「赤い袖先」(全27話)第17-18話:王になったジュノ“お前と家族になりたい”と告白…あらすじ、見どころ、場面写真
英祖が逝去し、ついにサン(ジュノ/2PM)が王位に就く!アジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こした切ないラブ史劇「赤い袖先」(全27話)BSフジ(182ch)で9月9日からの第17話、第18話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。
※182chの視聴方法は、BSフジにチャンネルを合わせてリモコンの「赤ボタン」を押す。
「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドギムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。
■キャスト⇒押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
ほか
※以下、ネタバレが気になる方は「■見どころ」を先にご覧になり、あらすじは視聴後の確認用のご参考にどうぞ。
■第17話あらすじ
ドギムの兄は妹が危険に晒されるのを危惧するものの、ドギムがサンを慕っている事に気づき、背中の「明」の文字は「日」と「月」に分けて読むと明かし、ドギムは金縢之詞の隠し場所に気づく。
「明」の文字の意味を知ったドギムはサンのもとに急ぐが、英祖に呼ばれていたサンはドギムの言葉に耳を傾けずにすぐに戻ると言い残し立ち去ってしまう。宴の事件の罰を論じる為に開かれた朝会に呼ばれたサンは、これまで英祖を恨んでいたが、病気の祖父を孤独にするべきではなかったと謝罪し、信じて欲しいと懇願する。しかし、左議政ホン・ジョンヨから同徳会の名簿を見せられた英祖はサンが謀反を企てていると誤解し、内官が集まる場で認知症を公にされた事に怒る。英祖はこれまで期待をかけたのは、父からも周りからも期待をかけられなかった自身の悲惨な境遇をさせたくなかったからだと告げ、サンに向かって刀を抜く…。
認知症が進み、サンを思悼世子と勘違いしている英祖。異変に気づいて涙するサンの姿に正気を取り戻した英祖は自分の病状に言葉を失ってしまう。そこに現れた中殿キム氏は金縢之詞の存在を告げる。何としてもサンの即位を食い止めたい提調尚宮チョ氏は全てドギムの嘘だと告げるがドギムは英祖に声をかける。ちょうど雷鳴が轟き、思悼世子と約束を交わした夜の事を思い出した英祖は便殿に飾られた「日月五峯図」から金縢之詞を取り出す。こうして亡き息子との約束を思い出した英祖は思悼世子を死に追いやった事を悔いて涙し、ファワン翁主を呼びつけると玉璽(王の印鑑)をサンに渡すよう命じサンに王位を譲った。
サンの即位が決まり、計画を果たせなかった提調尚宮チョ氏は廣寒宮の名簿を処分し、姪のウォルへに宮女を守れるのは王ではなく宮女だと告げ、計画失敗の責任を覚悟する。
■見どころ
第9話で登場して視聴者の目を釘付けにしたジュノの入浴シーン。この際に着替えているドギムの背中に見えた「明」の文字の謎が遂に明かされた。英祖と思悼世子の間で交わされた一種の確約書である金縢之詞は政敵に度々狙われるサンの身を救ってくれると信じて奔走するドギムだが、今回もサンが実の祖父に刀を向けられるという息を呑む展開だ。
これまでは絶対的な権力者として時にサンを苦しめてきた英祖の真意も語られた。英祖の父である19代国王の粛宗(スクチョン)は側室・ヒビン チャン(禧嬪張)氏との間に生まれ、後に20代国王景宗(キョンジョン)となる長男を寵愛していたが、ヒビン チャン氏を賜薬で刑死させた後に病弱だった景宗を冷遇し始めたのだ。
サンの王位継承を約束した金縢之詞というミステリアスな文章の登場に伝説の秘宝探しのようなワクワク感を与えてくれた前回から続き、遂に金縢之詞が発見された。この時、即座に王位をサンに譲った英祖の心の中には認知症が進んでいる事への危機感のほかにも、自らが死に追いやってしまった息子への後悔や償いの気持ちも感じ取れる。「思悼世子(サドセジャ)」という諡号(死後に贈られる名前)は、「思えば思うほど悲しくなる」という意味で英祖が与えた。即位後の正祖が父の名誉を回復した後、名君を意味する「荘献世子(チャホンセジャ)」に改めたが、1899年には「荘祖」として追尊されたが、ドラマの影響で思悼世子の呼び名が一般的となっている。
赤い袖先■第18話あらすじ
慌ただしい一日を終えたサンを待ちわびていたドギム。そこにサンが現れ、火傷の心配をするドギムを見つめ、再び想いを伝えようと口を開くが、心に秘める事にする。
全ての陰謀が明らかになり投獄された提調尚宮チョ氏は、英祖に呼ばれ嫉妬と復讐の為にサンを陥れたと打ち明ける。過去にチョ氏を捨てた事を詫びた英祖は遠く離れた地で安らかに暮らして欲しいと恩赦を与えるが、私から与えられてばかりでなく、最後に心から涙が欲しいと言って、止める英祖の目の前で自害する。
ファワン翁主の養子フギョムは王位を継いだサンに自分の命と引き換えに母を救って欲しいと懇願する。離縁して庶民に戻れば命は助けるというサンの提案を拒否したフギョムはファワン翁主に母になってくれた事を感謝し、来世でも恩を返すと言い立ち去る。その様子に異変を感じたファワン翁主は私が守るから行かないでくれと泣きすがるがフギョムを止める事は出来なかった。
そして、病状が悪化した英祖はそばで看病していたサンに王として、祖父としてふたつの遺言を遺し、自らが死に追いやった息子・思悼世子を思い浮かべながらサンに看取られこの世を去った。
パク尚宮もこの世を去り、悲しみに暮れるドギムたち宮女4人組。提調尚宮チョ氏の遺体が藁を被せられただけで宮から運び出された話題になり、宮女の幸せについて考える。今のまま平穏に暮らしたいというドギムの願いに反して、王が代わり世の中も変わろうとしていた。
3年後、朝鮮22代国王となったサンは国を治めるのに忙しい日々を送っていた。ドギムはサンが宮中の政敵を排斥する事について論じている姿に衝撃を受けるが、その夜、サンは変わらずにそばで支えてくれるドギムに側室になって欲しいと告げる。考えてみるというドギムを呼び止め、宮女ではなく愛する女性として家族になりたいと告げたサンに驚き二人は見つめ合う…。
■見どころ
計画失敗の責任を取った提調尚宮チョ氏の自害は視聴者を驚かせた。直前の英祖との会話では老いて宮から追い出される宮女としての運命から逃れる為に当時冷遇されていた英祖に近づいたのに裏切られたと長年胸に秘めてきた愛憎を明かし、彼女の陰謀の原動力となっていたのはただの愛情のもつれではなく、宮女の儚い運命を象徴する人物だった事が窺える。
ファワン翁主と彼女を庇って命を差し出した養子フギョムの今生の別れ(歴史上では反逆罪で流刑された後に斬首されたとされている)や英祖を看取ったサンの涙など、涙を誘う場面も多く登場し、視聴者の視線を釘付けにした。
英祖との葛藤や提調尚宮チョ氏の陰謀から解き放たれ、王位に就いたものの依然として宮中の派閥争いに頭を抱えている様子が描かれた3年後のサン。ラストの「家族になりたい」という心のこもったプロポーズには心を打たれたが、ドギムはどう答えるのだろうか?
英祖の崩御、そして提調尚宮チョ氏の自害と視聴者を驚かせる激動の展開が連続し、遂にサンが22代国王として即位する様子が描かれた。
当時の宮女は「王の女」として生涯他の男性との恋愛は許されず、仕えている主が崩御した場合や、老いたり病気で働く事が出来なくなると宮から追い出されるという、栄誉はあっても自由の無い存在だった。直後のドギムたち宮女4人組が宮女の幸せについて語る場面や、大殿の宮女で英祖の崩御と共に宮中から出て酒屋で働くボギョンの姿からもその事が強調された。
提調尚宮チョ氏の意志を継いだウォルへは廣寒宮を率いて再びサンに襲いかかるのか?政治的な争いに巻き込まれていくサンやドンノの野望など残り9話で語られるエピソードはまだまだ多そうだ。
◇BSフジ「赤い袖先」番組サイト
2024年8月16日-9月23日 月-金8:55-10:00 (182ch)
2023年10月5日-11月10日 月-金10:00-11:00 終了
◇公式サイト
◇トレーラー
【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】