「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(28話版)第7-9話:男装ユリがチョン・イルとコン・ゲーム?バウの正体が明らかに
「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)はチョン・イル×ユリ(少女時代)共演の韓国時代劇。BSテレ東で8月26日からの第7話~第9話のあらすじと見どころを紹介、YouTubeにて予告動画が公開中だ。<ネタバレ>
「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」は、男やもめ(チョン・イル)と後家になった王女(クォン・ユリ/少女時代)との人違いから巻き起こるロマンス時代劇。【「ポッサム」を2倍楽しむ】では、ドラマの4つの見どころやキャストの紹介、時代背景、各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめているので視聴の参考にどうぞ。
■キャスト⇒メインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか
■第7話
尚宮キム・ゲシから没落した西人の中心人物キム・ジャジョムが役に立つと聞いた王は、観象監を務めるジャジョムを呼び寄せてスギョンの墓の改葬への協力を求める。すると、ジャジョムは、スギョンの墓が風水的に凶地だと訴え、すぐにでも改葬すべきだと朝廷を動かす。改葬すれば棺が空だとバレる。焦るイチョムは再度、坡州(パジュ)に人を送る。
※キム・ジャジョム:実在の人物、金自點がモデル。「三銃士」第6話「豆知識」で詳しく紹介。 ※観象監:天文・風水地理・暦とその推算法・占術・測候・水時計などに関する業務を担当する部署に所属する学者。詳しくは「王女の男」第4話「豆知識」で。
スギョンを助ける過程で深手を負ったデヨプはケガが癒えるまで、バウたちと一緒に暮らすことになったが、治療には大金が必要。そこで、男装したスギョンとバウは悪徳富豪に“空名帖”を売りつけることに。首尾よく大金を手にしたが、医院に溢れる貧しい病人たちを放って置けないスギョンは、彼らの治療費や食費に充てるために“空名帖”売りを繰り返す。
※山参(蔘):めったに手に入らない霊薬と呼ばれる朝鮮人参(高麗人参)のこと。詳しくは「太祖王建」第121-125話「豆知識」で。 ※空名帖(コンミョンチョプ):財物と引き替えに売る名誉職の任命状。貞夫人や淑夫人については【朝鮮王朝豆知識】◆外命婦で詳しく解説。 ※馬牌(マペ):王命を受けて地方官の監察を秘密裏に行う王直属の官吏“暗行御史(アメンオサ)”に与えられた特別の身分証明。詳しくは「オクニョ 運命の女(ひと)」第17話で。
本物の内需司所属の宦官イ・ドクパルが姿を現し、慌てるスギョンとバウはその場から逃げる。無事に逃げきったスギョンは、デヨプが回復して漢陽に戻った後、自分も立ち去るとバウに伝える。
一方、王命でファイン翁主/スギョンの墓の改葬計画を進めるキム・ジャヨムは、イ・イチョムに改葬日を通達する。焦ったイチョムは改葬日の延期を申し出るが却下される。デヨプの行動が気になるイチョムは寺で修行するデヨプの様子を見に行くよう命じる。
■見どころ
盗みはダメだといいながらも、民から搾り取った悪徳両班は許せないスギョン。そんな彼女が考えたのが、両班の妾(側室)相手の信用詐欺(コンゲーム)。スギョン扮するソヨンの男装姿が愛らしく、バウ役のチョン・イルとのやり取りがどこか滑稽でコミカル。
ここでバウが「キム・ゲシが夫人帖を売っている」という噂を流すが、実在した金介屎も賄賂の見返りに官職を与える“売官売職”行為を働いていたので、噂としては信ぴょう性大!
「庶孽禁錮法(ソオルクムゴポプ)」のために両班の妾の子が、科挙を受けることもできず、官職に就くこともできないと説明しているが、庶孽(庶子)も要職に就けるようにしたのが、チョン・イルが「ヘチ 王座への道」で演じた第21代王・英祖というところが面白い。詳しくは「ヘチ」最終回のその後で。
バウたちが最後に詐欺した両班の妾を演じるのは「熱血司祭」でクダム区庁長を演じたチョン・ヨンジュ。時代劇の胸キュン演出でよく使われる馬の二人乗りだが、今回はこれが痴話げんかの種に!
■第8話
バウと言い争いができるまでに回復したデヨプは、なおも都に戻らないというスギョンにバウたちと暮らすのかと聞く。これ以上迷惑をかけられない、デヨプが出て行ったあと、ここを離れると決心を口にするスギョン。
スギョンを助けるためには、王の元に返すしかないと考え、スギョンの命を助ける唯一の方法だと説明して、屋敷から王が家臣の罪を許す約束を交わした証“免死鉄券”を盗み出してほしいとバウに頼む。兄貴分チュンベ救出を条件にこれを引き受けるバウ。
屋敷に戻ったデヨプは父の部屋にある免死鉄券を盗み出すため敷地内の小屋に火を放つ。火事騒動の合間に、それを盗みだすためにバウがイチョムの部屋に侵入するが、イチョムが部屋に戻ってくる。
監禁されているチュンベはデヨプによって救出され、チョ尚宮と共に屋敷を抜け出す。免死鉄券を盗んだバウはデヨプの機転で部屋から脱出できるが、屋敷内でイチョムの顔を見て、幼少期の恐ろしい光景を思い出す。バウの異変に気づいたデヨプは彼が父イチョムに恨みを持っていると察する。免死鉄券をデヨンに渡してチュンベと再会したバウは、チュンベとチョ尚宮を連れてチャドルの待つ坡州(パジュ)の家へ急ぐ。
一方、免死鉄券を手に入れたデヨプは王宮に向かい王、光海君にスギョンが生きていることを伝え、それをスギョンのために使いたいと申し出る。これがデヨプの独断だと確認した王は、デヨプを人の目につかない場所に隠すよう命じ、キム・ゲシを呼ぶ。
そしてスギョンが宮女として王宮に侵入したことに気づいていたことを話し、王への忠誠を誓うキム・ゲシにあることを指示する。そしてデヨプには、必ずスギョンを生きて連れてくるよう密命を下す。
■見どころ
免死鉄券を盗み出す過程で、バウがイ・イチョムの顔を見て衝撃を受ける。ここでバウが幼少期に目の当たりにした処刑シーンが描かれる。朝鮮時代の歴史に詳しい方ならここで紹介された人物からバウの正体がわかるだろう。ネタバレになるのでここでは詳しくは紹介しないが、気になる方は「華政」5-6話「豆知識」で確認できる。怒りを必死に抑えるバウの涙で歪んだ表情に注目。
そしてスギョンを助けるために、小屋に火を点け、一度しか使えない“免死鉄券”まで持ち出したデヨプ。だが、スギョン殺害が彼女の父が描いた筋書きだと知らない。デヨプの計画が次回以降どんな展開になるのか?
免死鉄券を盗み出す過程で、バウがイ・イチョムの顔を見て衝撃を受ける。ここでバウが幼少期に目の当たりにした処刑シーンが描かれる。朝鮮時代の歴史に詳しい方ならここで紹介された人物からバウの正体がわかるだろう。ネタバレになるのでここでは詳しくは紹介しないが、気になる方は「華政」5-6話「豆知識」で確認できる。怒りを必死に抑えるバウの涙で歪んだ表情に注目。
■第9話
ファイン翁主、スギョンが自害したのではなく、左議政イ・イチョムの末息子デヨプと駆け落ちし、それを隠すために自害したと装ったと報告を受けたキム・ジャジョムは、それがキム尚宮の書いた筋書きだと察し、王の狙いがイ・イチョムだと気づき推奴師の手配を指示する。
※推奴師(チュノシ):逃げた奴婢をとらえる人。
王はデヨプに、スギョンを無事に連れてくれば望みをかなえると約束し、このことを誰にも話すなと言明する。イ・イチョムに知られたら約束を反故にすると付け足す。だが王はデヨプが決してスギョンを連れ戻せないと確信していた。
バウはチュンベとチョ尚宮を連れて坡州に戻って来る。イチョムが復讐する相手だと確信したバウは、これ以上、関わりたくないとスギョンに告げ、それぞれの道を進もうと語る。「これ以上関わりたくない。チャドルのためにも一緒に暮らせない」と、スギョンにあえて厳しい言葉で別れを告げるバウ。突然のことに涙を流すスギョン。息子チャドルもスギョンと離れたくないと駄々をこねるが、バウは強引に坡州を離れる。
※翁主慈駕(옹주자가=オンジュチャガ):“チャガ”とは、高麗の後半から王室で使われてきた呼称。“마마=ママ”が、王位継承と密接に関係する人物への正式な呼称に対して、“チャガ”は家族や親しい人たちが会話の中で使った。
イチョムの陰謀によって一家を滅亡させられた日のことを回想するバウは、世話になった和尚の寺に身を寄せる。母と妹が官奴にさせられ、一人生き残ったバウは、結婚して生まれたチャドルを孤児にできず復讐を断念していた。イチョムを見たことで再び復讐心が沸き上がり、仇の嫁のスギョンを見ることも辛かったのだ。和尚はスギョンを助けたバウの善意を誉めながらも、幼少期の記憶を鮮明に覚えているバウを憐み、復讐心を捨てなければチャドルもバウと同じ悲惨な人生を歩むことになると、復讐心を捨てるよう諭すが…。チュンベもバウの正体とスギョンが宿敵の嫁と知る。
※イチョムの陰謀:1613年に実際に起きた「癸丑獄事(七庶獄事)」だ。推戴した王・光海君が王位に就いたことで巨大な権力を手にした大北派が対立する西人派に謀反の濡れ衣を着せて一掃した。
デヨプは「スギョンを生きて連れて帰る」という王との約束を果たすために坡州に向かうが、スギョンはこのままデヨプと会えば、彼にも迷惑がかかると、チョ尚宮と二人で坡州を発とうとする。そこにジャジョムの命で動く推奴師が現れスギョンたちを拉致する。
デヨプの到着と時を同じくして、イチョムの部下たちがスギョンを捜しにやってくる。だがスギョンの姿はなく、デヨプは必死に捜す。一方、祖母のいる天安(チョンアン)に向かうために渡し船に乗ったバウは、拉致されたスギョンとチョ尚宮を目撃。顔を背けて無視するが、心配になって尾行し、漢陽(ハニャン)に。ところが遭遇したデヨプに邪魔され見失ってしまう。事情を知ったデヨプはスギョン拉致がイチョムの仕業でないことをバウに教え、手分けしてスギョンを捜すことに。
■見どころ
スギョンを助けるために、小屋に火を点け、一度しか使えない“免死鉄券”まで持ち出したデヨプ。だが、スギョン殺害が彼女の父が描いた筋書きだと知らない。デヨプの計画がどんな展開になるのか?
ポッサムやはり王はスギョンに気づいていた。王はゲシに何を命じるのか?
これ以上、スギョンとかかわることを拒み、それぞれの道を進もうと語るバウの言葉に何かあると考えたスギョン。厳しい言葉で納得させようとするバウの言葉にスギョンが流した涙の真意は?
スギョンがチョ尚宮相手に、ポッサムされたときの恐怖心と共に、バウへの感謝の想いも口にするのでお聞き逃しなく。
◇BSテレ東「ポッサム」番組サイト
2024年8月16日スタート 月~金10:55-12:00 BSテレ東
2023年10月10日-11月16日 月~金8:15-9:11(テレ東)終了
◇YouTube予告動画
【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】