「正直不動産2」第6話で十影(板垣瑞生)がタムパ重視Z世代ならでは解決案を提示!ネタバレと第7話予告

02月14日11時27分ドラマ
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2月13日(火)22時に放送されたNHKドラマ10「正直不動産2」第6話“春よ来い”のネタバレあらすじとみどころを紹介。番組公式サイトでは第7話“禁断の果実”の30秒予告+花澤さん親子のコメントほか、メイキングやスペシャル動画を公開、NHKプラスで最新話を配信中。

「正直不動産2」は土地の祟りによって嘘がつけなくなってしまった正直者の不動産営業マン・永瀬財地(山下智久)とカスタマーファースト命の月下咲良(福原遥)の名コンビが活躍するビジネスコメディードラマの続編。



2月13日に放送された第6話では、資産家のマダムの継孫である十影(板垣瑞生)の過去が明らかになった。親ガチャ当たりをひいたお坊ちゃん育ちだとばかり思われていた十影だったが、実はマダムに入れ込んだ祖父の借金を支払うため貧しい少年時代を送っていたことが判明。母を早くに亡くし、働き者の父も子供のころに亡くなり、親戚をたらいまわしされて育ったという。

タムパ重視で、親ガチャ当たりの若者に手厳しい十影は、実はいつも明るい笑顔を絶やさなかった両親を尊敬しており、やる気がないわけでもなかった。

その証拠に、なんだかだ感情優先の“昭和気質”や、“こうあるべき”という固定概念が崩せない永瀬と月下には想像もできない方法で、家賃滞納問題を解決してみせたのだ。大家と店子の間に入ってどちらの損もないように立ち回ろうとする永瀬と月下とは別に、「出ていくなら家賃はチャラに」と言質を取っていることを理由に、借金を残さず新しい生活を手に入れる策を思いついたのだ。

「夢のために、がむしゃらに頑張る」のが昭和なら、「夢を諦めないために、無理をしない」のが令和ということか。“タムパ”とは、タイムパフォーマンスの略で費やした時間に対する満足度を表す言葉だが、十影の言う“タムパ”には、様々な意味が含まれていることに気づかされた回だった。それにしても、これまで誤解されてきたのは、ただただ十影の言葉足らずのせい。営業マンとしてはどうにも不利な気質、さてはてどうにかならないものか…。

ドラマのラストで、突然現れた美波(泉里香)から、「恋人になってもらえませんか?」と告白された永瀬。次週2月13日に放送される7話では、実はそれが、「恋人のふりをしてほしい」だけだったと知ることに。なんでも美波は祖母に恋人を会わせる約束をしてしまったらしい。一方、永瀬と月下(福原遥)は、孫娘のためにタワマンを購入したいという高齢女性の接客。ところが、彼女の予算ではタワマンは難しいことを伝える。そしてミネルヴァ不動産を訪れた高齢女性客に、神木は欠陥のあるタワマンを売りつけようとし…。



■前回:第6話「春よ来い」ネタバレあらすじ
いつものバーで登坂社長(草刈正雄)と桐山(市原隼人)が酒を飲み交わしていた。桐山は先日紹介したフリーの営業マン・黒須圭佑(松田悟志)が登坂不動産のカンフル剤として適任な人材だと語る。

月下(福原遥)は、「アンビシャス八起」に居住している清川明日美(美山加恋)から相談を受けていた。女優を目指す明日美は、今回念願の本並劇場への出演が決まり、稽古のためにバイトができず家賃を3か月分滞納していたのだが、来月には二か月分支払えるという。しかし、3か月の家賃滞納をしてしまうと大家は退去勧告ができ…。

一方、資産家の営業マン・藤原(馬場徹)は「アンビシャス八起」の大家・猪口(梅沢富美男)から相談を受け、それが月下の案件であることを知っていたため、「フラット35」物件の売却での一件をたてに、永瀬にこの面倒臭い案件を処理してくれるよう依頼。永瀬は嫌々ながらも「アンビシャス八起」の家賃滞納問題を担当することになった。

フリー契約の黒須はもちまえの押しの強さで登坂不動産でぐんぐん成績を挙げていた。“タムパ最高”の黒須の働き方に十影は「まじリスペクトっす」と称賛を贈る。

ところが、永瀬と黒須に客からクレームが入った。同じマンションを紹介した2人の学生から、同じ不動産屋の仲介で同じ家賃の部屋なのに一方だけが99,000円の仲介手数料を取られているというのだ。その物件はAD物件と呼ばれる家主からの広告料付きの物件で、不動産屋は介手数料をもらわなくても良い物件だった。しかし黒須はチラシを加工して、手数料を請求していたのだ。

黒須はAD物件で手数料をもらってはならないという決まりはないと反論するが、永瀬は登坂不動産ではもらわないことになっていると話し、客に仲介手数料は返金されることになった。

永瀬と月下、そして十影が「アンビシャス八起」大家・猪口に家賃滞納の件で話をしにいくと、夢を持つ若者は応援したいが、自分は人が良すぎると言われる…けれど家賃収入は食いぶちだし、裁判してまで店子を追い出すのも…と昔気質の大家をきどりながらも損はしたくないと暗に言う。「結局、損はしたくないけど、悪く思われたくもないってこと?」と十影が口を挟み。部下の失礼を叱ろうと口を開いた永瀬も、結局“風”が吹いて「昔気質と言うなら、店子は親子も同然」と畳みかける。さらに十影が「自分で人がいいなんていう人に、人がいい人なんていない」とダメ押しすると、怒った猪口に「全額すぐに払うか、さもなくば出ていけ。そうすれば滞納分はチャラにする」と最後通告されてしまった。

昼食抜きでティッシュ配りをしていた十影が、たまたま明日香のバイト先の弁当屋「はるかぜ」におにぎりを買いに行く。疲れ切りうたたねをしていた明日美に明るく接客され、明日美が出る芝居のポスターで彼女の名前を知る。

マダム(大地真央)から高級フレンチに誘われた永瀬と月下は、マダムの孫の十影と同席。仕事の話をしていると、十影はタムパ重視の黒須の仕事のやり方のほうが、顧客優先の永瀬たちよりわかりやすいという。黒須は自分の利益のために、客を騙したと永瀬がいうと、客が学生だったことから「でも、騙されたっていっても学費も家賃も親の金でしょ。自分が親ガチャに当たって、楽してることに気づいていないだけ。いい勉強になってんではないか」と反論。

「家主とお客さんの間に立って助けられるのは自分たち仲介業者しかいない。この仕事は、人助けでもあるんだよ」という月下に、十影は「人助けなんて、結局何にもならない」と言い、席を立って帰ってしまう。マダムは十影がひねくれてしまったのは自分のせいだと、十影の過去を話し始める。

十影の祖父でマダムの元夫は、マダムに惚れ込み借金までして貢いでいた。あとでわかったことだが、なんとその借金を背負わされたのは、前妻との間にできた息子だった。十影の母は病気で早くに亡くなり、働き者だった父も若くして亡くなった。十影は親戚の家を転々としながら成長し、マダムが十影に会ったのは2年前だという。マダムは、自分のことは恨まれても仕方がないが、両親を恨んでいるとしたら寂しすぎると吐露した。

十影の辛い過去を知った永瀬は、「十影を一人前の不動産営業にしてみせます」とマダムに誓った。会食の帰り道、十影は夜間の工事現場で警備のバイトをしている明日美を見かける。

なかなか予定の会わなかった明日美と待ち合わせした永瀬、月下、十影。明日美は次のオーディションのために、バイトの合間に公園で芝居の稽古をしていた。月下は明日美に、保証人である両親に家賃を支払ってもらうことはできないか、もしくはアパートを引き払って実家に戻り出直すことを考えてはどうかと話す。しかし明日美は、やっと叶う舞台公演と、自分の夢を応援してくれている両親をがっかりさせたくないし、迷惑もかけられないと言う。

十影は、「家賃を払っていないんだから出ていくべきですよ。夢とかなんとか言ってないで、タムパも悪いす」とにべもなく言う。永瀬はタムパより大切なことがある。それがわからないなら「やめてしまえ」と叫んでしまい…十影は「やめます」と三人に背を向けた。

明日美は、「家賃が払えない私は、夢を諦めないとダメですか?」と十影に問いかける。

すると十影は、「俺、そんなこと言いました?逆っす。夢を叶えるために、あのアパートから出ていくべきじゃないかって」と話す。言葉足らずの十影は、今滞納した家賃を支払っても借金が残る、それなら、出ていけば滞納分をチャラにすると言われているアパートを引き払い、それより安いアパートに住めばいいのではないかと言いたかったのだ。十影の名案におどろく永瀬と月下。

さらに永瀬は家賃を収入の3分の1にする説は古いので、収入が安定しない今は4分の1の物件を勧めると話す。十影は今より安い物件があったはずだと話す。女性が住む物件にはいろいろ条件があると話す月下も、日当たりは悪いがリフォームしたばかりで部屋も悪くない。防犯カメラも新しく設置されていると太鼓判を押す。十影は明日美に感謝された。

十影の活躍を褒める永瀬と月下に、「たいしたことしてないっすから」と人助けしたつもりはなかったと謙遜する十影は「ただ、親孝行は親が生きているうちにした方がいい。夢を追いかけるだけで親が喜んでくれるんなら…」と話す。

両親の墓参りに訪れた十影は、「親孝行できなくてごめん。とっとと死んだそっちが悪いんだろ。でも俺、親ガチャにはずれたと思ったことはないから。病気のときも借金取りに追われているときも、どんなときも笑ってた母ちゃん、父ちゃん、すっげーカッケーと思ってた」と報告する。十影の様子を話した永瀬に、「登坂不動産に預けてよかった」とマダムは喜ぶ。

初めて残業した十影と永瀬、月下が退社すると、そこへ榎本美波(泉里香)が現れ、永瀬の手を取ると「私の恋人になってもらえませんか」と突然の告白を。



■次回:第7話「禁断の果実」予告
永瀬は榎本美波(泉里香)から、恋人のふりをしてほしいと頼まれる。祖母に恋人を会わせる約束をしてしまったらしい。一方で永瀬と月下は、孫娘のためにタワマンを購入したいという高齢女性の接客をするが、予算的にタワマンは難しいことを伝える。永瀬が美波の祖母と会う当日になるが、祖母は現れない。同じ頃、神木(ディーン・フジオカ)はある高齢女性客に欠陥のあるタワマンを売りつけようとしていた…。

ドラマ10「正直不動産2」は、2024年1月9日(火)~3月12日(火) 【全10話】総合テレビ&BSP4K 毎週火曜 22時から22時45分。原作:大谷アキラ(漫画)夏原武( 原案 )水野光博(脚本)/主題歌:小田和正「so far so good」/出演:山下智久 福原遥 市原隼人 泉里香  松本若菜 板垣瑞生 伊藤あさひ 財津優太郎 馬場徹 松田悟志 倉科カナ 大地真央  長谷川忍(シソンヌ) 木下ほうか  高橋克典 草刈正雄 ディーン・フジオカ ほか

NHKドラマ10「正直不動産2」nhk公式サイト

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