日本初放送「高麗契丹戦争」時代劇王チェ・スジョンの圧巻の演技で幕開け…第1話・第2話あらすじ
16日(金)韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送した「高麗契丹戦争」(原題)第1話と第2話では、千秋太后(イ・ミニョン)が愛人との間に生んだ息子を王位後継者とするため、寺に追いやった甥・大良院君(キム・ドンジュン)の命を狙った。この回のあらすじと見どころを紹介する(ネタバレ)。予告動画はKNTV番組HPで。
「高麗契丹戦争」(原題)って?
本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもある姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。
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また【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】では、時代背景や年表、年大別地図、各話のあらすじや見どころをまとめている。
■キャスト
⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
穆宗(モクジョン)役:ペク・ソンヒョン
千秋太后(チョンチュテフ)役:イ・ミニョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン()役:ハ・スンリ
ほか
■第1話あらすじ
Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2023 KBS. All rights reserved10世紀初め、契丹族は東アジアで急速に勢力を拡大し、周辺国を制圧した。彼らは強力な騎馬隊で渤海を滅ぼし、遼東半島からモンゴルまでを支配し、宋を凌ぐほどの強大な勢力となった。そして契丹の目は高麗に向けられることになる。
1019年、亀州で高麗軍は「剣車」を使って契丹の攻撃を防いだ。しかし、剣車第1陣が壊れ、兵士たちは斧と剣で敵に立ち向かうことを余儀なくされた。契丹の指揮官、蕭排押<ソ・ベアプ>(キム・ジュンべ)はこの隙を突き、高麗の本陣を攻撃するよう命じた。高麗の兵士たちは恐れ、剣車を捨てて逃げ出そうとしたが、伝令を受けたカン・ガムチャン(チェ・スジョン)は長い葛藤の末、戦場に飛び込む。「高麗は滅びない、我々は勝利する」のガムチャンのつぶやきは次第に大きくなり、兵士たちに勇気を与え、兵士たちは再び敵に立ち向かった。その後、高麗の重騎兵が援軍として到着し、戦況は高麗側に有利に展開した。
時はさかのぼり、1009年。当時の皇帝穆宗(ペク・ソンヒョン)は、女性より美しいユ・ヘンガン(イ・プンウン)に夢中で、国政を顧みず、後継者もいない状態だった。一方、西北面を統括するカン・ジョ(イ・ウォンジョン)は、契丹の偵察隊が高麗国境を越えたという報告を受ける。ところが高麗の兵が敵兵を追って契丹領に入ってしまった。結局両国の兵の交換で大事には至らなかったが、カン・ジョはこの事件が契丹による侵攻の口実になるのではと不安を抱く。
そのころ、千秋太后(イ・ミンヨン)は、自身とキム・チヤン(コン・ジョンファン)の息子ヒョンを太子にすることを宣言する。しかし、穆宗は「王(ワン)氏ではなく金(キム)氏が王になることはできない」と反対。宮殿から追放され寺で生活している王家の末裔・大良院君(キム・ドンジュン)を宮廷に呼び戻すことを決める。
大良院君は幼少期に、伯母である千秋太后によって仏門に入ることを強いられた。大良院君はこれを頑強に拒んだが、穆宗に「いつか呼び戻す」と説得されて寺に入ったのだった。
千秋太后とキム・チヤンは大良院君を排除しようと計画し、暗殺者を送り込む。大良院君はその危機を察知し、寺の秘密の場所に身を潜めていた。
■見どころ、感想など
大規模な戦闘で幕を開けた第1話。大規模なスケールと精査されたカメラワークが際立ち、迫力のある演出に圧倒される。これは契丹による第三次侵攻の中での戦いで、高麗が決定的な勝利を収めた「亀州大捷=クィジュテチョプ」だ。「亀州」は現在の現在の平安北道亀城市で「大捷」は圧倒的に勝つこと(詳細は【高麗と契丹の戦争を徹底解説】を参照)。
劣勢の高麗軍を奮起させたカン・ガムチャン。彼が剣車に向かって歩く姿は圧巻。圧倒的な雰囲気はもちろん、指先のささくれにまで神経を使って戦闘の激しさを感じさせるとはさすが時代劇王チェ・スジョンだ。
■第2話あらすじ
Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2023 KBS. All rights reserved千秋太后の命令を受けたチェ尚宮は、大良院君に「太后陛下からの贈り物」として食事を並べた。毒が入っているかもしれないと疑う大良院君は断食中だと手を付けない。するとお茶だけでもと強要し、飲めば一人が死に、飲まなければ僧侶たち全員が命を落とすと脅し、大良院君に選択を迫った。大良院君は、自分が生き残ることで僧侶たちを守るという強い決意を示し、お茶を拒否。部屋を飛び出し、裸足で森へ逃げ込んだ。途中で隠れていた兵士たちからも逃れて近くの岩穴に身を隠す。
その頃、王宮では千秋太后が穆宗に次の皇帝について詰問していた。太后は大良院君がいなくなれば、次の皇帝は穆宗の弟が後継となるべきと主張するが、穆宗は「大良院君は生きている」と断言し、太后の提案を拒否する。また、穆宗は母の愛人であるキム・チヤンの屋敷を訪れ、彼に警告を発し、今すぐ手を引くよう王命を下した。愚鈍を装う穆宗だが、自分の愛人ユ・ヘンガンもまた賄賂を受け取っていることを知っていた。
一方、カン・ガムチャンは忠州で契丹に捕らえられた捕虜の話を聞き、契丹が高麗を攻撃する可能性を強く感じていた。彼は捕虜に注意を促し、契丹のスパイにされる可能性があるから注意するようにと警告。さらに、カン・ガムチャンは重い表情で忠州司録のキム・ジョンヒョン(ソ・ジェウ)に、契丹はどんな小さな口実でも見つければすぐに軍を起こすだろうと告げる。彼の予感は的中し、契丹の皇帝は高麗を征服するべきだという蕭排押<ソ・ペアプ>の進言に同意し、戦争の準備を始めた。
同じ頃、神穴寺ではチェ尚宮が兵士たちに命じて大良院君を捉えようとしていたが、大良院君は岩穴から出て三川寺の住職の元へ駆けつけ、穆宗への助けの手紙を託す。そして神穴寺に戻ってチェ尚宮に対し、王が全てを知ることになるので、今すぐ寺を去るようにと伝えた。
一方、穆宗は契丹皇帝の母后の回復を祈る使者を送るという重臣の提案を無視し、宴会にのみ関心を向けていた。キム・チヤンは千秋太后の意向に逆らう穆宗を再び従順にさせるための策略を練り、智恩大師に命じて宮殿に放火させる。穆宗は宴会を楽しんでいる最中、突然の火災に見舞われ、ユ・ヘンガンと共に避難することを余儀なくされる。
■見どころ、感想など
いよいよ千秋太后の魔の手が大良院君に伸びる。穆宗としてはもう少し早く大良院君を王宮に呼び寄せたかったのだが、それを拒んだのはユ・ヘンガン。穆宗の愛人だ。ヘンガンもキム・チヤン同様に官職への口利きであぶく銭を手に入れており、後継が決まると穆宗の力が弱まるのを危惧したのだ。愚鈍を装っている穆宗だが、この事実を知っているようだ。
同じ時代を描いた「千秋太后」では千秋太后とキム・チヤンとの不倫を純愛として描かれていたが、本作ではもっとドロドロした関係。本作では母の愛人キム・チヤンを認めない穆宗が、彼の首を絞めるシーンがこの回であったが、「千秋太后」では穆宗がチヤンに向けて矢を射ってチヤンの頬に傷がつく(52話)。また「千秋太后」ではキム・チヤンがユ・ヘンガンを使ってあることを企むが、果たして本作では2人は手を組むのか?
初回で英傑な将軍を演じたチェ・スジョンが、第2話では心優しい妻に頭の上がらない文官を演じているのも興味深い。実在した姜邯賛(カン・ガムチャン)もはじめは文官として仕官した。
■『高麗契丹戦争』(原題)
放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話
◇KNTV「高麗契丹戦争」(原題)
■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
◇KNTV視聴方法ページ
【作品詳細】【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】