韓国ドラマ「もうすぐ死にます」第1-2話:ソ・イングクは地獄行きを免れることはできるのか?12回の転生で登場する豪華キャストにも注目

2023年12月16日12時10分ドラマ
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ソ・イングクとパク・ソダム共演TVINGドラマ「もうすぐ死にます」(全8話)が12月15日(金)から韓国で初公開され、日本でもAmazon Prime Videoで独占配信を開始した。これまでの転生ドラマとは一味違うダークなファンタジードラマとなった本作第1話、第2話では、主人公イジェが与えられた12回の人生のうち4回目までが描かれ、息を呑む豪華キャストが登場した。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。
【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】

「もうすぐ死にます」は地獄に落ちる直前のチェ・イジェ(ソ・イングク)が“死”(パク・ソダム)によって下された審判により、12回の生と死を経験する人生転生ドラマ。イ・ウォンシク(ストーリー)&クルチャン(作画)による同名のウェブ漫画が原作で、ドラマ「18アゲイン」のハ・ビョンフン監督が演出と脚本を手掛ける。⇒【各話のあらすじと関連記事】



■キャスト
チェ・イジェ役:ソ・イングク
死役:パク・ソダム
チョン・ジス役:コ・ユンジョン
パク・テウ役:キム・ジフン

ほか

■第1話「死」あらすじ
恋人のジス(コ・ユンジョン)に応援されながら、大企業の面接に向かっていたイジェ(ソ・イングク)は交通事故を目撃して目の前で人が死んだためにショックを受け面接では大失態、またとないチャンスを逃してしまう。それから7年、就職難の世界で借金返済のためにアルバイト漬けの日々。ようやく訪れた同企業の面接では好印象を与えるものの、直後に友人に裏切られて、投資していた全財産を失ってしまう。ジスとの関係もぎくしゃくし、関係は決裂。家は追い出され、面接結果も不採用になり全ての希望を失ってビルから飛び降りてしまう。

目を覚まし、見知らぬ男の姿で飛行機の機内で目を覚ましたイジェ。目の前に現れた死(パク・ソダム)は、死を苦痛から逃げる道具だと口にしたイジェに罰を言い渡す。それはたった1度しか死なないという神から与えられた特権を剥奪して、12回の死を経験すること。生き延びられれば、その人間の人生を生き続けられるという。

生きることを拒絶したイジェだが、最初に乗り移ったのは、面接で落とされた大企業の創業家の次男ジンテ(チェ・シウォン)だった。これまでとは正反対の完璧な男としての人生に期待を抱くが直後に飛行機は爆発し、言い渡された最初の死を迎えることに。

本物の地獄を見せられて絶望したイジェ。残り11回で生き延びて、生き方次第では地獄行きを免れ得るという。新たな人格に乗り移ったイジェ。次の体は無類のエクストリームスポーツ好きのジェソプ(ソンフン)。スポンサーからの巨額の報酬のために、無謀なスカイダイビングをしている真っ最中だった。全世界が見守る中、パラシュートなしでネットへの着陸を試みたイジェだが、あえなく地面に激突して死亡。


■第2話「地獄に落ちる理由」あらすじ
道路に転がる二つの遺体…。死はイジェに自分が犯した大罪の意味を問うが、イジェには意味が分からない。次に乗り移ったのは17歳の高校生ヒョクス(キム・ガンフン)。同級生のジンサン(ユ・インス)にいじめられ、自殺を考えていた。これまでと違い、生き延びられる希望を見出したイジェはいじめっ子らに対峙するが。人数の差で苦戦を強いられる。

同じ母子家庭のヒョクスに親近感を感じたイジェは、優しかった母(キム・ミギョン)を残して自ら命を絶ったことを後悔し始めた。翌日もいじめに対抗すべく、不良グループを仲間割れさせようと立ち回るイジェ。実力ではジンサンに勝るテソク(チョン・スンフン)を煽るが、彼はジンサンの背後にいる3年の先輩を恐れていた。食堂でジンサンに大恥をかかせたイジェ。ジンサンは先輩に泣きついてイジェらを襲撃するが、先輩たちは見るからに弱々しいイジェ(=ヒョクス)の姿を見て、ジンサンに愛想を尽かす。後ろ盾を失った瞬間、テソクにボスの座を取られたジンサン。イジェは今度こそ生き延びられる確信を抱くが、逆恨みしたジンサンにより殴り殺されてしまう。

本来の死因を回避したにもかかわらず結局死んでしまったことに希望を失うイジェだが、死は回数を重ねるほどに苦痛を増していくという。次に目を覚ますと秘密組織の解決屋ジュフン(チャン・スンジョ)の体に乗り移るが、組織の金を奪い、ボスの愛人と逃亡しようとして監禁され絶体絶命のピンチに陥っていた。窮地を脱したイジェは、死と隣り合わせの人生を望まず、奪った100億を次の人生で使えるようにしようと動き始める。

裏切り者狩りと称して追ってくる組織の人間たちとの熾烈なカーチェイスを制したのは、ジュフン本来の才能を活かして巧みにバイクを乗りこなしたイジェだった。



■見どころ
「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「生まれ変わってもよろしく」など、「転生」をテーマにしたロマンスやサスペンスを多く生み出してきた韓国。作品ごとに死神や、転生にまつわる設定、死後の世界の描かれ方は異なるが、本作でもユニークかつダークな世界観が視聴者を魅了する。

この作品には、これまでの作品のような死神という存在が描かれず、パク・ソダムが演じるのはなんと「死」そのもの。人智を超越した存在である彼女の前でソ・イングク演じる主人公イジェが泣きすがる冒頭のシーンではイジェが許されることのない大罪を犯したことが語られ、その後、希望を抱いて暮らしていたイジェの転落人生が描かれるのだが、あらゆることがうまくいかず、人生が詰んでいく姿が痛々しい。

自殺を地獄行きに値する大罪とみなすキリスト教的な価値観は過去の作品でも見られたものの、ここで死を軽んじたイジェに対して、12回の転生というさらなる罰とも、やり直すチャンスとも取れるオリジナルの要素が取り入れられ、SUPER JUNIORのシウォン(「酒飲みな都会の女たち」)、ソンフン(「完璧な結婚のお手本」)、子役のキム・ガンフン(「ラケット少年団」)、チャン・スンジョ(「模範刑事」)、ユ・インス(「悪霊狩猟団:カウンターパンチ」)など転生のたびに、トレンディな主役級の役者が登場する豪華なキャスティングにも注目だ。本来は頭脳明晰だが、生きる希望を失っていたイジェが、転生の回数を重ねるごとに体の持ち主の才能を活かして、死を免れるべく立ち回る「成長」が描かれ、舞台も財閥や学園、マフィアなど多岐に渡り、様々なドラマジャンルのテイストを一挙に味わえるのも魅力だ。ちなみに第1話終盤で視聴率に一喜一憂するのは「コッソンビ二花院(イファウォン)の秘密」「輝くウォータ―メロン~僕らをつなぐ恋うた~」のリョウンだ。

第2話冒頭では路上に並ぶ二つの遺体とイジェの証明写真が意味深に描かれた。恐らく、一人は飛び降り自殺をしたイジェ自身、もう一人は巻き込まれてしまった誰かと推測できるが、証明写真は、一人がイジェであることを知らせるためのものなのか、それとも偶然にもイジェと関係する人物が持っていたものなのか気になるところ。

地獄行きを回避するために、4回の転生を経験し、マフィアの裏切り者として派手なバイクアクションを繰り広げる場面で幕を閉じた第2話。転生が主題となっているので、再び命を落としてしまうことは間違いないが、果たして毎回どんな人物に転生し、どんな最期を迎えるのか、それが最終的に何に繋がるのかに注視していきたい。

TVINGオリジナルシリーズ「もうすぐ死にます」は12月15日(金)から韓国で初公開され、その後Amazon Prime Videoを通じても240ヶ国以上で配信される。

■スタッフ
脚本兼演出:ハ・ビョンフン
原題:이재, 곧 죽습니다(イジェ, コッ チュクスムニダ)
原作:ウェブトゥーン「もうすぐ死にます」(原題:이제 곧 죽습니다)

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