韓国ドラマやSNSで話題の火の粉舞うノスタルジックな花火“落火ノリ”って?どこで見られる?

2023年10月14日11時30分暮らしと文化
©JTBC / Netflixシリーズ「この恋は不可抗力」独占配信中

12日に最終回の独占配信を開始したNetflixシリーズ「この恋は不可抗力」に登場する、レトロ感満載な花火がどこかノスタルジックで幻想的だと注目を集めている。韓国観光公社-VisitKoreaのFacebookで実際の映像が見られる。
【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

「この恋は不可抗力」は、大物弁護士チャン・シンユ(ロウン/SF9)と熱血公務員イ・ホンジョ(チョ・ボア)が、300 年以上にも渡る家系の呪いを解くため、封印されていた文書をきっかけに出会うラブロマンス。



幻想的な花火の光景が見られるのは、シンユがホンジュへの想いが呪術でなく愛だと確信する第9話終盤のクライマックスシーン。雨のように花火が落ちる光景の中、前世の韓服姿に切り替わったロウンとチョ・ボアの抱擁シーンはうっとりするほど美しい。

また、全話独占配信中のNetflixシリーズ「生まれ変わってもよろしく」(シン・ヘソン×アン・ボヒョン)の第11話でも前世に切り替わるシーンで登場しており、配信された7月末は日本でも大いに話題になった。
橋の上Netflixシリーズ「生まれ変わってもよろしく」独占配信中

奇しくも2作品共に転生ロマンス。ノスタルジックな光景は現世と前世を繋ぐ重要なシーンにぴったりハマる素敵な演出だ。

この花火は、「この恋は不可抗力」ではオンジュ市のイベントとして紹介されているが、実際には、慶尚南道の咸安(함안、ハマン)にある、無尽亭(ムジンジョン)という場所で行われる伝統行事。17世紀から続いているとされている。炭と韓紙(韓国伝統製法の紙)をねじって作った糸数千本をひもにぶら下げ、火をつける民俗行事で、毎年お釈迦様の誕生日の日(旧暦4月8日)に行われ慶尚南道の無形文化財第33号に指定されていて、今年、2023年は5月27日に開催された。

キリスト教のイメージが強い韓国だが、伝統的仏教も有力な宗教。毎年、お釈迦様の誕生日に近い4月末から5月中旬ごろまでは他にも、江南(カンナム)にある韓国仏教の最大宗派の伝統寺院である”奉恩寺(ボンウンサ)”での燃灯行事や大邱タワーのある有名観光地頭流公園で行われる“達句伐観灯祭り”など様々な仏教行事がある。

無数の火が落ちていく幻想的「落火ノリ」はぜひ一度は見てみたいものだが、テレビ放送やSNSを通して一気に知名度の上がり、今年は郡が予想した見物客(1万人)の5倍を超える5万人以上が訪れ、大混雑したという。大きなトラブルは発生しなかったが、見物客から郡のホームページなどに批判の声が相次いだとのこと。これを受けて郡トップは、来年の行事を「事前予約制」にするとともに、有料化や開催場所の変更を含む広範囲な改善策の検討に入ったというから、訪れる際には確認が必要だ。

「落火ノリ」基本情報(2023年時点)
期間:毎年釈迦の誕生日(5月)
場所:慶尚南道咸安郡咸安面槐山4キル25
利用料金:無料(予約必要なし)

韓国観光公社-VisitKoreaのFacebook

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