「赤い袖先」(全27話)第15-16話:ジュノ、命を救ってくれたお礼は千里鏡とおでこのキス!あらすじ、見どころ、場面写真

2023年10月24日10時45分ドラマ
©2021MBC

再び自分の気持ちを伝えようとするサンだが、ドギムはサンの言葉を遮り…アジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こした切ないラブ史劇「赤い袖先」(全27話)BSフジで10月25日から放送の第15話、第16話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。

「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドギムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。



■キャスト押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
 ほか

※以下、ネタバレが気になる方は「■見どころ」を先にご覧になり、あらすじは視聴後の確認用のご参考にどうぞ。

■第15話あらすじ
凧をあげて危険を知らせてくれたお礼に望みを叶えるというサンに千里鏡(望遠鏡)を使ってみたいと頼んだドギムは、サンの千里鏡で楽しそうに空を眺めるが、誰に会いたかったのかと聞かれて再び動揺してしまう。

ドギムの気持ちを探りながら再び自分の気持ちを伝えようとするサンだが、ドギムはサンの言葉を遮り正式に即位するまで他の事を考えず良き王になって欲しいと告げた。これを聞いたサンは立ち去ろうとするが振り返り、ドギムの額に口づけをする。

ある日、英祖のもとを訪れた提調尚宮チョ氏は英祖から病状を告白され、過去の仕打ちを謝られる。「どうして私ではなく暎嬪(ヨンビン)を選んだのか」と尋ねた提調尚宮チョ氏に「お前は私と同じ部類の人間だが彼女は優しく、そばにいると安らげた」と語り、「長年一人で悩んでいた疑問の答えが聞けた」と涙する提調尚宮チョ氏に北村の屋敷と100両を下賜する事を告げる。

※暎嬪(ヨンビン)李氏:(1696年7月18日生~1764年7月26日没)。英祖がもっとも寵愛した側室。1男6女をもうけた。

ソ尚宮とウォルへの会話を聞いてしまったドギムはサンを攻撃したのが提調尚宮チョ氏率いる廣寒宮だと察し、証拠が見つかれば強制的に関与させられたソ尚宮まで処刑されると考える。ボギョンたち仲良しの女官に打ち明け、廣寒宮の会員の手形が押された連判状を秘密裏に処理する計画を立てる。提調尚宮チョ氏の部屋で見つけた秘密通路から廣寒宮に潜入し、思悼世子(サドセジャ=荘献世子)(罪人とされ英祖の命で米びつに閉じ込められ餓死させられた世子)が幼い頃使っていたフィヤン(幼児用の帽子)と監禁され拷問を受けていたパク尚宮を発見して救出した。パク尚宮が消えた事に気付いた提調尚宮チョ氏は表情がこわばる。

英祖が謀反の調査の為に派遣した按覈使が戻れば、廣寒宮の事実が明るみになる危機の中でもサンへの奇襲を諦めていない提調尚宮チョ氏は、英祖の為に開かれる宴でサンを狙う計画を立てる。宴の当日、多くの料理が準備されるがケジャン(生のカニの醤油漬け)と柿を見た英祖は表情を変える。このふたつは先代の景宗大王が毒殺された時に使われたと言われ、当時英祖が犯人だと疑われた事から宮中では禁じられた食品だった。サンが準備した事にして陥れようと企てた提調尚宮チョ氏。

※按覈使(アネクサ):謀反や反乱など重大な事件が起きた際に政府が調査の為に派遣した使臣。



■見どころ
二人のロマンティックなシーンを打ち破ったドンノが「私も命がけでお守りした」と訴えたり、中盤で「一度抱けば熱は消えます」とサンのドギムへの想いを一時的な感情と言い切ったりするシーンがある。これは妹をサンの側室にして権力を握ろうと企むドンノにとって、サンの寵愛を受けるドギムが台頭して計画が狂う事や自分の座を脅かされる事への危惧や焦燥からの発言と読み取る事もできる。このように各人物の態度や発言の裏側に隠された意図をまずは視聴者が推察出来るように委ねている点もこの作品が韓国でヒットした要因の一つなのかもしれない。

提調尚宮チョ氏の策略が勢いを増す中、二人が本当に安心して正直に気持ちを打ち明けられる日は来るのだろうか。今回も絶体絶命のピンチで幕を閉じ、今後の展開からますます目が離せない。

ちなみに、廣寒宮の集会に使われているのは「オクニョ 運命の女(ひと)」でも典獄署として使われたセットだ。円型の特徴な建物は龍仁市にある「龍仁大長今パーク」で見る事が出来る。詳しくはコチラで。

赤い袖先©2021MBC■第16話あらすじ
宴で出されたケジャン(蟹の醤油漬け)と生柿を見て、自分が先代王だった兄・景宗を毒殺したと疑われた忌まわしい過去を思い出した英祖(イ・ドクファ)は熱したこてを手にヘビン ホン(惠嬪 洪)氏のもとへ迫る。母が疑われていると知ったサン(ジュノ)はこてを握って火傷を負いながらも母を庇い、誰の計画だったのかに気づく。

英祖が去った後、中殿キム氏(チャン・ヒジン)もまた、問題の料理を出したのがファワン翁主(ソ・ヒョリム)の仕業だと気づくと、父・英祖の寵愛を一身に受けて好き放題だったファワン翁主に兄の思悼世子(サドセジャ=荘献世子)(罪人とされ英祖の命で米びつに閉じ込められ餓死させられた世子)を死なせたのも英祖だった(我が子をも死なせる可能性がある)と警告し、ファワン翁主の不安を煽る。

宴での事件を聞きつけたドギム(イ・セヨン)はサンの火傷を心配してドンノ(カン・フン)に薬を渡すがドンノがそれをサンに伝える事はなかった。

宴での事件以来、顔を見る事が出来ないサンを心配し、何もする事が出来ない無力さを痛感しながら額に口付けられた夜を思い出して涙するドギム。サンに対する気持ちには気づいているものの、ドギムは多くの側室の一人にはなりたくない、自分だけのものにならないのならサンが即位できるように力になりたいとソ尚宮(チャン・ヘジン)に打ち明ける。

ドギムとソ尚宮に救われ回復したパク尚宮はサンの王位継承を約束した文章「金縢之詞(クムドゥンジサ)」の存在をドギムに伝える。自分の背中に彫られた「明」という刺青がその在処を示す手がかりだと知ったドギムはヘビン ホン氏のもとに急ぎ、金縢之詞の存在を告げる。長年恨んでいた夫・思悼世子が息子の為に遺した大きな贈り物に泣き崩れるヘビン ホン氏。

※金縢之詞(クムドゥンジサ):広義にはある人の無念や秘密を後世に知らしめる為の文章。朝鮮史では英祖が息子・思悼世子の死に関連して残した文章としてよく取り上げられる。

今は亡き思悼世子が命と引換えに息子サンが王になれるよう約束した金縢之詞を安全な場所に隠す為に、3つに分けたと言われる手がかりはパク尚宮が持っていたフィハン(防寒の為の帽子)に縫い付けられていた「峯」、ヘビン ホン氏に贈られた指輪に刻まれた「五」、残る一つは思悼世子が信頼していた翊衛司が娘ドギムの背中に彫った「明」の刺青だった。

英祖は宴の出来事の背景にヘビン ホン氏が居たとサンに認めさせようと圧力をかけるが最後まで母を庇い、自分が罰を受けるというサン。これを知ったドンノはサンが廃位される恐れがあると、サンに無断で同徳会を召集して老いて正気を失った王に譲位を求めるべきだと主張するが、これを聞いたサンはドンノに失望する。その頃、ウォルへから同徳会の名簿を手に入れた提調尚宮チョ氏(パク・チヨン)は新たな罠を仕掛けようと目論む。

※同徳会:サンが即位を支援する側近達を集めて作った秘密の組織。

今は亡き思悼世子が命と引換えに息子サンが王になれるよう約束した金縢之詞を安全な場所に隠す為に、3つに分けたと言われる手がかりはパク尚宮が持っていたフィハン(防寒の為の帽子)に縫い付けられていた「峯」、ヘビン ホン氏に贈られた指輪に刻まれた「五」、残る一つは思悼世子が信頼していた翊衛司が娘ドギムの背中に彫った「明」の刺青だった。ドギムの兄は妹が危険に晒されるのを危惧するものの、ドギムがサンを慕っている事に気づき…。

■見どころ
英祖は生母が賤しい身分だからと期待をかけられず不遇の幼少時代を送るも、先代王景宗がケジャンと生柿を食べてこの世を去った後、当時宮廷を牛耳っていた老論派と呼ばれる派閥の後押しで即位した経緯がある。宮中での派閥争いやそれに合わせて待遇が変わり死に追いやられた他の王族の姿を見て、勢力に翻弄されてきた英祖のバックグラウンドも知るとイ・ドクファ演じる英祖の発言や行動も違った観点が生まれてくるのではないだろうか。

BSフジ「赤い袖先」番組サイト
 2023年10月5日スタート 月-金10:00-11:00
公式サイト
トレーラー

kandoratop【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】