韓国ドラマ「財閥 x 刑事」第15-16話(最終回):一族を巡る事件を解決したアン・ボヒョンが選んだ道は?

03月24日22時20分ドラマ
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『財閥 x 刑事』 ディズニープラス スターで独占配信中

ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて、3月15日と16日に独占配信を開始したアン・ボヒョン主演「財閥 x 刑事」第15−16話(最終回)では、地位を巡る悲しい事件の真実が明らかになり、イスがこの先歩む道の選択を迫られる。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】

「財閥 x 刑事」は、世間知らずの財閥の御曹司が捜査1課の刑事になって、金持ちは金で抑え、バックグラウンドのある者はより大きなバックグラウンドで抑え込み、犯人を捕まえる捜査劇を描くコミックアクション捜査劇。



■第15話あらすじ
財閥刑事財閥 x 刑事母が自殺ではなかった可能性が浮上し、父ミョンチョル(チャン・ヒョンソン)を問いただしたイス(アン・ボヒョン)。離婚してやり直そうとしていたことを打ち明けたミョンチョルだがイスは信じることができず父を激しく罵倒してその場を立ち去り、それが親子の最後の会話になってしまった。

辞表を出して警察署を飛び出したはずのイスがいることに驚くガンヒョン(パク・ジヒョン)に母の死にまつわる疑惑を打ち明けて助けを求めたイス。そんな沈黙を破るように知らされた父の死。死因は酒に入っていた睡眠薬による自殺だと知り自分の発言に対して深い罪悪感を抱くイス。兄スンジュ(クァク・シヤン)や義母ヒジャ(チョン・ヘジン)も深い悲しみに暮れる。実家に戻ったイスは父の遺品から彼が本当に母や自分を愛してくれていたことに今更気づいてしまう。一方、ガンヒョンは現場の状況からミョンチョルの死に他殺の可能性を感じ始める。

死の当日に遺言状の書き換えを示唆していたミョンチョル。イスの両親の自殺現場から睡眠薬の形跡がなかったことから独自に捜査を始めたガンヒョンを呼び出して、最後の夜に交わした父との会話を打ち明けるイス。事件の鍵を握る手がかりは幼い頃にイスの家を訪ねてきた人物の正体にかかっていた。

後継者について社内でスンジュを会長に推す動きが強まる中、チェ理事(キム・ミョンス)はスンジュが実子でないことや、ミョンチョルがそれを知って遺言状を書き直そうとしていたことを知っているので言葉を濁してしまう。

捜査チームはイスの両親の死に似ている点が多いことに驚きながらもヒジャらを疑い始める中、イスは催眠療法を使って母が死んだ当日にヒジャが訪ねてきたことを思い出していた。結婚当初からスンジュが実子ではないことを知っていたミョンチョルが、イスの存在を知って離婚を考えていたことを知ったイスは、25年前の事件はヒジャが関連していることを確信。ガンヒョンらはミョンチョルの死にはスンジュが関わっていると見て真相を探り始める。

互いに事件に関わっていることを疑うヒジャら親子。先に本性を現したのはスンジュだった。別荘を訪れて、殺人教唆に加担したことを詫びたスンジュだが自首を求められ母を守り、母が願った後継者の座を掴み取るためミョンチョルを手にかけていたのだった…。



■第16話(最終回)あらすじ
財閥刑事財閥 x 刑事捜査チームがスンジュを疑っていることを知り、事実を信じたくないイスはヒジャが犯人だと言い張るが、25年前の事件は既に時効を迎えていた。署長となったヒョンジュン(クォン・ヘヒョ)は25年前に見落としていた資料を探し出し、照合できずにいた指紋を科捜研に送る。

ヒジャはスンジュの衝撃の告白以来ショックで精神を病んでいた。当時の運転手を見つけ出したイスは、母が死んだその日にヒジャにはアリバイがあり、兄スンジュがイスら親子の家の近所で交通事故に遭っていた事実を知る。スンジュの会長就任式に参加したイスは単刀直入に25年前の出来事について問いただし、スンジュは何も知らないと主張するが、検出された指紋はスンジュのものに間違いがなかった。銃の保管庫に向かうイス。

チェ理事もスンジュに二人の殺害を問いただし解雇されてしまう。就任式の話題で一瞬正気を取り戻したヒジャが自殺を図ったと聞いて、全ての犯人がスンジュだったと悟ったイスはスンジュを家に招き銃を向けて真実を問いただす。25年前、実子がいることが判明して離婚を切り出されたヒジャは憔悴し、それを見たスンジュはひとりでイスの母親を訪ね、睡眠薬を飲ませて殺していた。本性を現したスンジュに急襲され殴り合いの乱闘になる兄弟。財産や家族まで全て奪ってやると宣言したイスだが、スンジュは落ちていた銃を手にしてイスを殺そうとする。ミョンチョルが全てを知った上でスンジュを信頼していたことを知り、自らに銃を向けるが、実弾は入っていなかった。

逮捕されたスンジュは全ての犯行を自白し、無期懲役の刑に処された。父の墓前で初めて父と向き合ったイスは父を許し、彼が最後まで母に渡せなかった贈り物を母の墓前に供えた。気丈に振る舞っていた彼を温かく迎えたガンヒョンの母ミスク(ユン・ユソン)の優しさに思わず泣き崩れるイス。

それから数日、イスは新会長として就任式を迎え、ぽっかり穴が開いた捜査チームは誰もがイスを恋しがるが、そこにいつも通りに出勤してきたイスに驚愕する。イスは就任式でチェ理事を新たな会長に任命して、自らは刑事として生きる道を選択していたのだった…。



■見どころ
母の死が他殺だったことが分かった直後、最後まで歩み寄ることができないまま父まで失うというどんよりとした展開で幕を閉じた先週の放送から、25年前の事件の真相と、父の死との関連に焦点が当てられた。物語の展開で最も視聴者をモヤモヤさせた、諸悪の根源である正妻ヒジャは第15話後半で衝撃の事実が明らかになると、あっけなく精神を病んで性格の悪さまで鳴りを潜めてしまったが、代わりに台頭してきたのがイスの数少ない理解者だった兄スンジュだ。

25年前、まだ10代ながらに母ヒジャの憔悴した姿に触発されてイスの母親を殺し、自分が実子ではないことを既に父が知っていたにも関わらず、真実を隠そうと殺してしまうという残酷なすれ違いが描かれた。

結局、イスにとっては信頼していた兄に実の母と父を殺されて天涯孤独になってしまうという暗すぎる展開が、クライマックスでの墓前のシーンや、ユン・ユソン演じるミスクにご飯を用意してもらってボロボロと涙を流すシーンをより印象付けたのではないだろうか。

イスが刑事としての道を選ぶのか財閥の後継者の道を選ぶのかにも注目が集まっていたが、視聴者が期待した通りの展開となり微笑ましくエンディングを迎えた。事件の黒幕や、財閥の後継者など視聴者にとっては想像が容易だったものの、わかりやすいストーリーが受けたのか本作品は最終話でも全国視聴率9.3(ニールセンコリア調べ)を記録した。

本作品のエンディングロールでは出演キャストが再度紹介されたのち、撮影スタッフらを映したビハインドシーン映像が流れ、「財閥 x 刑事は戻って来る」というテロップで幕を閉じた。既に制作が始まっているという噂もあり、そう遠くない未来にシーズン2を観られる可能性は高い。シーズン1ではイスが刑事として仲間に認められるまでのフェーズが描かれたので、シーズン2では一丸となった捜査チームのチームワークが予想されるほか、シーズン1では描かれなかったイスとガンヒョンの関係がどう発展するのかも期待が高まる。

「財閥 x 刑事」は1月26日(金)よりSBSで放送を開始し、日本ではディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて独占配信を開始した。(全16話/毎週金・土曜日2話ずつ配信)

■スタッフ
演出:キム・ジェホン「悪鬼」「悪の心を読む者たち」
脚本:キム・バダ「マイネーム:偽りと復讐」

■キャスト
チン・イス役:アン・ボヒョン「太陽の末裔」「梨泰院クラス」「ユミの細胞たち」
イ・ガンヒョン役:パク・ジヒョン「財閥家の末息子」「ブラームスが好きですか」「ユミの細胞たち」
パク・ジュニョン役:カン・サンジュン「KBS ドラマスペシャル 2021-記憶のヘガク」
チェ・ギョンジン役:キム・シンビ「悪鬼」

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