韓国ドラマ「財閥 x 刑事」第3-4話:御曹司アン・ボヒョンの隠された過去に心を開き始めるパク・ジヒョン
が1月26日よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始したアン・ボヒョン主演「財閥 x 刑事」。第3-4 話では、容疑者が一点二点する怒涛のどんでん返しラッシュが描かれるかたわら、主人公イスの過去に触れられ、ガンヒョンとの関係に変化が起こり始めた。気になるあらすじをチェックしてみよう。
●【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】
「財閥X刑事」は、世間知らずの財閥の御曹司が捜査1課の刑事になって、金持ちは金で抑え、バックグラウンドのある者はより大きなバックグラウンドで抑え込み、犯人を捕まえる捜査劇を描くコミックアクション捜査劇。
■第3話あらすじ
財閥刑事乱闘の末にモデル殺人事件の容疑者であるDNグループのテソン(イ・ダル)を逮捕するが、事件当日、被害者と争ったことは認めたものの、殺人犯は次兄だと主張し署にやって来た兄の麻薬常習を暴き兄弟で争い始める。更にはDNグループ副会長で長男のテジュン(パク・ヒョンス)や父である会長の前妻・後妻までやってきて警察署内は大騒ぎに。
麻薬所持で逮捕された次兄テヨン(クォン・ヒョクボム)は当時、薬物に酔った状態で、船から突然現れた被害者に驚き、ヨットから突き落としたことを認めるが、船上の証拠には不自然な点があり、他の何者かが溺れていた被害者を引き上げて殺害した疑惑が浮上。
事件の背景に複雑な家族関係が絡んでいると感じて事件を調べるイス(アン・ボヒョン)のもとにやって来た継母ヒジャ(チョン・ヘジン)は勘当されたイスに対して本性を表し、互いに敵意をにじませた。
ガンヒョン(パク・ジヒョン)もDNグループの家族周辺を捜査するが、そのうちに被害者の亡くなった母親が会長の元秘書だった事実を突き止める。一方のイスもコネをフル活用して、DNグループ会長が末期がんを患い、前妻とその子供であるテジュンと、後妻とその子供であるテヨンとテソンの兄弟の間で遺産相続を巡って争っていたことを突き止めていた。更に被害者も会長の隠し子だったことが分かり、事件の大筋が明らかになり始める。
警察上層部から令状の許可をもらえず途方に暮れるガンヒョンだが、同じヨット場の会員であるイスは、とっさの機転でピンチを切り抜けながらもテジュンのヨットから血痕などの証拠を入手した。指紋鑑定の結果、殺害の実行犯が前妻の秘書だと判明し、国外逃亡しようとしていた前妻らを逮捕するため、自らヘリを操縦して空港に急ぐイスら。
逮捕された前妻があっけなく罪を認め、テジュンが微笑んだ瞬間を目撃したイスは、後妻を説得し、盗聴用に録音された音声ファイルを手に入れ、真犯人テジュン逮捕の大手柄を立てた。喜びをチームで共有したいと思うものの、チームからの敵対心は強まる一方で、孤独感に襲われたイスは兄スンジュ(クァク・シヤン)の元へ行き、子供の頃、引き取られた時のことを振り返った。
諸悪の根源であるDNグループ会長が隠し子の存在を頑なに否定する中、無縁仏になりかけていた被害者の葬儀をイスが引き受けたと聞いて驚くガンヒョン。DNグループの一族逮捕が報じられる中、死への招待という個展への招待状を受け取ったイスは会場で画家が視察されているのを発見し、会場を封鎖する。
■第4話あらすじ
財閥刑事美術館で起きた画家ヨンジェの殺人事件の現場に居合わせたイスから連絡を受け、現場に急行したガンヒョン。血の池のほとんどはペンキで、遺体は死後10時間が経過していることを見抜いたガンヒョン。助手のドジュンの様子に疑念を抱いたイスだが、館長のファジョンの証言からは被害者の全く別の印象が語られ、少し前に作品に赤いペンキをまかれるトラブルがあったことを知る。長年仕えてきた助手、個展を成功させたい館長、夫の死にも動じない夫人、そして赤いペンキをまいた謎の女性…容疑者は4名に増えた。
私情で早めに仕事を切り上げたイスは、住んでいた屋敷を出て引っ越しをするが、なんとガンヒョンの実家の真向かい、しかもイスはかつてそこに住んでいた住人だった。イスが出ていったと知った父ミョンチョル(チャン・ヒョンソン)は彼の幼少期の記憶が蘇るのを恐れ、ある女性に相談を持ちかけていた。
翌朝、家の前でガンヒョンと鉢合わせし、早速家が隣同士であることを知った二人。事件を追っていくうちに、赤いペンキをまいた女性の正体にたどり着くが、女性の娘が書いた絵を画家が盗作し、訴えを聞き入れてもらえなかった娘は自ら命を絶っていた。ジウォン(チョン・ガヒ)から検視結果を聞きに行ったジュニョン(カン・サンジュン)は彼女のレクチャーにドキドキしながらも、犯人が画家を殺すのを躊躇っていた事実を掴む。
突然イスから切迫した電話を受け取ったガンヒョンは、警棒を構えて屋敷に突入するが、イスはネズミが出たことでパニックを起こしていた。呆れるガンヒョンだが、7歳の時に母を交通事故で亡くし、初めて財閥の息子だったことを知った過去を打ち明けられ、イスへの考え方を改め始める。
画家の絵を買ったイスだが、ネズミ騒動で絵の一部が剥がれ落ち、絵の下に別の絵が描かれていることを知ったイスはX線検査で、助手ドジュンの署名を発見したイスはドジュンを訪ねるが、背後から殴られ意識を失ってしまう…。ガンヒョンやギョンジン(キム・シンビ)もドジュンの不自然な行動や、画家とのトラブルの証拠を掴むのだが…。
■見どころ
主人公イスにとって初めて向き合った殺人事件は、彼の境遇と同じような財閥内部での異母兄弟による後継者や遺産を巡る争い、前妻と後妻の争い、隠し子の存在など、財閥ドラマではあるあるな設定が複雑に絡み合って、有力な容疑者が一転二転し意外な人物の逮捕で幕を閉じた。
続く第2の事件でも様々な思惑が入り混じり、捜査を進めていく一方で、第1話から仄めかされていたイスの幼少期が明らかになった。イスと兄スンジュは異母兄弟であることは話の流れから察することができたが、イスの母親は前妻ではなく、会長が外で作った愛人だったことが明かされ、更に交通事故で母を失ったイスが7歳の時に引き取られたことが明らかになった。「隠し子」「鬼畜な継母の嫌がらせ」は財閥ドラマの典型とも言えるが、他にもサスペンスドラマでよくある「記憶喪失」王道ネタも登場。会長の会話から察するに、イスは会長にとって不都合な記憶を忘れている状態のようだ。詳しくはわからないが、実の母親の死も事故ではなかった可能性もある。
それだけでなく、イスがガンヒョンの実家の真向かいに引っ越してくるというラブコメの典型的な展開が描かれた。イスが幼少期にそこに住んでいたことから、二人の間に「昔からの因縁」があって、二人がいい関係になった直後にそれが発覚する…というのがラブコメにありがちな展開だが、果たして本作がこれらの財閥・サスペンス・ラブコメで頻出する王道ネタをどのように描いていくのかに注目したい。
「財閥X刑事」は1月26日(金)よりSBSで放送を開始し、日本ではディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始した。(全16話/毎週金・土曜日2話ずつ配信)
■スタッフ
演出:キム・ジェホン「悪鬼」「悪の心を読む者たち」
脚本:キム・バダ「マイネーム:偽りと復讐」
■キャスト
チン・イス役:アン・ボヒョン「太陽の末裔」「梨泰院クラス」「ユミの細胞たち」
イ・ガンヒョン役:パク・ジヒョン「財閥家の末息子」「ブラームスが好きですか」「ユミの細胞たち」
パク・ジュニョン役:カン・サンジュン「KBS ドラマスペシャル 2021-記憶のヘガク」
チェ・ギョンジン役:キム・シンビ「悪鬼」
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