14日放送の「相棒SEASON22」第16話では右京（水谷豊）と薫（寺脇康文）が22年前に逮捕した落語家（小宮孝泰）の更生を応援した！小宮孝泰の落語にも注目が集まった！テレビ朝日、2月21日（水）第17話「インビジブル」を放送。予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「相棒SEASON22」の第16話が2月14日に放送された。小宮孝泰が妻を脅していた人物をころしてしまい、服役していた落語家を演じた。その事件はseason1の第3話「秘密の元アイドル妻」（2002年10月23日放送）で放送されていたもので、実に22年ぶりに再登場となった。その間、服役し、出所してからは刑務所での落語を教えるボランティアもやっていたが、なかなか高座への復帰は難しく、14日放送の第16話で久しぶりの登壇になるという役どころだった。実は小宮孝泰は学生時代に落研に所属していた。そのおかげで落語シーンも視聴者も楽しめる落語になっていた。

第16話では小宮が演じた橘亭青楽を誘拐し、悪仲間の目黒を殺し、さらに23年前には強盗殺人を犯しておきながら、自分の面倒をよく見てくれていた根津（菅田俊）にすべての罪をなすりつけるという"極悪人“が登場した。演じたのは落語家の瀧川鯉斗だ。ドラマはあまり出演していないが、くず役が似合っていたという声もネットであがっていた。

2月21日に放送される第17話には升毅、吉田日向、中川翼がゲスト出演する。中川翼が演じるのは右京（水谷豊）が「チェスのライバル」と評するＩＱ150の天才役だ。今シーズンになってからは右京のチェスシーンも多く登場しているが、第17話でもチェスの相手が事件にからむ模様となっている。



■前回・第16話ネタバレあらすじ
右京（水谷豊）は、薫（寺脇康文）、美和子（鈴木砂羽）、茉梨（森口瑤子）と連れ立って、橘亭青楽（小宮孝泰）の落語会を訪れる。青楽は、昔、元アイドルの妻・美奈子（大西結花）を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物だ。出所後、初めての高座に緊張する青楽を楽屋に見舞った時、右京は青楽から相談があると言われていた。ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。

そんな中、都内のバーでマスター・目黒が刺殺される事件が発生した。現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。目黒殺害の容疑は青楽にかかる。

青楽は受刑者たちにボランティアで落語を教えていた。目黒は全く熱心ではなかったが、受刑者・根津（菅田俊）は熱心に稽古していた。刑務官の話では根津はいつもは寡黙でほぼ話さないが、落語の時だけは楽しそうにしていたという。根津に話を聞きに行っても「話せるわけがない」といって何も話してくれない。

青楽のゆくえがわからないまま、右京達は根津の事件のことを青楽が熱心に調べていたことを知り、もしかしたら、そこに目黒殺害のこともからんでいるのではと事件を調べ直す。すると、目黒は根津が事件を起こした時、同じ工場で働いていたことがわかった。

また、落語会を主催してくれたクラブのオーナー・速水（瀧川鯉斗）は失踪直前に青楽に目黒から電話があり、青楽が怒っていたことを話す。その時、右京は速水の服装の雰囲気がいつもと違う事に気がつく。すると速水はアパレルもやっているので服の宣伝になるからという。青楽が失踪したときも速水は着替えをしていた。

角田（山西惇）の話では目黒は半グレのリーダーだった男で、恐喝で稼いでいたという。目黒は最近「大きな」ネタを掴んだと仲間にはなしていたという。右京たちは売れない落語家の青楽を脅しても金にならないと思い、脅迫相手は別だと思った。

そのころ根津が医療刑務所に移った。ガンに犯されていたが治療は本人が拒否していた。もう余命もあまりない。右京はこれまで調べたことをもとに根津のと頃に向かう。根津も青楽を助けるためと知り、重い口を開いた。

根津が23年前に事件を起こす前、根津は幼い息子・福太郎を事故でなくしていた。それは根津が目を離した時に起きたものだ。それ以来、根津は荒れていた。工場勤務をしていたとき、瀬尾福一という青年が入ってきた。息子が生きていれば同じくらいの年の福一を根津はかわいがった。その福一から強盗を持ちかけられた。見張りだけでいいといわれ、仕方なくつきあうと、福一は社長を殺してしまった。福一は病気の母親に会えなくなるといって根津にすがった。根津は事件の罪をすべてかぶったのだ。ただ、凶器だけは自分と息子だけが知っている「ふくちゃんのおうち」と呼んでいた祠に隠していた。

瀬尾福一と言った男は、実は速水だった。目黒は根津の単独犯ではなく、速水をかばっていることを知り、速水をゆするつもりだった。速水は目黒を殺し、その罪を青楽にかぶらせることを思いつく。青楽が根津から凶器の隠し場所を教えてもらっていることを知り、監禁して口を割らせようとしていた。速水は逮捕され、青楽は救い出された。

右京たちは青楽を根津のもとへ連れて行く。根津は師匠の落語で救われたといい、やっと息子のもとへいけるといってあの世へ旅立っていった。青楽は復帰の高座で皆を笑わせていた。



■第17話あらすじ
市長の山田征志郎（升毅）の自宅に爆弾が届けられた。差出人の欄には、右京（水谷豊）の名前と“INVISIBLE”（＝透明人間）という意味ありげな英単語が書かれていた。幸い市長宅で怪我人は出なかったものの爆弾によって火災が発生した。警視庁はテロ事件として捜査を始める。

いっぽう、右京は、薫（寺脇康文）と共に独自の捜査を開始する。征志郎から事情を聞くが、私怨で狙われる覚えはないとの証言しか得られなかった。

そんな中、警備会社に勤める男性が、宅配業者に届けられた爆弾で重傷を負う、第二の事件が発生する。配達人は本城（吉田日向）と名乗る若い男だったが、警察は正体さえ掴めずにいた。そうこうするうち、右京は街角で山田（中川翼）と名乗る顔見知りの少年と遭遇するが、山田は意味ありげな言葉だけを残して去っていった。

テレビ朝日　2023年10月スタート。毎週水曜日21時放送「相棒SEASON22」。出演：水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X（Twitter）アカウントは「@AibouNow」。

◇テレビ朝日「相棒SEASON22」番組公式サイト

【2024年冬ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】