パク・ヒョンシク＆パク・シネ出演のJTBC新土日ドラマ「ドクタースランプ」の初回放送を目前に控えた25日（木）午後2時よりオンライン制作発表会が開催された。

発表会にはオ・ヒョンジョン監督、パク・ヒョンシク、パク・シネ、ユン・バク、コン・ソンハが出席し、当日の様子はJTBCドラマ公式YouTubeチャンネルで生中継された。今回は出演者らの様子やインタビューの内容などご紹介したい。尚、本作品は韓国で1月27日（土）放送開始後に日本でもNetflixを通して独占配信される。

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「ドクタースランプ」は、順調な人生を歩んでいたが、ブレーキがかかってしまったヨ・ジョンウ（パク・ヒョンシク）とナム・ハヌル（パク・シネ）との“ダメな人生”に対する心肺蘇生記を描いたラブコメディだ。人生の暗黒期で14年ぶりに再会した“嫌悪関係”でライバルの2人が、お互いの光になっていく過程が笑いとときめき、共感と慰めを届ける友情愛の物語。

「その男の記憶法」「恋のゴールドメダル～僕が恋したキム・ボクジュ～」などでセンシティブで緻密な演出で評価されたオ・ヒョンジョン監督は本作品を「ロコジャンルに属するが、人を描いた作品。ちょっと他と違うのは病んでいる人を扱ったということ。医者を描いたドラマは沢山あるが、皮肉にも医者が心の病にかかった時、どのように克服し、痛みを分け合っていくのか、温かい視線で見ることができるだろう」と紹介。また演出に関して「医者が心の病にかかったということを本人も認めたくなかったり家族さえもそんなはずはないと言うセリフから、キャラクターたちがどれだけ苦労してきて、熾烈に生きてきたのだろうか。そんな彼らを描いてみたいと思った」「心の病気は、人間の力で克服できるという話をしたかったため、人物の成長を中心に描いた」と語った。

パク・シネは2021年「シーシュポス：The Myth」以降、結婚出産を経て久々のドラマ復帰で本作品を選択した理由を「私が最も上手な姿をお見せしたかった」と答えた。「作品を決める時、新しい姿もお見せしたいが、私の周辺人や友達が気楽に見れるかどうかが選択基準にもなる。台本を読んでハヌルに共感することが多かったため、自分なら自然に演じられそうだと思った」と答え、主人公と自身が似ている点が多いことなども打ち明けた。

パク・ヒョンシクは「力の強い女ト・ボンスン」以来7年ぶりのロコ出演となる。これまであらゆるジャンルの作品に出演してきた彼は、本作品の出演契機について「（深刻で重い作品に多く出演してきたからか）だからこそ、ふとした瞬間自分が思いっきり笑いたくなった。そのタイミングで本作品の台本が来たが、本当にたくさん笑った。」と、自身も台本を読んで癒されたと明かした。

またビン・デヨン役を演じるユン・バクは出演契機として「台本がとても楽しかった。ペク・ソヌ作家の脚本だったから決めた」と、途中で冗談を交えながらも明るく話し、イ・ホンラン役を演じるコン・ソンハはオ・ヒョンジョン監督を一番の理由に挙げ、「私の出演作がそう多くない中、私の作品を見てくださっており私の演技に対してアドバイスをしてくださった。また今回はこれまで演じてきたキャラクターより朗らかで、新たな姿を見せられると思った」と答えた。2人が出演契機として監督・脚本家の名前を挙げており、出演陣と制作陣の信頼関係が垣間見えるようだった。

またパク・シネは過去「ドクターズ～恋する気持ち」でも医者役を演じたが、両作品の違いに関して「ドクターズは祖母の死で医者になり、医療事故を明らかにするという目的を持って成長していく話だったが、今回は家族の期待の中だけで生きてきた子がどん底に落ちて、家族や友人らに助けられていく、また違った成長が描かれていると思う。」「ドクターズでは神経外科医だったこともあり手術シーンが多かったが、今回は麻酔科医で、多くの方が思っている麻酔科医とはまた違う姿、特徴についてもお見せできると思う」と本作品ならではの特徴を語っており、是非とも見どころとして注目していきたい。



また、パク・シネとパク・ヒョンシクはロコドラマに定評がある二人で、パク・シネは「ロコクイーン」、パク・ヒョンシクは「ロコ達人」などそれぞれ別名があるほど。そんな二人が「相続者たち」以来約11年ぶりに共演するということで以前から話題を呼んでいたが、11年ぶりの共演の感想を聞かれたパク・シネは「その喜びを言葉ではとても表現できない…」と言い司会者から「では体で表現しますか？」と言われ笑いながら腕を振りダンスするなど愛嬌溢れる姿も見せた。パク・ヒョンシクは「いつも作品に対する緊張感があるが、今回は頼れる相手だからか、地に足つけてしっかりと立てる感じがした」とパク・シネへの信頼感を明かした。司会者から「自分が責任とらなくてもいいという安心感」と言われ笑いながら認め、パク・シネも「緊張するというよりも期待できる現場だった」と付け加えた。

実際に撮影しながらも二人のケミは抜群のようだ。パク・ヒョンシクはロコ達人の秘訣として「相手との呼吸が大切だから、（これまでの作品で）思いついたことをやってみたりして少しずつ自信をつけてきたと思う。しかし今回は（パク・シネのことを）最初から知ってる仲だから、親しくなるまでの様々な試みなどスキップしてすぐに楽しく撮影開始できた」と語る。パク・シネも冒頭にパク・ヒョンシクのことをセンス溢れる俳優で楽しく撮影できたと明かしていることもあり、二人の相性の良さを感じ取れ、益々期待が高まってくるような和気藹々とした姿を見せた。

作品を通して印象に残ったことを聞かれたパク・シネは「ハヌルと似てると思ったのは、自分も外であった話を家族に話さない。すると一番近い仲なのに遠く感じ、お互い傷ついてしまうこともある。家族でも話さないとわからないことも多いものだ。そんな日常が溶け込まれてるドラマだ」と自身の経験も交えて語る。
一方パク・ヒョンシクは「転んだ時はそのまま転んどけ（寝転んでいろ）」というセリフを挙げる。大変な時は、横で頑張れと応援するが、幼い頃から勉強など熾烈な競争社会で生きていると毎回成功ばかりではない。そんな時、毎回立ち上がるのも大事だが頑張りすぎず、時には休むことが大きな癒しになる。」と、暖かい言葉をかけた。これは正に本作品のメッセージであり、現代社会を生きる多くの人々に癒しを与えてくれることだろう。

最後に、本作品を視聴すべき理由をタイトル（닥터슬럼프）と同じ5文字で表現というお題が出され、トップバッターのコン・ソンハは「웃긴데설레（笑えるのにときめく）」と答え、続いてユン・バクは「설렌데웃겨（ときめくのに笑える）」とコン・ソンハの解答に乗っかるように答えた。パク・ヒョンシクは「로코와힐링（ロコとヒーリング）」、パク・シネは悩みながらも「행복할거야（幸せになるよ）」、そして最後にオ・ヒョンジョン監督は「과속방지턱（加速防止段差）」とひねった解答。これはその名の通り自動車の速度抑制のために道路上に設置された凸部（日本ではハンプと呼ばれている）のことであり、韓国では至る所で見かける。監督は「熾烈な社会で生きていたら辛かったり苦しかったり転んだりする、そんな時はちょっと一休みしてほしい」という意味を込めて視聴者へメッセージを投げかけた。

JTBCの新土日ドラマ「ドクタースランプ」は、韓国で1月27日22時30分より放送がスタートし、その後Netflixにて独占配信される。

■作品紹介
制作国:韓国
制作年:2024年

スタッフ:
演出：オ・ヒョンジョン
脚本：ペク・ソヌ
原題：닥터 슬럼프
韓国放送：2024年1月27日～ JTBC土・日ドラマ 22：30-

キャスト:
ヨ・ジョンウ役：パク・ヒョンシク
ナム・ハヌル役：パク・シネ
ビン・デヨン役：ユン・バク
イ・ホンラン役：コン・ソンハ
　ほか

◇公式X「Netflixシリーズ『#ドクタースランプ』オフィシャルクリップ映像」

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