NHK「御史とジョイ」第13話テギョンの“うどん食べていく?”は時代劇版の誘い文句“ラーメン食べてく?”

02月25日20時00分ドラマ
(c) STUDIO DRAGON CORPORATION

チョン・ボソクの反撃に遭って罷免されたテギョン(2PM)だったが、キム・ヘユンの励ましで心機一転、一から出直す!NHKBS、BSP4K(日曜21時~)で2024年3月3日放送の第13話のあらすじと見どころを紹介、NHK番組サイトで予告動画が視聴できる。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]



「御史(オサ)とジョイ」は、ひょんなことから王の隠密捜査官“暗行御史(アメンオサ)”になった美食家のお坊ちゃまと、離婚を決意し幸せを探して突き進むバツイチ女性のドタバタ捜査記録を描くラブコメ時代劇。「御史とジョイ」を2倍楽しむ】では、時代背景や各話のあらすじと見どこと、キャスト、メイキング映像などまとめている。

■キャストキャスト・登場人物・画像付で紹介
ラ・イオン役:オク・テギョン/2PMテギョン
キム・ジョイ役:キム・ヘユン
ユクチル役:ミン・ジヌン
クパル役:パク・ガンソプ
パク・テソ役:イ・ジェギュン
世子役:イ・ジュニョク(特別出演)
ほか

※以下、ネタバレが気になる方は※豆知識や「見どころ・感想など」をご覧になり、あらすじは視聴後の確認にどうぞ。

■第13話「罷免」
御史(c) STUDIO DRAGON CORPORATIONパク・スン(チョン・ボソク)は手下を使ってマルチョン(チョン・スンウォン)の口を封じ、彼が持っていた「配当証書」を燃やして自分の罪の証拠を消してしまう。

その頃、斬首を命じられたテス(テソ)とメンス(キム・ヒョンジュン)は刑場から逃げ出し、ジョイの母ドクボン(ぺ・ジョンオク)率いる一味に助けられる。ドクボンはテソの仲間で紅一点のカン・ハンギ(パク・シナ)と西洋船に手配と引き換えにテソを救ける取引をしたのだった。テソは看病してくれる1人に「お母さん」と声をかける。その女はテソを出産した後ドクボンと生活していた。その頃、グァンスン(イ・サンヒ)は父ナ・ヨンギュン(ホン・ソクビン)の行方を捜していた。グァンスが清に連行されたことから親子の縁を切られたのだった。父は漢陽近くの寺にいるらしいが…。

罪人を逃がした責任を問われた大提学シム・テソンは2等級降格し、イオンは副修撰を罷免されてしまう。ユクチル(ミン・ジヌン)たちから事情を聴いたジョイは、落ち込むイオンに必ず立ち直れると励ます。2人はデートを楽しんだ後、イオンは初めて「ジョイ」と名前で呼ぶ。ジョイはイオンへ好きだと伝え、イオンは口づけして「お前のために立ち直る」と約束する。

別れたくない2人は夜食のククス(韓国風のうどん)を口実にイオンの屋敷へ。2人分のククスを作って運ぶ途中ユクチルたちに見つかったイオンは、ククスを2人に食べさせジョイを布団に隠す。2人はそのまま朝まで寝てしまい、祖母チョ氏夫人(ヤン・ヒギョン)に見られてしまう。

激怒するチョ氏夫人にジョイは、中人で離婚歴があることを素直に打ち明ける。チョ氏夫人が「忍耐と包容力が足りない」というと、ジョイは「離婚の経緯と世の中の不条理」を話す。夫人がイオンを部屋から追い出した後、ジョイは「婚姻するつもりはない。キム・ジョイとして生きたい」と続けて、「イオンが好きなので彼の人生を壊すつもりはないので、結婚する気はないが、相思相愛である」とまくしたて夫人は二の句が継げない。

※中人:朝鮮王朝は厳しい身分階級があり、王の次の最上位に両班、次に中人・常民(良民)・賎民と続く。詳しくは朝鮮王朝豆知識の◆身分制度を参照。

その頃、パク・スンの寝ずの看病で起き上がった息子ドス(チェ・テファン)は、自分たちが世子を殺害したのを知っているだろうイオンに怯える。そんなドスにスンは、江華島のコクォド商団の跡地をやると言って元気づけていた。

その後、罷免されたはずのイオンは大幅降格の著作に復職させられる。イオンを著作に任命したのは、新たに大提学に就任したパク・スンだった。そしてスンはこれまでイオンが集めた証拠の全てを処分する。だがイオンはジョイと約束した通りに諦めないで一から始めると誓う。

※著作(チョジャク):弘文館の下から2番目の下級役人。



■見どころ・感想・豆知識・鑑賞ポイントなど
小柄なジョイに肩にもたれかかれる大柄なイオンを演じる甘え上手のテギョンがカワイイ。デートの後、別れがたい2人。イオンが「クッス食べていく?(국수 먹고 갈래?)」とジョイを誘う。クッス/ククスは韓国風のうどんのこと。現代ドラマでは「異性への誘い文句」で「ラーメン食べていく?」と使うが、時代劇だからとクッスで代用(笑)?9話では、2PMの大ヒット曲のフレーズでジョイを誘ったが、こうしたイオンの洒落の利いた台詞も面白い。
ちなみにこの“クッス”に“食べる”をつけた「국수를 먹다(クッスヲモッタ)」は「結婚式を挙げる」という意味になる。これは韓国の結婚式の披露宴では来賓客にクッスをよくふるまうことから、使われることになった。

今回は、グァンスンが捜している父親が11話でテソに殺害された治腫医だということも分かった。彼女もまた両班だったが、清に連行されて戻ってきた還郷女だと分かった。また、テソの母もジョイの母たちと一緒に暮らしていることも明らかになった。コミカルな時代劇ながらも、当時の女性が置かれている辛い立場も描かれているのも、本作の見どころの一つだ。

さあ、これまでは王命で暗行御史に任じられて任務を遂行してきたイオンが、いよいよ自分自身の意志で本格的な捜査に乗り出す。


原題:어사와조이
制作:2021年 韓国
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]

NHK「御史ジョイ」番組サイト
 2023年12月3日スタート 日曜21:00-22:00

トレーラー
公式サイト

kandoratop【作品詳細】「御史とジョイ」を2倍楽しむ】