韓国ドラマ「財閥 x 刑事」第5−6話:お坊ちゃま刑事アン・ボヒョンの活躍に刑事課の仲間との関係に変化の兆し

02月20日23時40分ドラマ
©SBS

ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始したアン・ボヒョン主演「財閥 x 刑事」。旧正月で1週間のブランクをはさんだ第5−6話では、主人公イスが刑事としてのやり甲斐を見出し、彼を疎ましく思っていた刑事課の仲間たちとの関係にも変化が見え始めた。
【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】

「財閥 x 刑事」は、世間知らずの財閥の御曹司が捜査1課の刑事になって、金持ちは金で抑え、バックグラウンドのある者はより大きなバックグラウンドで抑え込み、犯人を捕まえる捜査劇を描くコミックアクション捜査劇。



■第5話あらすじ
財閥刑事財閥刑事ガンヒョン(パク・ジヒョン)らは被害者の助手ドジュンの不審な行動に気づき、急行するがその頃、絵画からドジュンのサインを見つけたイス(アン・ボヒョン)は急襲され負傷しながらも、彼が10年間に渡り、被害者に才能を搾取されていた事実と被害者の悪事を知る。犯人を追い詰めものの、油断して犯人の自傷を許してしまったイスを駆けつけたガンヒョンが咎め、あからさまな発言に自分が必要とされていないことに気づいたイスは傷ついてしまう。

責任を問われたガンヒョンは父ヒョンジュン(クォン・ヘヒョ)が過去に汚名を着せられた事件についても言及され複雑な思いを抱く。

供述を始めたドジュンだが、とどめを刺したのが別の人物だったことが明らかになり、妻ファヨンに疑いがかかる。その頃、イスはギョンジン(キム・シンビ)を呼び出すと、自分の行動の何がいけなかったのかを知り反省する。そしてガンヒョンの父がかつては伝説的な刑事でありながらも定年退職直前に収賄で捕まったことを知る。

反省してドジュンを見舞ったイスは、ファヨンが犯人だと証明する方法を見つけ、ガンヒョンはファヨンに拍車をかける。泳がされているとも知らず、被害者の金庫に財産を取りに来たファヨンは愛人とともに逮捕され事件は幕を閉じた。イスは美術館に掛け合い、被害者に盗作され自殺した女子学生の個展を開き、母親から感謝され刑事としてのやりがいに気付かされる。

イスのスキャンダルのせいで痛い目を見た記者ギソク(ソ・ドンウォン)はイスのさらなるスキャンダルを追いかけていたが、市長選でミョンチョル(チャン・ヒョンソン)と競う国会議員ジョンテ(チャン・ヒョクジン)から呼び出され、イスの過去や実母の死亡事故について調べるよう依頼される。

庭の木の病気がきっかけでヒョンジュンとも関わることになったイス。ヒョンジュンはイスがかつて母の死で衰弱していた少年だと知って表情を変える。

ガンヒョンとイスが出勤した頃、閑静な住宅街で変死体が発見されたという知らせが入った。被害者の老人の喉からは餅が検出され、侵入や強盗の形跡も無いことから事故と処理されそうになった事件だが、孫娘から助けを求められたイスは殺人事件だと主張。

餅を食べるはずがない被害者が餅を食べたことや、居間に置いてあった物が失くなっていることを指摘したイスだが、それが朝鮮王朝時代に作られた国璽だと聞いて一笑するガンヒョンら。イスは独自に鑑定士と接触し、事件を探り始める。ガンヒョンも検視結果から周囲で似た事故が2件起きていたことを知る。他のチームが既に解決した事件を掘り返そうとしたことで敵視されてしまったガンヒョンは、イスと独自で事件を追うことに。

被害者らの自宅からは金目の物が消えており、同じ教会に通っていたことが判明。更に遺体からはニコチンを注入された注射痕が発見された。教会の帳簿が消えていたことや、被害者に強盗の前科があったこと、全ての被害者が生前に無料の業者に頼んで遺影を撮っていたことが明らかになる。

■第6話あらすじ
財閥刑事財閥刑事捜査が行き詰まる中、イスが調べていた国璽のありかが判明する。シークレットマーケットに10億ウォンで出された国璽にガンヒョンらは手も足も出ないかと思いきや、銀行から10億を引き出したイスはガンヒョンをクラブ向けにコーディネートすると現場に潜入し、見事に国璽を購入した。

犯人を逃してしまったことで、違うチームからからかわれたガンヒョン。イスは犯人らが使ったダークウェブを利用して再び犯人をおびき寄せることを提案するが、老人役を任されそうになったヒョンジュンは大反対。結局イスとガンヒョンの芝居に呆れて囮になることを了承し、イスが偽装した懸賞商品の旅行券で母ミスク(ユン・ユソン)を旅行に送り出すと犯人の待ち伏せを開始する。向かいに住むイスの家で24時間体制で見張る4人。イスは敵対するジュニョン(カン・サンジュン)の体の傷を見て、彼への態度を改める。そんな矢先に犯人グループが現れ、ヒョンジュンの身に危険が迫った。犯人を追い詰めながらも父を人質に取られ手出しができないガンヒョン。窮地を救ったのは隙を突いて飛びかかったイスだった。チームが一丸となり犯人を検挙。ガンヒョンを目の敵にしてきた違うチームの刑事は捜査の甘さを問われて遺族から告訴されたが、ガンヒョンの機転に救われることとなった。

捜査の終結を祝う3人。人気女優との食事会に呼び出されたイスはどこか落ち着きがなく、捜査の打ち上げに呼び出されると嬉々として飛び出していく。チームの仲間との距離を少し縮める一方、自宅に待ち受けていた父ミョンチョルとは更に溝を深めていく。

そしてあるビルのテナントの内見中、新たな変死体が発見され、チームは駆り出されることになるのだが…。



■見どころ
主人公イスの隠された幼少期の出来事や父との確執の背景が描かれた第3−4話から一転、第5−6話ではイスの家族関係に関するエピソードはあまり登場しなかった代わりに、イスを金持ちのお坊ちゃまの警察ごっこだと目の敵にしてきたガンヒョンらチームとの関係を縮めていく様子が描かれた。

財閥の御曹司としてのコネをフル活用して独自に捜査を進めたり、事件の手がかりになる盗品を高額でさっと買い落としたりと、鼻につく行動は多いもののそれがチームの捜査を助け事件を解決に導いていて、チーム内で最もイスと敵対していたジュニョンもイスを内心では認めているような描写が微笑ましい。

今回のエピソードでは、独断で突っ走ってしまったイスが自らの過ちに反省したり、ガンヒョンから仲間として認めてもらえていない発言に傷ついたり、一丸となって事件を解決したチームと打ち解け始めて嬉しそうにするなど、イスの内面や成長について重点的に描かれた。

ガンヒョンの父ヒョンジュンが過去に収賄の濡れ衣で警察の職を追われていたことが明らかに語られたが、この事件の真相も物語の重要なポイントだと思われる。となると、イスの家庭環境や母親の事故死とも何らかの関係があるのかもしれない。散りばめられた伏線がどのようにつながっていくのかにも期待したい。

「財閥 x 刑事」は1月26日(金)よりSBSで放送を開始し、日本ではディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始した。(全16話/毎週金・土曜日2話ずつ配信)

■スタッフ
演出:キム・ジェホン「悪鬼」「悪の心を読む者たち」
脚本:キム・バダ「マイネーム:偽りと復讐」

■キャスト
チン・イス役:アン・ボヒョン「太陽の末裔」「梨泰院クラス」「ユミの細胞たち」
イ・ガンヒョン役:パク・ジヒョン「財閥家の末息子」「ブラームスが好きですか」「ユミの細胞たち」
パク・ジュニョン役:カン・サンジュン「KBS ドラマスペシャル 2021-記憶のヘガク」
チェ・ギョンジン役:キム・シンビ「悪鬼」

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