「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第37-40話:真意を確かめて~陰謀と秘密(ネタバレ)

03月07日18時30分ドラマ
©SBS

ついにチャン(チョ・ヒョンジェ)と阿佐太子(チョン・ジェゴン)は兄弟の名乗りをしたが、その後太子は命を奪われてしまう!BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」3月8日(金)からの第37話~第40話までのネタバレあらすじと、天の峠(ハヌルチェ)の発明など見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。

●本作の見どころの一つに百済の科学技術がある。今回は、木版印刷の改良、鉱石の加工など。但し実際のルーツは不明なものが多いのでご注意を。



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

■キャスト【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
 ほか

■第37話「真意を確かめて」
太学舎に戻ったチャンは五色夜明珠の裏の刻印が“四”だったはずが“一”に変わっていることに気づき、太子に確かめに行くが、日を改めるよう言われてしまった。チャンは、モンナスと母ヨンガモが別れることになったいきさつを聞く。そして母がかつて威徳王のために独舞を披露したと聞き、威徳王が父だと確信する。

一方、第四王子らしきソドンの顔を知るゴロツキたちが市場から消えたことで落胆するプヨソン。ゴロツキたちは大将が捕えて遠くへ逃がすつもりだったが、2人を箱に入れて船で運ぼうとしたときに、一人が暴れて箱から逃げ出してしまう。太子が会おうとするがプヨソンの兵士が現れ殺害してしまう。

チャンは、ソンファから阿佐太子も弟である四番目の王子を捜していると聞く。ただし太子もゴロツキを殺そうとしていたと誤解する。太子がどういうつもりで第四王子を捜しているのかを知るため、自分が王子だと名乗り出ることを決意する。ソンファの提案で太子を呼び出す手紙を出し、チャンは待ち合わせ場所に向かうが、そこで目にしたのは多くの兵士の姿だった。プヨソンの兵士だったが、誤解が誤解を呼び、阿佐大使も四男の命を狙っていると勘違いする。自分が望まれない子だったのではないかと考えたチャンは、打ち明けるのを諦め「ただ太子様を兄上と呼べないのが悲しいです」と呟く。

威徳王は、王位を退いて仏門に入ろうと考えていた。そこで、各国の使者を招き、百済の技術をお披露目する“東明祭”を開催し、そこで阿佐大使に王位を譲位しようと考える。そこで阿佐太子に譲位することを決意し、クーデターを避けるため、モンナスに譲位式の準備を極秘に進めるよう指示し、プヨソンには国境の戦場へ行くよう命じる。モンナスは祭り準備だとしてサテッキルに木版印刷作業をするように命じ、モジンには使臣への土産の買い付けを命じる。

そしてモンナスはもう一つモジンへ重要な仕事を任せ、城外に出てから読めと指示の手紙を託す。モンナスは、チャン、ボムノ、ウンジンと連れて阿錯鉱山へ出発する。

到着したチャンたちは譲位のための黄龍神石を作るとモジンから聞かされ驚く。チャンはプヨソンに知られてはいけないと考えるが、鉱山の官吏からフクチピョンに伝わり、プヨソンの耳に入る。王は阿佐太子にも譲位を伝える。



■第38話「それぞれの重責」
薯童謠©SBS王には寝たきりの第三王子もいた。王は早世した第二王子、顔も見たことのない第四王子、そして皇帝の座を望まないのに王子に生まれた阿佐太子にいつも申し訳なく思っていたと、胸を痛める。そんな父の姿を見て悩んだ末、阿佐太子は即位を決断し、王権確立と百済復興を誓う。

一方、譲位に気付いたプヨソンは、サテッキルに阿佐太子の暗殺を命じる。モンナスは内密に譲位式のための準備を進め、サテッキルもまた隙がないよう暗殺の計画を立てていく。そして、阿佐太子は即位前の儀式を執り行うため、阿錯へと向かう。譲位式を数日後に控え、阿錯の洞くつで儀式に臨む阿佐太子。

そんな中、チャンは少年の頃にモンナスから追い出されたときに、傷を負った人物から太子の手紙を預かったのが自分だと明かし、太子は改めにチャンとの不思議な縁を感じる。チャンは「どうぞ聖君におなりください」と伝える。だが、儀式の最中、ソンファンが送った護衛ソチュンはサテッキル率いる刺客の矢に倒れてしまう。そして刺客が阿佐太子を襲撃する。瀕死のソチュンの懐に忍ばせたソンファからの注意を促す手紙のおかげで危険を事前に察知したチャンが太子を助ける。しかし太子はその直後に短剣で刺されてしまう。



■第39話「強い兄弟の絆」
薯童謠©SBS刺客の裏をかいて洞窟に戻ったチャンはケガに苦しむ阿佐太子を必死で治療する。「まだ兄上と呼んでいない」と言うチャンの呼びかけで太子は意識を取り戻す。そして次男が早世し、三男は5年も寝たきり状態で、四男は顔も知らない。捜したいのに捜せなかったと話し、チャンからもらった手紙が三番目の弟だったと明かした。1人で出かけたという言葉に、誤解が解けたチャンは、何度も「兄上」と呼び、入れ替わった五色夜明珠を渡し、「ヨンガモの息子の第四王子です」と打ち明け、太子はチャンが弟と知り喜び、「お前に会ってから私は変わった。お前を信じてまた自分を信じたくなった。それが血縁だと」と固く手を握りあう。チャンも「弟と名乗れなくとも、太子の傍で支えついて行きたかったのです」と伝え、太子が喜んでくれると信じなかったことを謝る。

自分の存在が王や阿佐太子を困らせる存在だと思っているチャンに、太子は「王が時が経てばお前の存在を公にするつもりで五色夜明珠をわたした」と教え、「第四王子が死んだと思い込んだ時には王が涙を流し、どんな思いで生前譲位をしたのか」を伝える。そして「百済をバラバラにしたプヨソンたちから百済を守らなければならない」と決意を話し、チャンが生きていることを王は喜ぶはずと続けた。

その頃、サテッキルはプヨソンに手紙を出し、最後の手段を使って阿佐太子の暗殺を成功させると伝えていた。阿佐太子とチャンは、全てを明らかにすることを決意して宮殿に戻ろうとするのだが、祭壇を目前に何と阿佐太子は敵の刀に倒れ、チャンの腕の中で「お父上を頼む。百済を頼む」と息を引き取ってしまう。犯人を見つけ出し、復讐を誓うチャン。



■第40話「陰謀と秘密」
薯童謠©SBSプヨソンは阿佐太子の死を悲しむふりをして、暗殺の主犯だと疑われないよう身内にもしらを切る。威徳王は“東明祭”で阿佐太子に譲位するつもりだったと明かす。プヨソンの父プヨゲ(パク・テホ)は「それが王様の独断であっても、意に従ったのに」と言い、プヨソンは「一国の太子が市場でやすやすと襲撃を受けたことも、各国の使臣にも知れ渡ってしまいました。私を国境に送らず警護に就けるべきでした」と、王を責めることで自分に疑いの目が向かないようにした。

プヨソンはチャンを呼びつけて太子死亡までの経緯を報告させた。次にサテッキルを呼んで、ち密に何重にも立てた計画を褒めた。サテッキルは洞窟で見つけた五色夜明珠をプヨソンに渡した。そして民がプヨソン一派の仕業だと騒がないように、「東明祭の中止を狙った新羅や高句麗の仕業だ」と噂を捏造し、戦争に持ち込むようにと進言した。

チャンはプヨソンに、犯人の手掛かりも顔も見ていないと言ったが、とっさに犯人の身分牌を奪い「アビダル」という名前を手掛かりに犯人捜しをしていた。ところが捜した相手は別人だった。これもまたサテッキルの仕業だった。そんな中、暗殺の犯人が見つかり、威徳王が自ら尋問を行うことにする。尋問の途中で犯人が舌を噛み切るマネをしてプヨソンからの伝言を受け取る。プヨソンは手にした夜明珠が第四王子のものであると知り、犯人にうその証言をするよう指示したのだった。

その頃、チャンは正体を明かすべきかと思案していた。犯人がもう一度裁きの場に引き出され「黒幕は自分が百済の第四目の王子でした」と嘘の証言を始めた。これを聞いた王は「余には四番目の王子などいない」と憤怒し、すぐに打ち首にしろと命じた。阿佐太子から「王は、東明祭で第四王子の存在を明らかにするつもりだ」と聞いていたチャンはショックを受ける。さらにプヨソンはやって来て、王に第四王子の印の夜明珠を見せる。犯人は続けて「太子殺害の前にこれを見せろと言われ、これは王への復讐だと言い、第四王子はヨンガモの息子だ」と証言した。

モンナスはチャンと二人になって事の真相を確かめる。チャンが第四王子と知り抱きしめ、だからヨンガモがチャンを自分に送ったと納得し、思わず跪き「王子様」とチャンに呼びかけた。チャンは、自分を助けるためにもどうかこれまで通りに接してくださいと頼み、阿佐太子と兄弟の名乗りをしたことを打ち明けた。チャンは兄を守れなかった子自責の念にかられ、同時に陰謀の真相を明かすと誓う。その頃、王は2つの夜明珠を見比べ、第四王子が生きていたと知るが、誤解が誤解を生んでしまう。

BS日テレ「薯童謠」番組サイト
 2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送

YouTube第1話無料配信中

kandoratop【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】