「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第33-36話:真の解決策~宝石が示す真実(ネタバレ)
ついにチャン(チョ・ヒョンジェ)がサテッキル(リュ・ジン)の正体と、ソンファ(イ・ボヨン)との関係の全てを知ることに…BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」3月6日(水)からの第33話~第36話までのネタバレあらすじと、天の峠(ハヌルチェ)の発明など見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。
●本作の見どころの一つに百済の科学技術がある。今回は特にそうした開発はないが、五色夜明珠が持つ意味からソンファが、チャンが百済の王子だと気づく。
「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。
■キャスト⇒【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
ほか
■第33話「真の解決策」
チャンとモンナスの任命式が行われ、天の峠学舎の者たちは笑顔になる。モンナスはポムノ(ク・ヘソン)とウンジン(ペク・ポンギ)に、チャンには内緒でソンファのことを調べるよう指示する。
ソンファはチャンにとって必要になる情報を護衛ソチュン(ソ・ボムシク)を通して伝える。誰からの情報かと不審に思いながらもこれをヒントに解決策を思いつく。そんな中、隋に鉱山を渡すか、プヨソンを差し出すか、決断を出す時が近づく。プヨソンはチャンに解決策を問う。チャンは「自分に解決策がないのにプヨソンを信じさせた(※)」のが答えだと告げる。そしてそのためには「(プヨソンが)どんな状況でも動じず、彼らにバレぬよう、命がけの度胸が必要」と言い、「断交目的な使臣を送るはずはなく、また髄から戻った船もない。弱気になってはいけない。後は衛士左平(プヨソン)様次第です」と続けた。
※無中生有(むちゅうしょうゆう):中国の三国時代以降に生まれた兵法書『兵法三十六計』に書かれた兵法の第七計。無=虚を示して敵を欺き、有=実を用いて攻めていく戦術。
意を決したプヨソンは「使臣団を投獄させ、明日処刑する」と命じ、隋との断交も辞さないと宣言する。そして不満を口にする使臣をすぐに斬首すべきと強気な姿勢を崩さない。
処刑当日。プヨソンが処刑執行の合図を出すと使臣の1人が「ワン大人の死について本国に報告してたというのは嘘だ」と命乞いをする。「鉱山も人質の一件も本国の意志ではなく、ワン大人がもともと心臓の病があった」と告白し、「メンツが保てる程度の取引をしてくれれば全てなかったことにする」と提案する。プヨソンは「隋にあった百済人集落の復活を条件に、同額の金を確保する」と約束し、一件落着する。
阿佐太子はチャンの度胸を褒め、王には新羅でのすべてを水に流してほしいと願い、王もそれを認める。まんまとチャンにしてやられたプヨソンは、チャンに解決策がないと見抜いていたサテッキルへの信頼を強める。そして「無謀さと度胸で問題を起こす奴」とチャンを評したサテッキルに、チャンは「今後はお前のち密さや非情さを学ぶ」と宣戦布告する。
大将を通して問題解決したことを聞いたソンファは、チャンに手紙を出し、情報をくれたのがソンファだと知るチャンだった。チャンはソンファの元に駆け付け、ついに2人は再会を果たし抱きしめあう。その様子を侍女ポミョン(アン・ヨンジン)と護衛ソチュンが見守り、ポムノとウンジンも見ていた。ソンファは「宮殿を追放され、今は隋の商人チン・ガギョンを騙ってチャンに会うために百済まで来た」と明かす。
■第34話「恋を奪わないで」
©SBSチャンは大将にソンファが新羅人であることを打ち明ける。百済の泗ヒ(サビ)城には、ソンファがなりすましているチン・ガギョンの父親を知る者は少なくない。そんな状況に不安を覚えつつも、チャンとソンファは愛する人のそばにいられる幸せを感じていた。
サテッキルは匿っている父キム・サフムの身の振り方を考える。サフムは新羅からの財産を持ってきて商売を始めると言い、サテッキルは身分牌の手配とプヨソンの庇護が必要だと考え動き出す。
そんな矢先、ソンファのもとにウヨン公主がやってきて、ガギョンの父親のことを尋ねる。大将の同席でどうにかやり過ごすが、不安は膨らむ。さらに、モンナスがチャンにソンファとの別れを迫り、モンナスとモジンがソンファにも会って「あなたの恋慕がチャンや太学舎を危険にする」と百済を去れと言う。ソンファは涙で「恋を奪わないでください」と訴える。帰路、モジンはモンナスに「2人の恋を認めるな」としつこく言い、「引き裂いても離れられぬこともある」というモンナスに、(一度も振り向いてもらえないまま、守り続ける私の恋慕はどうなるのですか?)と、モンナスへの秘めた恋を悔しく思うモジンだった。
モジンはゴロツキを使ってソンファを新羅に送り返すよう仕組む。それを知ったチャンが駆けつけ、連れ去られそうになるソンファを助ける。そして姿を見せたモンナスやモジンたちに、「何をされてもどんな目に遭っても耐えるので、どうか引き裂かないでください。命がけの恋を守らせてください」と頼み込む。モンナスは2人で立ち去れと言うが、モジンは「チャンがいないと博士や太子が困る。未練が残らないように最後まで守りなさい」と二人を認め、コモ(シン・グク)も「お前が守ると言うなら私たちも守ろう」と約束する。
一方、キム・サフムは貿易商アビジを名乗ってプヨソンに会いに来る。準備した通りに事が運んで一応サフムが百済人だと証明でき、百済での商売を表立ってできることに。しかしサテッキルは隋のチン・ガギョンという女性の商人に注目しているので、父にも注意するようにと話す。
■第35話「3人の秘密」
©SBSチャンはソンファのために小さな家を用意する。2人が想いを確かめ合ったのも束の間、ソンファはプヨソンに呼ばれて宮殿へ行くことに。そこでソンファはサテッキルと遭遇してしまう。プヨソンとの面会はソンファの機転で無事に終わり、プヨソンも“商人チン・ガヨン”を気に入る。だがチャンはソンファにプヨソンとつながりを持つのは危険だと伝える。
一方、ソンファの正体をばらせば自分の身分も明かされると考えたサテッキルは、その夜ソンファのもとを訪れる。ところが外にいたチャンが会話を聞き、2人が知り合いでサテッキルが新羅の密偵だと知る。衝撃を受けたチャンは、モンナスや仲間を裏切っていたサテッキルを責め立てる。ソンファも責めるが、ソンファは「天の峠学舎から見ればサテッキルは卑劣な間者だが、新羅の側から見れば彼は紛れもない忠臣だった」と擁護し、「彼もまた自分とチャンのために新羅に捨てられ、家門が崩壊した」と明かす。そしてサテッキルを許して欲しと頼む。
翌日、親友と師匠をだましたことをなじるチャンに、サテッキルは、自分の姫への想いと密偵になったいきさつを教える。頭を冷やしたチャンは、3人の関係を秘密にし正々堂々と戦おうとサテッキルに伝える。そしてソンファにはこれからは1人で抱え込まずに2人で分け合おうと告げる。
そのころ、プヨソンはソドンだと思って殺害した若者が偽者だったと知り、チャンのもう一人の幼なじみを捕える。ソンパル(ソン・ナッキョン)からこれを聞いたチャンは…。
■第36話「宝石が示す真実」
©SBSチャンは幼なじみを助けるためプヨソンの邸宅に侵入し友人を救出するが、危うく捕まりかけてしまう。プヨソンは侵入者が第四王子であると感づき、太学舎に逃げ込んだと知ると私兵を送り込む。チャンの腕の傷に気づいたウンジンたちのおかげでどうにかやり過ごす。
プヨソンから命を受けたフクチピョン(イ・ヒド)は、“ソドン”の顔を知るゴロツキを雇って市場で見張らせる。そうしたプヨソンの動きから、阿佐太子も第四王子の存在を知るところとなり、プヨソンより先に第四王子を捜しだそうとする。
一方、ソンファに雇われて宝石鉱山を探していた者たちが捕まる。身柄を引き取りに行ったソンファは宝石鉱山が王室所有であることを知り、鉱山で採れたという宝石を見て驚く。チャンが持っていた五色夜明珠の意味を知り、チャンが百済の王子であることを察知し、チャンに知らせる。ソンファからチャンが百済の王子だと聞いたチャンは驚き否定するが、阿佐太子も同じ首飾りをしていたと聞いて動揺する。なぜ母が捨てられたのか、なぜ自分が狙われているのか、そして第四王子を捜すのが王でも太子でもなくプヨソンなのか。ソンファは皇室では権力争いのために非常識なこともよく起きるのだと教える。
◇BS日テレ「薯童謠」番組サイト
2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送
◇YouTube第1話無料配信中
【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】