BS日テレ「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第21-24話:チョ・ヒョンジェとイ・ボヨンニアミス…三国統合の~太学舎の闇(ネタバレ)

02月26日16時00分ドラマ
©SBS

BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」2月27日(火)からはチャン(チョ・ヒョンジェ)が戦場でも手柄を立て、ついにモンナス(イ・チャンフン)たちがテバク者に戻って来れるが…。そんな中チャンとソンファ(イ・ボヨン)のニアミスも…第21話~第24話のネタバレあらすじと、天の峠(ハヌルチェ)の発明など見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。

●本作の見どころの一つに百済の科学技術がある。今回は、黄金に輝く明光鎧、歯で遺体確認、など。但し実際のルーツは不明なものが多いのでご注意を。



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

■キャスト【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
 ほか

■第21話「三国統合の夢」
烽火台でのろしを上げた後、今度は兵士として先陣に発てという命令に、「約束が違う。できません」と訴えるチャンたちに「なら死ぬまでだ」とプヨソン。いっそ殺せと言うチャンたちを再び投獄する。

サテッキルはソンファ公主に指輪を渡し、無事に任務が終了したあかつきには指にはめてほしいと告げる。天の峠学舎に戻ったサテッキルは、チャンが「千金木=黄漆樹(※)塗料」を抽出したと知る。これを使って高句麗が求めている鎧作りに成功し、ついに博士になる。

※黄漆(こうしつ):植物、カクレミノなどから採る樹液で、塗料として用いる。主成分の共役ジアセチレン化合物が日光で光重合して、黄金色の硬い耐水性の大きい塗膜になった。金漆とも呼ばれ、日本、中国、朝鮮半島などで、甲冑や矢鏃などの防錆や装飾のために塗装され、その発色は黄金色に輝いたという。

一方、チャンはプヨソン(キム・ヨンホ)から部下にならないかと誘われるが「将軍は人に敗北感と無力感を与える」と断固拒否する。そんな折、阿佐太子と再会したチャンは太子からも部下になれと言われ、一度は断るが、太子が手当てを受けられない兵の傷口から膿を口で吸い出す姿を見て太子に仕えようと決心。その時、モンナスから明光鎧が届き、太子は運んできた空の峠の者から、チャンが新羅の身分の高い女性と駆け落ちしたと聞く。

チャンは「太子のそばに仕えて、共に三国統合の夢を叶えたい」と申し出る。たかが女のためか?と聞く太子に、「はい。たかが女のためです」と答え、「夢は人から生まれるもの。親を病で亡くせば医員になる夢を抱き、師に恵まれた人は良い師を目指す。だから皇帝になったら三国統一を果たすという夢を共に見て下さい」と続けた。太子は立ち上がって「いいだろう。お前を部下にする」と剣を渡す。

チャンは元罪人のソンパル(ソン・ナッキョン)と“大将”ヨン・ギョンフ(キム・ヒョンイル)に、士気の落ちた兵たちに「いかにして烽火をあげたか、太子が約束通りに任務を果たしたので解放してくれた」と噂話を広めてもらう。ソバルは英雄視されたことに喜び軍に残ることに。

その頃、新羅ではサテッキルから明光鎧が届く。ソンファは持って高句麗との外交に成功する。その結果、百済は高句麗との交渉に破れる。武器の調達もプヨソンに邪魔されており、百済は四面楚歌。そこでチャンは大将たちと新羅軍営に潜入し、武器、食品、兵士の数を把握する。そこで新羅の貴族キム・サフム(ナ・ソンギュン)を見かける。

戻ったチャンは、太子に兵士の数は2倍の2千、食料と武器も十分で今も補給されており、精鋭の弓兵が多く絶対的に不利だと報告。だが太子の武器が遅れても必ず勝って帰るという強い意志を聞いたチャンは、対策を講じる。まず兵たちに藁を集めさせる。次に霧の立ち込める峡谷に藁を立て、新羅の弓兵を刺激しては逃げるを繰り返した。こうして藁に無数に突き刺さり敵の矢を奪った。後は士気の上がった兵たちと接近戦で新羅に勝利した。



■第22話「信じがたい事実」
薯童謠©SBS王は新羅軍との戦いで勝利に導いたチャンに、褒美を与えると言う。チャンは自分が天の峠の一員だと名乗り、新羅にいるモンナス博士たちを百済に呼び戻してほしいと願う。周囲から反対の声が上がる中、阿佐太子はチャンたちを新羅に送り出そうとするが、プヨソン側に阻止されてしまう。

天の峠では、気運が集まる晦日にサテッキルの博士への任命式を行うことに。サテッキルはモンナスに太学舎から追放した百済になぜ忠誠を尽くすのかと問う。モンナスは王室のためだけはなく、百済の民を取り巻く万物への忠誠だと答える。永遠に戻れなくてもですか?と重ねて聞くと、「私は一度心を預けると抜け出せない。だから太学舎からも離れた気がしない」と答える。サテッキルは尊敬するモンナスや他の博士や仲間たちの元で密偵として残りたくないと考えた。

新羅宮では、真平王に次女チョンミョン(天明)公主と敗戦した将軍が再起を願うが、王は大勢の兵を失ったのでもう戦争はしないという。ソンファ公主が戦争以外の方法を提案する。

そんな折、百済宮では貴族勢力が連合を組んで税を納めず補給倉庫が空になり、隋に送る硯も作れない状態となる。そこに新羅から使臣が百済の先代王の金頭帯を持ってやってくる。それは、20年前にプヨソンが新羅から取り戻した先代王(※)の首が偽物だったという証拠であった。

※先代王:第26代王・聖王

プヨソンは本物だと主張し、モンナスを呼び戻しても真偽を確かめてほしいと迫る。だが50年も前の首をどう調べるのか?この話を部屋の外で聞いたチャンは、地面に埋まっている人間の頭蓋骨を掘り起こし、「歯の抜け方」で判別できることに気づき、阿佐太子に報告。しかし肝心の先代王の歯までは分からない。その時、王の病状日誌で分かるはずとひらめく。新羅もそこまではしていないはず。太子が陥落させた新羅の城で新羅側と対面することに。

3日後、阿佐太子は新羅のソンファ公主と会談する。チャンは新羅側から預かった頭蓋骨から歯の状態を確認し絵にする。ソンファは簾の向こうからは聞き覚えのある声に気づくが、チャンのはずはないと思いなおす。そして奪われた土地&城と首を取引を条件にする。チャンは新羅の使臣が誰か気になるか、確かめることはできなかった。

先代王の病状日誌と比べた結果、新羅が保管している頭蓋骨が本物と判明する。太子は100日間慰霊祭をすると命じる。プヨソン側は太子の功績に腹を立てる。

5日後、太子は新羅との取引に応じる。太子が拝礼したときに首飾りが見え、ソンファは「ソドンの首飾りに似ている」と気づく。



■第23話「裏切りの任命式」
薯童謠©SBSプヨソンは先代王の慰霊祭を中止することを条件に、モンナスを呼び戻すことを認める。新羅では、博士に任命されたサテッキルが『百済神技』を手に入れたあと、天の峠学舎の人間を皆殺しにするよう王命が下されていた。それを知ったソンファは、チャンのためにもモンナスを死なせてはならないと考える。

モンナスはサテッキルに本当に博士になりたいかと確認する。博士になれば自由はない。サテッキルは小声で「ハイ」と答え、いよいよサテッキルの博士任命式が行われる。ところが『百済神技』をサテッキルが手にした時、新羅の兵たちが天の峠学舎を襲う。技術者たちの背中に矢が刺さり、モンナスをかばってサテッキルの背中に矢が刺さる。新羅兵と共に学舎に戻ってきたチャンがサテッキルを背負って逃げる。ソンファが新羅兵の追跡を阻んでチャンたちを逃がす。

チャンがサテッキルを負ぶってモンナスたちが待つ船着き場で合流し、船に乗って逃げることができた。船上のチャンの姿を確認したソンファは「生き抜いたこともモンナス博士たちを連れ戻したこともご立派です。きっと自分を見つけられるはずです」と心でチャンを応援する。チャンが百済で手柄を立てたと聞いた仲間たちが喜ぶ。

天の峠の技術者たちは百済宮に到着、モンナスは威徳王に帰還の挨拶をする。阿佐太子はモンナスを太学舎の首長に戻すと告げ、モジンたちは懐かしい仲間たちとの再会を喜ぶ。サテッキルの意識はまだ戻らない。それでも医務技術者コモは大丈夫だとチャンを安心させる。

チャンたち若い技術者たちは太学舎を見学し、その素晴らしい組織体制に驚く。モンナスは首長の部屋に戻り10年前を懐かしむ。そこにプヨンの妹ウヨン公主がやって来る、ウヨンは博士になり太学舎の首長をしているという。「王族が…」とモンナスは驚く。その夜大宴会が開かれ、モンナスはともに苦労した点の峠の仲間たちに礼を言う。

チャンは、メクトスの手を取り、自分が死なせてしまった「ポムセン兄貴の代わりにおじさんの息子になって立派になる」と約束する。一方モンナスはチャンに礼を言いながらも「お前には恋情の夢を成しと経てほしかった。一緒に逃げた女人はどうしたのか?」と訊ねるが、チャンは何も答えない。

その頃、サテッキル/キム・ドハムの父キム・サフムは追跡を止めたソンファに文句を言い、真平王もドハムを見捨てて『百済神技』を手に入れることに失敗した娘ソンファを叱責する。

側近からソンファ公主の失態を聞いたチョンミョン公主は、ソンファの力を奪う絶好のチャンスだと、ソンファの秘密を探らせる。真平王がソンファの側近たちを拷問する。



■第24話「太学舎の闇」
薯童謠©SBS側近たちの拷問を知ったソンファは父王に百済人の男に恋をしたと告白。激昂した真平王はソンファを閉じ込める。意識が戻ったサテッキルは、自分が百済の太学舎にいることを知る。チャンが戦闘で功労を立てたおかげで天の峠学舎の皆が太学舎に戻れたと知る。サテッキルはチャンに礼を言う。天の峠学舎の者たちは太学舎に戻ったことを喜ぶが、よそ者として冷遇され、アイデアを盗まれるなど不当な扱いを受ける。

首長を務めるウヨン公主は恩師であるはずのモンナスから『百済神技』を取り上げて、阿佐太子に肩入れするモンナスを「政治に介入した」と責める。博士三人会はプヨソン側の人間で、太学舎はプヨソンの手下だけが昇格できる仕組みになっていた。阿佐太子は再びモンナスを首長に戻すと言うが、モンナスは博士三人会の承諾もなく命令は下せないと辞退する。

その頃、サテッキルは何とか父と連絡を取ろうとしていたが、そこに部下のクサンから密書が届く。一方、チャンはモンナスになぜ、与えられた力を行使しないのかと問うが、モンナスから答えはもらえない。見かねた太子はチャンに官職を与えて太学舎の人事(外舎部の奈卒)を任せる。それは技術士長に与えられる上級の官職だった。異例の人事にプヨソンとウヨンは驚く。不遇な扱いを受けてきた技術者たちはチャンの手を握って頼りにする。チャンはやっとモンナスの考えが分かった。太子の権力を借りれば、我々も特権層になってしまう。そうなれば格物士はいなくなり、プヨソンvs太子の権力争いの場に化してしまい、モンナスが首長になっても太学舎は分裂するだけ。だからモンナスは遠回りの道を選んだのだった。

チャンは太学舎の技術士たちが不当な扱いを受けていることを知る。そんな中、ウヨン公主(ホ・ヨンラン)からモンナスをはじめチャンや仲間たちに試験を受けるよう命じる。チャンは10年以上いる技術士たちも受験させるよう願う。ウヨンは承諾するが、合格しなかった者は太学舎から追い出すという。チャンの提案で公開採点をすることに。
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 2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送

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