「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第29-32話:イ・ボヨン、隋の商人に…友との決別~命を賭けた作戦(ネタバレ)

03月01日16時00分ドラマ
©SBS

BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督作品「薯童謠-ソドンヨ-」をリピート放送中。11月27日からの第29話~第32話までのネタバレあらすじと、天の峠(ハヌルチェ)の発明など見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。

●本作の見どころの一つに百済の科学技術がある。今回は、文印機の開発(文様“錦”を織る機械)など。但し実際のルーツは不明なものが多いのでご注意を。



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

■キャスト【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
 ほか

■第29話「友との決別」
天の峠学舎出身者はサテッキルの告発を否定し、サテッキルは身分はく奪され投獄されることに。孤立したサテッキルは、阿佐太子と敵対するプヨソンに接近し新羅を手に入れるという野望を抱く。

一方チャンは、投獄されたサテッキルに会いに行くが、牢にはサテッキルはいない。サテッキルは「お前は人のために目標を変えたが、俺は目標のために人を捨てる」とチャンに宣言する。チャンはプヨソンと手を組んだと知り、親友の突然の裏切りに動揺を隠せないでいた。モンナスも友情を利用して仲間を裏切ったサテッキルに失望する。

ところがモンナスとチャンはウヨンから、天の峠学舎の者から供述書が出されたと聞かされる。後日、チャンとモンナスは太学舎の職をはく奪され、ソヨン島へ派遣されることに。対策を講じようとする太子にモンナスは「私たちを捨ててください」と言い、チャンは「必ず生きて帰る」と約束する。

チャンとモンナスは左遷先のソヨン島へ向かう途中、上台浦(現在の全羅南道)に立ち寄る。その地には、独り立ちするために隋の商人チン・ガギョンを名乗るソンファも来ており、チャンとソンファはお互い気づかぬまますれ違う。



■第30話「戦友との再会」
薯童謠©SBS上台浦でチャンはかつて新羅軍を相手に戦った戦友であり、商人として成功した大将ヨン・ギョンフン(キム・ヒョンイル)と出くわし、再会を喜ぶ。大将はソンパル(ソン・ナッキョン)のおカネを持ち逃げしたのではなかった。それどころか大将のおカネまで博打ですったのだった。大将がおカネを取り戻して商いで成功し客主(主人)となっていた。

チャンは大将の店までの途中でソンファを見た気がしたが、隋の商人と聞き見間違いと思う。その隋の商人は身分を隠しているソンファ。一時は危機に瀕したがソンファの機転で危機を脱し大将に宝飾品を渡して、協力を要請するが、断られる。それでもソンファは大将が信じられると直感し、護衛ソチュン(ソ・ボムシク)に調査するよう指示する。

大将の父は豪商だったが謀反の疑いを賭けられ、ギョンフンは反乱軍の大将となりそう呼ばれるようになった。大将も一時期、ソヨン島に送られたことがあり、大将はチャンたちに行けば戻れない殺人島・ソヨン島は危険だから行ってはいけない、逃げろと勧める。

そんな折、モンナスたちに泗ヒ(サビ)城近くの秘密工房で錦の研究をしろとの命令が下る。2人は阿佐太子の計らいだと考えて喜ぶ、太子のために粉骨砕身研究に没頭する。

ソンファは大将が新羅との戦争での功労金で商売をはじめ、商才だけでなく、訳ありの者たちを助けている篤志家だと知る。そして大将の購入する品を全て買い占めるよう指示する。大将はソンファの度胸を買って、自分の後ろ盾とすることで身分の偽称を手伝うことに。

一方、太学舎ではサテッキルが材料流出についても温情を見せて対応し、モンナスの代わりを務めていた。さらには技術実名制を実施して技術士たちをやる気にさせる。その姿にコモ(シン・グク)も感心する。さらに天の峠出身者を味方につけるために、モジンを技術士の首長・奈率(ナソル)に推薦する。この任を受けた母をウンジン(ク・ヘソン)は許せないでいた。

そんな中、キム・サフム(ナ・ソンギュン)がサテッキルを訪ねてくる。父が生きていたことに感涙し、必ず家門を再建すると約束する。



■第31話「満身創痍の師」
薯童謠©SBSついに文様“錦”を織り出す文印機の開発に成功したモンナスとチャン。しかしこれを指示したのが阿佐太子ではなく、全てプヨソンの計略だったことが分かる。結果的に阿佐太子の立場を危うくすることになったチャンは悔しがり、さらにプヨソンに服従することを拒んだため、モンナスとともにソヨン島へ送られることに。

プヨソンは織りあがった錦の織物を威徳王に見せる。紙以上の手柄で利益も大きい。秘密工房の場所を突き止めた太子が駆けつけたとき、すでにモンナスたちは移動させられていた。

次の隋の使臣団との交渉の責任はプヨソンが担当することに。紙の件を挽回しようと使臣団は錦などの織物の取引では決して引き下がらない心づもりでいたが、百済の錦の織物に驚く使臣団。意気揚々とするプヨソンに対して太子は不安に駆られる。

その頃、モンナスは島へ渡る前に重い病にかかり、治療も受けられず意識がもうろうとした状態。チャンは大将に「薬が欲しい」と連絡するが、大将が駆けつけたときすでに船は出た後だった。連絡があったとき、ソンファは大将に新たな商いの相談をしており、大将の“戦友”がチャンとは知らない。やっと島に到着するが、疫病扱いしてまともな扱いをしてくれない。島には医員どころか薬もないという。チャンは島で薬材を探し回るが、モンナスは弱るばかり。そんな中でもモンナスは他の罪人の病状に気を配る。

一方、百済宮では使臣団をもてなす盛大な宴の途中、使臣の1人が急死する。使臣団は、プヨソンが毒殺したと主張する。実は使臣団は織物の取引を有利にするために、仲間の死を利用しようともくろんだのだった。チャンはプヨソンに、自分なら使臣の死について解決できると手紙を出す。



■第32話「命を賭けた作戦」
薯童謠©SBSプヨソンはサテッキルを筆頭に、太学舎で隋の使臣の死因を調べるよう命じる。死因はつかめず遺体を検死するするしかない。しかし許可なく遺体を調べようとしたことで、ますます使臣団を怒らせてしまう。窮地に立たされたプヨソンは、とうとうチャンとモンナスを呼び寄せることに。

一方、ソンファが考えたのは朝鮮全土の鉱山を秘密裏に探すことだった。大将は、自分が面倒を見てやった訳アリで義理堅い者たちに任せ、彼らとその家族の一生の面倒を見る約束をする。この大事業はいつかチャンの役に立つためだった。さらにソンファは、チャンの首飾り(五色夜明珠)を絵にかいて、これを扱っている者を内密に見つけてほしいと頼む。

上台浦に到着したチャンは病に伏したモンナスを大将に託し、1人で宮殿に戻る。プヨソンに会ったチャンは、隋との問題を解決する方法を教える前に自分とモンナスを太学舎に戻すよう、死を覚悟で条件を突きつける。投獄されたチャンは、太子にこの件に関わらないようにと告げる。

その頃、上台浦に残ったモンナスはソンファの姿を見かけるが、隋の商人だと聞き会おうとするが、その前にチャンに頼まれた大将がモンナスを無理に逃がそうとする。しかし、プヨソンが送った兵に見つかってしまい宮殿に連れていかれる。すれ違いでソンファがやって来て、自分に会いたいと言っていたのが、モンナスでチャンも来ていたと聞き驚く。

具合の悪いモンナスを連れ戻したプヨソンにチャンは、「機織を開発した功労で私を技術士にして、モンナス博士を首長にしろ」とさらなる提案を突き付け、先に任命式を行えと迫る。2人は投獄される。モンナスはなぜソンファと別れたのか訊ねる。チャンは彼女の護衛武士に捕まったと話す。モンナスは、なぜ隋の商人に偽装しているのかと不審に思う。その頃、ソンファたちは大将と共に泗ヒ城の近くの大将の屋敷にいた。

使臣団に呼ばれた大使とプヨソンは、隋から「九峰鉱山を渡すか、プヨソンを差し出すかを3日以内に決めろ」と迫られる。窮地のプヨソンはチャンの提案をのむしかなかった。

実は解決策などないチャンだが、自分とモンナスを太学舎に戻さなければ方法は教えないと強気に出たのだった。プヨソンは、モンナスを強引に宮殿に連行し、人質にとった。怒ったチャンは、取引条件を変更、モンナスを太学舎の首長にするよう求めた。

BS日テレ「薯童謠」番組サイト
 2024年10月18日スタート 月~金13:00-14:00
 2024年2月13日-4月4日 月~金17:00-18:58(2話連続)終了
YouTube第1話無料配信中

kandoratop【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】