30日早朝を襲った俳優パク･ヨンハの自殺ニュースは、日本のファンにも大きなショックを与えた！病気の父を看病するという優しいパク･ヨンハが、自殺という最悪の答えを出したことに多くの日本のファンが遺憾の念を抑えきれないでいる。そんなパク・ヨンハを彼の遺した作品たちで振り返ろう。

“パク・ヨンハ”1977年8月12日生まれのB型の俳優兼歌手。身長175cm、62kgと、最近の韓国人スターとしてはやや小柄。柔和な笑顔が魅力的だが、彼の少々ハスキーで魅惑的な声は歌手としても高い評価を受けていた。

俳優デビューは1994年、「テーマ劇場」（MBC）がデビュー作だ。その後「ずっと会いたい（もう一度逢いたい）」（1998年、MBC）で最高視聴率57.3％という驚異の視聴率をたたき出し、韓流ドラマ歴代視聴率12位につけ俳優として存在感を示した。歴代視聴率TOP30を見る。
その後も多くのドラマにコンスタントに出演し、ついに2002年の「冬のソナタ」で大ブレイクした。演じた役は、ユジン（チェ・ジウ）をめぐるチュンサン＝ミニョン（ペ･ヨンジュン）との恋のライバル・サンヒョク。日本では、本名のパク・ヨンハより役柄の“サンヒョク”のほうが通りがいいほどの人気で、翌年には「冬のソナタ」が日本をはじめアジア全域で韓流ブームの火をつけるきっかけを作った。オンエアー：(C)SBS, SBSi All Rights Reserved. 同年には「Lovin You」で主演も務めている。最近のドラマでは2008年「オンエアー」、2009年「ザ・スリリングショット～男の物語」などのたくましい男パク・ヨンハとしての役も演じている。

「冬ソナ」でトップスターの仲間入りをした彼は、演じたサンヒョクと同じように、ラジオの世界にも進出している。2005年にはSBSラジオの「テンテンクラブ」でパーソナリティーとして活躍し、なんと2007年にはニッポン放送で「パク・ヨンハのオールナイトニッポン」も担当している。

歌の実力も高く評価されている彼は、2004年「期別 キビョル」で歌手デビューを果たし、「カジマセヨ（行かないで）」、2007年には「永遠」、2009年「最愛のひと」、そして先月2010年の5月に「ONE LOVE～笑顔であふれるように」などヒット曲を出してきた。
特に、「最愛のひと」は日本のフジテレビ系列のテレビドラマ「Xmasの奇跡」の主題歌となったことでも話題に上った曲だ。
Loving You：(C)KBS, KBSi All Rights Reserved.日本のファンの中には、彼の歌のうまさを、TBSで放送中の「IRIS」のイ･ビョンホンが主演した「オールイン　運命の愛」の主題歌「初めて出逢った日のように」で知った方も多いだろう。（作品によっては、配信バージョンによって音楽が変わることもあるので要注意。）
現在日本でプレイクしているK-POPアイドルたちの兄貴分としても、存在感を放ち、ロッテ免税店のCMでも東方神起のjyj、BIGBANGらと共演している。このCMには、ソン・スンホンやチソンといった共に韓流ブームを築いた俳優仲間も登場している。CMについてはこちらで紹介。

日本で人気の俳優たちの中でも特に日本での活躍が目立った彼は、日本語もうまく、2005年からは日本でのライブも定期的に開催していた。特に今年は5年ぶりの全国ツアーも始まっており、ネットにはライブを楽しんだファンたちの感想が飛び交っていた。しかし察しのいいファンの中には、パク･ヨンハがなんだか少し元気が無かったようだ、と書き込む鋭いファンもいた。

多くの日本のファンから愛されたパク･ヨンハは、決してやってはいけない人生の結末を選んでしまったが、彼の遺した数々の素晴らしい作品は今後も色あせることなく愛され続けるだろう。

ずっと会いたい：(C)MBC, BONOvision All Rights Reserved. ここで紹介したほとんどの作品は、ショウタイムで視聴することが出来る。ナビコンの特集「冬のソナタ」や「四季シリーズ」とあわせて、彼の遺した物語の中で、静かに俳優パク・ヨンハの死を悼むたい。
安らかにお眠りください。

「パク・ヨンハ、貴方とずっと会っていたかった・・・」ファンの声が聞こえそうだ。

※ここで紹介したドラマについては、韓ドラここが知りたい！のドラマの早見表で簡単なあらすじや見どころが確認できます。（未掲載のものも近日中に更新）

ShowTime　今、見られるパク・ヨンハ出演作の一覧
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