韓国ドラマ「財閥 x 刑事」第1−2話:財閥の破天荒なお坊ちゃまアン・ボヒョンが警察に転身しパク・ジヒョンら刑事と火花を散らす
アン・ボヒョン主演「財閥 x 刑事」が1月26日よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始した。第1−2話では派手な遊びが大好きなお坊ちゃまイスがひょんな事から警察官に採用されてしまい、ガンヒョンら刑事課の仲間からひんしゅくを買う様子が描かれた。気になるあらすじをチェックしてみよう。
●【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】
「財閥 x 刑事」は、世間知らずの財閥の御曹司が捜査1課の刑事になって、金持ちは金で抑え、バックグラウンドのある者はより大きなバックグラウンドで抑え込み、犯人を捕まえる捜査劇を描くコミックアクション捜査劇。
■第1話あらすじ
財閥刑事自らに与えられた命題に向き合いどこかに向かうイス(アン・ボヒョン)。事の発端は2ヶ月前だった。財閥ハンスグループの次男でありながら会社の経営には全く興味がなく、趣味に明け暮れ、会議もすっぽかす彼を刺激したのは誘拐事件発生の速報だった。デパートで発生した人質立てこもり事件に身を挺して突入し、見事人質を救出したイスだがそれは全て金の力でイスが自作自演したサバイバルゲームの延長線上でしかなかった。
一方、本物の殺人犯を命がけで追跡するガンヒョン(パク・ジヒョン)は着実に凶悪な強盗殺人犯の検挙に近づくが、張り込みの現場に犯人は現れなかった。その頃、近くのクラブを貸し切って遊び回っていたイスは、薬物依存症の友人ヨンファン(チェ・ドング)が知らない男に切りつけられる現場に遭遇し、本物の凶悪犯を追う羽目に。一部始終を目撃して遅れて駆けつけたジヒョンは、状況からイスが暴行犯だと誤解して逮捕してしまう。
殺人犯を捕まえるはずが財閥の息子を逮捕して鼻に骨折まで負わせたことで上司から大目玉を食らうガンヒョン。財閥とは無関係に捜査を進めようとする彼女は、イスがそれなりに法律に詳しいことに驚く。正当防衛だと主張するイスはヨンファンに確認を取らせるがそんな事件はなかったと嘘をつかれてしまい、警察署で他の軽犯罪者と共に一夜を過ごすことに。
事実を知らない父ミョンチョル(チャン・ヒョンソン)は市長選出馬を表明する大きなイベンのに先立ち、会社の経営に悪影響となるイスを海外支社に左遷するよう長男スンジュ(クァク・シヤン)に命じる。イスは警察署にいてイベントに参加することはできず、記者からの指摘で初めて事実を知ったミョンチョルはいきなり出鼻をくじかれてしまう。釈放されたイスを待ち受け殴りかかる父に反抗的な態度を取ったイスは、権力や財力を提供してくれていた父から勘当されてしまう。兄スンジュだけには真実を告げるイス。
供述の食い違いから再び現場を訪れたガンヒョン。イスの供述通り、凶器が発見され、意識不明になっていた男こそ、追っていた強盗殺人犯だったことを知り、真実を公表しようとするが上司は彼女ひとりの責任にしてクビにしようとしていた。噂を聞きつけ警察署を訪れたスンジェは意外な提案を始める。
警察の体面と、ミョンチョルの選挙を円滑に進めるため、弁護士免許による特別採用で2ヶ月前から極秘で警察で勤めていたことにするという無茶苦茶な提案に反発するガンヒョンだが、警察を退職した父のことを話題に出され、条件を飲むしかなかった。御曹司に手柄を奪われた挙げ句に全国民に嘘をつく羽目になった彼女もまさか、イスが本当に出勤してくるとは思っていなかった。あくる朝、11時半を回っても現れないイスに安心するが、警察署の正面では正式にイスを迎えるセレモニーが行われていた…。
■第2話あらすじ
財閥刑事もともと刑事として働くつもりのなかったイス。そんな彼の性格を見通したスンジュの作戦に乗せられ、記者会見の場に立ったイスは警察官となったことを報告。
どうにか家に帰そうとするガンヒョンだが、引こうとしないイス。直前の会見での無能発言もあり、署内では気まずい空気が流れ、イスを内勤業務に就かせるよう訴えるが、聞き入れられず、警察署に設置されたビュッフェに驚愕する。父の選挙が終わるまでは大人しくするだろうという読みとは裏腹に好き勝手にゲームを楽しむイスに反発を強める。
その頃スンジュはミョンチョルの後妻である実母ヒジャ(チョン・ヘジン)が、イスとミョンチョルの関係を崩そうとするのを見て頭を抱えていた。
イスの行動に反発しながらも、弱いところをつかれて何も言えないガンヒョンと、ジュニョン(カン・サンジュン)。どうにか自主的にイスに出て行ってもらおうと、彼のSNSフォロワーでチーム最年少のギョンジン(キム・シンビ)からイスの弱点を聞き出し、報告書の作成を任せるが、イスは署長に書き方のレクチャーを求め、ガンヒョンは慌てふためく。認知症老人の捜索依頼が入り、普段は応じない刑事課も、イスを挫折させようと捜査に協力するが、イスはめげるどころか高価な腕時計を商品にSNSで人を集めて瞬く間に事件を解決してしまう。
ヨット場で若い女性の変死体が見つかり急行する一同。イスも動向を求められるも、現場ではいきなり待機を命じられて腹を立てる。被害者がモデルだと知ったガンヒョンは所属社に向かい、イスに聞き込みを任せた挙げ句置き去りにしてしまう。全員に仲間外れにされてさすがに応えるイスだが、ヨンファンからは、嫉妬されているだけだとなだめられ、翌日みずから手柄を取りに行こうと解剖結果の確認に向かう。
遺体を見たイスはとある絵画の記憶がフラッシュバックして苦しみ、ガンヒョンに気づかれるが、冗談だと嘘をついた。首の傷や溺死の可能性がなくなり、後頭部の打撲が死因だと分かったものの謎が残る殺人事件。イスは犯人を逮捕できたら警察官として認めてほしいと賭けを提案。事件の容疑者がDNグループ三男のテソンだと分かるも、所在がつかめない一同。イスだけはそれが会員限定のサロンだと気づき、単独でテソンと対立するが手下に囲まれ、遅れて到着したガンヒョンと共闘する羽目に。
■見どころ
アン・ボヒョン演じる大財閥の次男坊イスが刑事になってブルジョア階級ならではの感性で事件に向き合っていくことで注目を集めた作品が遂に放送を開始した。冒頭からいきなりイスが事件発生の一報を受け、ドレスルームでこだわりのアイテムを手に取り出動。デパートで起きた人質立てこもり事件をほぼ一人で解決するダイナミックなシーンが展開されるが、実はデパートを丸ごと一棟借り切ってのサバイバルゲームだったというオチ。そんな彼がある事件をきっかけに誤認逮捕され、財閥と警察双方の体面を保つために本物の刑事になってしまうという超特殊なあらすじから彼の刑事物語がスタートした。
ハプニングで致し方なく刑事になってしまった彼が、本当の正義感に目覚めていく成長っぷりや、いがみ合っていたガンヒョンとの絆を深めていく様子が物語の本筋になることは予想に難くないが、イスには他にも幼少期に交通事故で死んだ母親、自分を快く思わない継母と、血は繋がらないながらも弟想いの兄、財閥から政界進出を狙う父、物理的には何不自由ない反面で心に抱える闇など、遺体を見た瞬間の奇妙なフラッシュバックなど、「財閥ドラマあるある」な設定が目白押し。これまでのドラマでいけば、幼少期の頃に経験した母親の死が実は仕組まれたものだったり、政界に進出する父や優しい兄に犯罪との関わりがあったり、警察を退職させられたガンヒョンの父とも何等かの因縁が合ったりという展開が考えられるが、果たして上に書いたような予想が実現し財閥ドラマや刑事ドラマの王道を行くのか、それとも視聴者の予測の斜め上を行く全く新しい路線を突き進んでいくのか今後の展開に期待したい。
「財閥X刑事」は1月26日(金)よりSBSで放送を開始し、日本ではディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始した。
■スタッフ
演出:キム・ジェホン「悪鬼」「悪の心を読む者たち」
脚本:キム・バダ「マイネーム:偽りと復讐」
■キャスト
チン・イス役:アン・ボヒョン「太陽の末裔」「梨泰院クラス」「ユミの細胞たち」
イ・ガンヒョン役:パク・ジヒョン「財閥家の末息子」「ブラームスが好きですか」「ユミの細胞たち」
パク・ジュニョン役:カン・サンジュン「KBS ドラマスペシャル 2021-記憶のヘガク」
チェ・ギョンジン役:キム・シンビ「悪鬼」
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