「赤い袖先」(全27話)感動の最終回“頼む、余を愛してくれ”ジュノの願いにイ・セヨンは…あらすじ、見どころ、場面写真

09月20日09時00分ドラマ
©2021MBC

アジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こした切ないラブ史劇「赤い袖先」(全27話)BSフジ(182ch)で9月23日放送の第27(最終回)のあらすじと見どころ、豆知識など紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。最終回は“正祖”つながりであの名優がカメオ出演!

※182chの視聴方法は、BSフジにチャンネルを合わせてリモコンの「赤ボタン」を押す。

9月24日からは、イ・ミンホ&パク・シネ主演、逃れられない宿命を背負った若者たちの青春ロマンス「相続者たち」(全25話版)を放送する。

「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドギムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。



■キャスト押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
 ほか

※以下、ネタバレが気になる方は「■見どころ」を先にご覧になり、あらすじは視聴後の確認用のご参考にどうぞ。

■第27話(最終回)あらすじ
とうとう最後まで「愛している」と伝える事なくドギムが息を引き取ってしまう。

ドギムの死後、世継ぎの為に揀択が行われ、ドギムに似ている娘が集められたが、サンはそれに怒り、結局選んだのはドギムに似ていないスビン パク(綏嬪朴)氏だった。一部始終を見守っていたソ尚宮は、ドギムに似ていないスビンが選ばれ、なぜか嬉しかったと涙する。

※揀択(カンテク):王の側室を公募で選ぶ儀式。※スビン パク(綏嬪朴)氏:(1770年5月8日生~1822年12月26日没)。正祖の側室で第23代王・純祖の生母。

その後、サンは彼女を思い出さないように王としての務めに励み、後に太平聖代と呼ばれる平和で混乱の無い時代を築く。

50歳を目前にしたサンは、訓練中の腕利きの兵士がドギムの甥だと知ると、心の中に閉じ込めてきたドギムへの気持ちを振り返り、提調尚宮となったギョンヒからドギムの遺品を受け取る。箱から出てくる思い出の品々に過去を懐かしみながら涙を流すサン。

時が過ぎ、病に倒れたサンは目を閉じてドギムを思い浮かべてそのまま夢を見始める。二人が幸せに過ごした頃の夢。ドギムの膝を枕にうたた寝していたサンに便殿に戻るよう説得するドギム。それが夢だと気づいたサンはドギムを失った悲しみが蘇り、便殿に戻る代わりにドギムを強く抱きしめる。そして、二度とその手を離さないと誓い、ドギムに愛してほしいと頼む。ようやく解き放たれた二人は思い出の庭で口づけを交わし見つめ合い微笑んでいた…。



■見どころ・感想
ドギムを一途に想い続けていながらも、王という立場が邪魔をして最後までドギムと本当に心を通わせる事が出来なかったサンも、今回は涙するシーンが非常に多く胸を打たれた。提調尚宮となったギョンヒとの対面シーンでは、ボギョンも病死したと聞き「お互い一人だ」と慰めてやろうとするサンに、「あの世でドギムたちが待っていてくれるから一人ではない」と堂々と言い返すギョンヒ。またしても友情に負けたサンが「ドギムは自分の者だ」と怒りをぶつけ、友の“強がりな愛”を教えてやろうとするギョンヒの言葉を、ほかの者から聞きたくないと遮る。そんなところにもドギムへのサンの深い愛が見て取れる。

クライマックスのシーンでは病に倒れたサンが静かに目を閉じ、前回登場した悪夢で目を覚ますシーンに繋がる。様々な解釈が出来るシーンだが、セリフから読み解くと天命を全うしようとしているサンの意識の中と考えてよさそうだ。執務に戻るべきだ(=よき王としてもっと生きるべきだ)というドギムの言葉に一度は従おうとするサン。ドギムを失った時の悲しみを思い出して涙で顔をくしゃくしゃにしながらドギムの元に戻り「二度と離さない、頼むから愛してくれ」と微笑むシーンも涙腺を刺激するシーンだ。

愛を貫く為に自分の望む生き方を諦めるしかなかったドギム、愛を貫く為に自由を奪うしかなかったサン。現世のしがらみから解き放たれて、花が咲き乱れる思い出の庭で口づけて微笑み合う二人の姿は美しく、視聴者が最も願っていた展開だが、生きている間にそれが出来なかったという複雑な余韻も残す名場面だ。時代に翻弄された二人が最後にただ愛し合う男女として結ばれる場面で幕を閉じた。

夢の後のドギムとの再会。「これが過ぎ去りし日でも構わぬ。夢でもよい。死であっても構わぬ。そなたと居るこの瞬間(とき)を選ぶ。そして願うであろう、この時が変わらぬことを、この時が永遠であることを…」、「そしてその時は永遠となった」。感動の最終回。あなたは夢の続きと見るか、それともサンが死んでドギムと天国で再会したとみるのか?

余談ではあるが、最終回では平和な時代を築き上げたサンの治世を称えるストーリーテラーとしてドラマ「イ・サン」でサンの祖父である英祖に扮した名優イ・スンジェが特別出演した事でも話題になった。

最終回のその後はこちらで詳しく解説⇒最終回のその後、歴史はどうなる?後に続くドラマは?

BSフジ「赤い袖先」番組サイト
 2024年8月16日-9月23日 月-金8:55-10:00 (182ch)
 2023年10月5日-11月10日 月-金10:00-11:00 終了
公式サイト
トレーラー

kandoratop【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】