NHK海外ドラマ「DOC2 あすへのカルテ」第12話“ゴールド・スタンダード”ネタバレと第13話“子離れ”予告
12月3日(日)23時より「DOC(ドック)2あすへのカルテ」第12話“ゴールド・スタンダード”がNHK総合にて放送され、アンドレアはシステム障害で大混乱の内科で一日医長試験に挑むことに…。12月10日に第13話“子離れ”が放送される。NHK番組公式サイトで予告動画やまとめ動画が公開中だ。
「DOC(ドック)あすへのカルテ」は、イタリア初の医療系ヒューマンドラマ。12年間の記憶を失ったエリート医師・アンドレアの愛と再生が描かれた感動の物語。
12月3日に放送された第12話「ゴールド・スタンダード」では、カルーソが予告なしにアンドレアの一日医長試験を通達、監査役はダミアーノが担当することに。その同じ日、突然システム障害がおき、CTやMRIなどの高度検査機器が使えない状況に…。そんな中、チェチーリアの一夜の相手の大動脈解離、英雄的な女性市長が抱える謎の痛み、幼い頃性的虐待をうけていたルチアの虫垂炎と、緊急を要する診断が次々舞い込んでくる。
「ゴールド・スタンダード」である医療機器が使用できるようになるまで診断を遅らせようと考えていたアンドレアは追い込まれるが、ジュリアの一言「医長に必要なのは慎重さより度胸」の一言で、全ての責任を自分で負うと覚悟を決めることに。診断を行うのは機械ではなく医者。確かにその通り。内科チームへの呼びかけは、医者を辞めようとしていたガブリエルを引き留め、刺激を求めるためにコカインを使用していたヴァレンティーの心も動かした。
ただし、ヴァレンティーを動かしたのはアンドレアの覚悟だけでなく、恋人のカロリーナの訴えもあってのことだ。依存症は「空白」を埋めようとしておこるものだと話すカロリーナ、その「空白」について話し合うことにした2人。この年の差カップルは、周囲が思うよりもずっと対等な関係だというこがよくわかった。
今回のことで、ルチアとガブリエルそれぞれが抱える問題“恐れ”に共通するものがあったことがわかり、そしてこの2人もお互いの弱さに向き合い、それを克服することができた。完璧主義だったころには想像もできなかったガブリエルの本気泣きに、さすがのエリザも心動かされたのではないだろうか。一方、仕事依存症を否定し続けるリッカルドとそれを心配するアルバは未だ折り合いがつかず…このままでは何かよくないことが起こってしまいそう。
次回、12月10日に放送される第13話では、チェチーリアがアンドレアが医長になってもチームの一員として内科に残りたいと頼む。今回の件ですっかりアンドレアの虜になってしまったチェチーリア、彼が自分になびかないのはわかっているはずなのに…。
■前回:第12話「 ゴールド・スタンダード」ネタバレあらすじ
アンドレアとチェチーリアは製薬会社主催の会議に出席しホテルに滞在していた。その夜、チェチーリアは一夜の相手が体調を崩し、慌ててアンドレアに助けを求めた。彼は既婚者で名前も知らないという。2人は男性をアンブロジアーノ総合病院に緊急入院させるが、チェチーリアとのことは秘密にした。男の名はルッジェーロで、彼はカルーソの秘書の夫だということが後に明らかになる。
そこへカルーソが現れ、突然今日アンドレアの医長試験を行うと発表。監査役はアンドレアとは親交の薄いダミアーノが選ばれた。ところが、突然、病院内にアラームが鳴り響き一瞬停電する。その後、システム障害が発生、CTやMRI、組織検査などの高度診断、いわゆる「ゴールド・スタンダード」が実行できなくなってしまう。チェチーリアは今日の試験を中止することを提案するが、カルーソはそうなれば医長を諦めたことにすると断じ、アンドレアはやむなく試験を受けることに…。
医師たちの連絡係として看護師が駆り出されることになり、看護師の代わりを研修医たちが担うことになった。復旧までには2時間かかりだろうと読んだアンドレアとチェチーリアは、それまで「決断は先送りにすべき」と提案。慎重をきすためにそれが最善と、アンドレアたち一同も了解した。
ガブリエルは自分の嘘を内科チームに告白し、意志を辞めて病院を去ろうとしていた。最後にルチアに挨拶をしようとしたガブリエルは、倒れているルチアを見つける。ルチアは夫・ドメニコと6時間後にニューヨークに向けて旅立つ予定だった。ルチアは自分の腹痛は生理のせいだと言うが、ガブリエルは虫垂炎を疑っていた。
意識を取り戻したルッジェーロは一度ホテルに戻って女と居た証拠を隠したいと話す。それは無理だと担当医であるジュリアは告げるが、事情を知るアンドレアはやむなしと考え、ルッジェーロの外出を許可する。ジュリアはルッジェーロに付き添って病院に行くことになった。
リッカルドの働きすぎを心配するアルバ。患者たちを楽しませながら看護師の代わりに食事を配っていたリッカルドは、腹部の痛みで三日前から入院している市長・オリヴィアが起き上がれずにいるところに出くわす。少し前に第三子を出産したオリヴィアは、マフィアを追い出したことで英雄視されている市長だった。しかし、病気は見つからず、アンドレアは消化器科に移すと決断。それを告げると内科はもう信用できない、病気が治らないから市長を辞めると言い出した。リッカルドはオリヴィアの痛みの特徴から腎下垂症であると推測、しかし、科の移転を告げた後だけに信用してもらえず訴訟に発展するかもしれないと恐れ、触診しないことに…。
ルチアの夫・ドメニコは高圧的で、無理やり彼女を連れて行こうとする。ルチアは夫の機嫌をとるように痛みを無理している。ガブリエルはルチアが幼い頃に継父から性的虐待を受けていたことを知り、何故今も、高圧的な男の支配下にいるのかと、きちんと恐怖と向き合うようルチアに促す。
リカルドとアルバは、マフィアによって解体された自治体の新市長に選ばれたオリビアの世話をするが、彼女は腹痛と移動時の耐え難い痛みに苦しんでいる。リカルドはそれがしかし、それを確認するには、彼女は立ち上がらなければならず、その結果痛みが生じ、ドクは危険を冒したくありませんでしたが、オリビア自身が大きな勇気を持って立ち上がったので、ドクは診断を確認することができました。
アンドレアは、ルッジェーロがの両腕間の圧力差に気づき、大動脈解離を起こした可能性に気づく。このままでは脳梗塞をおこし危険な状態になりかねない。しかし、手術を進めるにはCTスキャンが必要。外科医長のヴァレンティーは不測の事態が起こった場合のリスクを負えないと執刀を拒否する。
慎重をきすために診断を先送りにする…しかし、すべての決断を急ぐ必要があった。岐路に立たされたアンドレアは屋上で叫び声をあげる。アンドレアの元にジュリアが現れ「医長に必要なのは慎重さより度胸よ」と前のような医長になってほしいと背中を押される。
アンドレアは「ゴールド・スタンダード」について考えていたと語り、検査は大事だが決めるのは医者、僕ら医者が「ゴールド・スタンダード」なんだと演説する。ルッジェーラの医療責任を自分が負うとヴァランティーに話す。ヴァランティーはアンドレアの覚悟を受けて執刀を承諾。さらに、オリヴィアにもう一度診断させて欲しいと頼み、彼女が腎下垂症であると診断、コルセットを付けただけで痛み消えてなくなった。リッカルドは彼女に沢山食べて体重を増やすようにとおどけて話す。
そして医者を辞めないと決意したガブリエルが白衣を身に着けて戻ってきた。そしてルチアにCTを受けるよう説得。ルチアは「恐れ」を認め、夫を恐れている事、死にたくないことを明かし、CT診断を受けることに。その後、虫垂炎だったことが判明、ニューヨーク行きの飛行機に乗っていたら危ないところだった。エリサからその知らせを聞いたガブリエルは、屋上で彼女にすがりつき泣き崩れる。
カロリーナはコカインを使用しようとしているヴァレンティーに、自分が摂食障害を患っていたとき「今日は特別」といって、やめられなかったこと。空白を埋めない限り依存は止められないと話した。ヴァレンティーはコカインなしで執刀。コロナが与えた無力感からコカインを使用し始めたと告白する。
カロリーナは自分もロレンツォのボンベを変える夢を見る…と、彼の死に関する秘密をもらしてしまう。その場は慌てごまかすが、何者かが2人の会話を盗聴していた。
システム障害は解消され、アンドレアの一日医長の試験は終了した。ダミアーノはカルーソに「ファンティーは皆に医者である意味を思い出させた」と驚くべき成果を見せたといい合格を告げる。実はシステム障害をもたらせたのはカルーソと何者かの陰謀だった。
アンドレアはアニェーゼに医長試験合格を告げようとするが、アニェーゼはダヴィデとマヌエルと一緒に休暇を楽しみ電話には出なかった。一方、会議の席に戻ったアンドレアとチェチーリア。その夜、2人はさらに互いを理解しあう。チェチーリアは「心臓が心配?」と一晩一緒に過ごそうと提案するが、アンドレアは「心はここにない」と、やんわりと拒否した。
■次回:第13話「子離れ」あらすじ
チェチーリアはアンドレアが医長になってもチームの一員として内科に残りたいと頼んだことが、アニェーゼとジュリアの嫉妬のきっかけになる。一方、視力と聴力を失っているマッテオが高熱と腹部の痛みで入院。アフリカで流行しているラッサ熱の疑いがあったが、父親によればマッテオは他人とは接触がなく、海外渡航歴もないという。マッテオは手に書いたアルファベットを使って父親とコミュニケーションをとっていた。だがその文字はアフリカ伝統のヘナタトゥーで入れられていた。そんな中、テレーザの娘が呼吸困難でエンリコに連れてこられる。
■シーズン2 各話ネタバレあらすじ
■シーズン1 各話ネタバレあらすじ
■キャスト
アンドレア・ファンティ:ルカ・アルジェンテーロ(声:安元洋貴)
ジュリア・ジョルダーノ:マティルデ・ジョリ(声:沢城みゆき)
アニェーゼ:サラ・ラッザーロ(声:日髙のり子)
エンリコ・サンドリ:ジョヴァンニ・シフォーニ(声:関俊彦)
リッカルド・ボンヴェーニャ:ピエルパオロ・スポッロン(声:大河元気)
アルバ・パトリツィ:シルヴィア・マッツィエリ(声:上杉華子)
エリザ・ルッソ:シモーナ・タバスコ(声:葉山那奈)
ガブリエル・キダーネ:アルベルト・ブバカル・マランキーノ(声:野澤英義)
ロレンツォ・ラッザリーニ:ジャンマルコ・サウリーノ(声:佐藤拓也)
カロリーナ・フィンティ:ベアトリーチェ・グランノ(声:廣田悠美)
チェチーリア・テデスキ:アリーチェ・アルクーリ(声:小林ゆう)
ダミアーノ・チェスコーニ:マルコ・ロセッティ(声:高橋広樹)
テレーザ・マラルディ:エリーザ・ディ・エウザニオ(声:斉藤あんり)
ラッザリーニ:ジャンマルコ・サウリーノ(声:佐藤拓也)ほか
原題:DOC - NELLE TUE MANI
制作:2022年 イタリア
【放送予定】 総合 毎週日曜23時 2023年9月17日スタート!
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:イタリア語)字幕放送有り]
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