Netflix「無人島のディーバ」第9−10話:歌手デビューを目前に難しい決断を迫られるパク・ウンビン
いよいよ佳境を迎えたパク・ウンビン主演のtvN新土日ドラマ「無人島のディーバ」。第9話と第10話ではランジュとモクハが和解し、再び夢を目指す一方で、ボンワンが一家の前に現れ、一家の秘密が世間に知れ渡ってしまう。気になるネタバレあらすじと見どころをチェックしてみよう。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
tvN新土日ドラマ「無人島のディーバ」は、15年ぶりに無人島から救助された歌手志望のソ・モクハ(パク・ウンビン)のディーバ挑戦記を描いた物語だ。
⇒【関連・各話のあらすじ】
■キャスト
ソ・モクハ役:パク・ウンビン(中学時代:イ・レ)
ユン・ランジュ役:キム・ヒョジン
カン・ボゴル役:チェ・ジョンヒョプ
カン・ウハク役:チャ・ハギョン
イ・ソジュン役:キム・ジュホン
チョン・ギホ役:ムン・ウジン
チョン・ボンワン役:イ・スンジュン
ほか
■第9話「慰め VS 誓い」
自分を虐げていた父が死んで島に流れ着いた時のことを振り返るモクハ(パク・ウンビン)。父から解放された彼女も、父が幸せな人生を送れずに生涯に幕を閉じたことに同情して涙していた。
突然ボンワン(イ・スンジュン)を訪ねたボゴル(チェ・ジョンヒョプ)は、激しい暴行を受けながらも一部始終を録音し、二度と家族に近づかないよう警告を残して立ち去った。モクハの話を聞いたボゴルは、自分たちのことを忘れて幸せになって欲しいと願っていたが、気持ちはボンワンに届かず涙する。
モクハが逃げ出した事情を知らず、二人で掲げた目標を投げ出そうとするランジュ(キム・ヒョジン)は、かつて夢半ばで逃げ出した人物のことを語り始める。先輩マネージャーとしてモクハにつらく当たるヨングァン(シン・ジュヒョプ)だった。歌手として作品を出すもヒットに恵まれず、配達員をしていたヨングァンは、偶然配達先で居合わせたランジュに自身の作品を売り込み、彼に才能を感じたランジュはソジュン(キム・ジュホン)の反対を押し切って、自身の財産を使ってプロデュースを進める。しかし、これからという時に重圧に耐えられなかったヨングァンはマネージャーの道を選び、これがきっかけでソジュンとランジュの関係は冷え始めた。
通りすがりのカップルに写真を求められて心無い言葉を浴びせられたモクハは、反論したがためにトラブルに巻き込まれるが、ボゴルやウハク(チャ・ハギョン)のお陰で難を逃れた。ボゴルがボンワンと会っていたと知って驚きながらも、心強い言葉をかけるモクハ。それは慰めではなく彼女の誓いだった。
ランジュに強さを証明するためにRJと契約を決めたモクハ。ソジュンはモクハを売り出そうとする反面、ライブで歌う曲は今まで採用されてこなかったアーカイブから選ばせるように指示を出す。陰ではゴミ箱と呼ばれるアーカイブを毎日聴き漁り始めるモクハ。気に入った曲を見つけはしたものの、曲はヨングァンのものだった。提供を拒否するヨングァンに歌詞を修正して手渡したモクハ。それでも厳しく現実を見せようとするヨングァンも、力強い彼女の意志に触れ曲を歌うことを認めた。
ランジュを訪ねて、ギホであることを明かしたボゴルは、モクハに内緒で曲のアレンジを頼む。ランジュは契約解除の書類サインをモクハの企業向けショーケース後にすることをソジュンに告げる。それぞれの想いに見守られながらショーケースを終えたモクハ。ランジュはデビューアルバムのプロデュースを申し出た。
ボゴルが残して行った指紋から、一家が別の家族になりすましていることを明かそうとする
ボンワン。ウハクは交通事故とボンワンの関連の証拠を掴み警察に提出するが、ボンワンはその頃、自宅を襲撃していた。果敢に反論するモクハ。監視カメラから状況を知り、家へ急ぐボゴル…。
その頃、ある田舎町では水位の下がった貯水池から車が発見された…。
■第10話「正解 VS リスク」
父サンドゥ(イ・ジュンオク)からボンワンを通報してもしなくてもいい結果にはならず、正解がないと相談されたモクハは、ボゴルの言葉を借りながらも嘘をやめてはどうかと助言。家族には生花を習うと言って家を空ける機会が増えたサンドゥだが、嘘がウハクにばれ、別の家族になりすましていた事を警察に自首して取り調べを受けていたことを打ち明けた。
夜遅くに美容室を訪ねてきたボンワンに怯えるハジョン(ソ・ジョンヨン)。モクハはとっさにボゴルにお遣いを頼んで家から遠ざけるとハジョンに寄り添った。一家の秘密を守る代わりに母子ともに自分のもとに戻れというボンワンの警告を聞かずに警察に通報したモクハ。予想外の行動に激高したボンワンはモクハに襲いかかるが、父とともに戻ってきたウハクが庇って負傷。ボンワンはウハクに取り押さえられ警察に連行される。
村では池に沈んだ車から白骨死体と心中を仄めかす遺書が発見され、サンドゥの自供内容とともに報道されると、ランジュやテレビ局の耳にも入り波紋を呼ぶ。家の前では、常連だった美容室の客ら近隣住民が好き勝手に噂話をする中、そんな姿を批判するモクハ。
戸籍盗用で無罪を勝ち取るのが難しい中、情状酌量の決め手にになるのは家族以外(=モクハ)の証言だった。後輩刑事からの取り調べに余裕の表情を見せていたボンワンも、後輩刑事から家族への態度を咎められて激高、予想しなかった苦境に立たされた。
ソジュンの家に戻りアルバム収録曲を制作し始めたランジュは、モクハが重圧から逃げ出したのではないと知って、デビュー当時のエピソードが残る店にモクハを呼び出すと、アルバムを制作する代わりに、ゴシップの元になるボゴルら一家との関係を清算しろと彼女の本気を試した。悩んだ挙げ句、家を出ていくことにしたモクハを、用意していたマンションの一室に連れていき、縁を切ることに賛同して彼女の背中を押した。
モクハが出ていったと知って自分の気持ちが整理できずに涙するウハク。一家は警察の取り調べに応じ、ボゴルはテレビ局を辞めることに。一方、ランジュは身を削ってアルバムを制作し、レコーディングを行いながらもモクハにプロとしてのいろはを叩き込み、モクハとボゴルはすれ違いながらも別々の人生を歩き始める。そんな矢先、事務所の株を巡るランジュのゴシップ記事が出てしまい、それぞれが険しい道を進む決断を迫られる…。
■見どころ
ボゴル(=ギホ)が自ら実父ボンワンのもとを訪れる予想外の展開で幕を閉じた前週の放送。第9話と第10話では、ボンワンとの因縁や、一家を取り巻く状況が急展開を迎えた。第9話終盤では、美容室を訪ねてきた実父ボンワンの場面で視聴者の興味を刺激し、生花を習うという父サンドゥの嘘が重要な伏線になった。第10話で、サンドゥは警察に戸籍盗用を自首していたことが明らかになり、ボンワンが握っていた一家の弱点が既に弱点ではなくなった。ボンワンは警察に連行されるのだが、果たしてこれで一家の安全は保証されるのだろうか。手錠をされていたはずのボンワンが、終盤では自宅でモクハらが写った写真を眺めているところからも、ボンワンの魔の手が一家に牙を剥きそうな不安感を漂わせている。
モクハに対する嫌味な態度から好感度は常に低めだった先輩マネージャーヨングァンの意外な過去や、態度の理由も明らかになり視聴者を飽きさせない。
一方で、モクハのデビューに向けて話が一気に速度を早める中、アルバム制作に勤しむランジュが鼻血を出すシーンが、最終週で何かの伏線になるのではないかと予想させた。過去に喉は既に回復していると医師の診断を受ける場面が登場したので、鼻血と歌声が出なくなってしまったことに関連性を求めるのは邪推だろうか。彼女が母から受け取った鍵の正体も含め、まだまだ彼女に関する語られていないエピソードは多そうだ。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では自分らしく生きることを素敵に見せてくれたパク・ウンビンが、現実に疲れたあなたに贈る、超現実のドラマ「無人島のディーバ」は第7話はtvNにて18日に放送、その後Netflixにて独占配信される。
なお、ボゴル役のチェ・ジョンヒョプが1月スタートのTBS系火曜ドラマ「Eye Love You」(アイ ラブ ユー)で二階堂ふみの相手役を務める。民放GP帯連続ドラマでヒロインの相手役に韓国の俳優が起用されるのはこれが初めて。チェ・ジョンヒョプの日本での活躍にも期待が高まる。⇒11/23navicon既報
■スタッフ
監督:オ・チュンファン
脚本:パク・ヘリョン
原題:무인도의 디바(無人島のディーバ)
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