「青春ウォルダム」第10話、パク・ヒョンシクがチョン・ソニに友達申請?碧川事件の全貌と宋氏の正体が明らかに…(ネタバレ)
韓国時代劇「青春ウォルダム~運命を乗り越えて~」(全20話)の第10話では、10年前の碧川(ピョクチョン)事件が明らかになり、宋家の正体とその勢力の一端が見えてきた。この回のあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。本作はLeminoにて全話独占配信中で、4月からはNHKBSなどでも放送する(放送予定など)。
●【Leminoで独占配信の韓国ドラマ】
「青春ウォルダム」は不可解な呪いにかけられた孤独な王世子と、一家殺人の濡れ衣を着せられた天才少女とのロマンス時代劇だ。【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャスト、モデルとなった実在人物、ネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめている。
■キャスト⇒メインキャスト6人徹底紹介
イ・ファン役:パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ[チェイ]/コ・スンドル役:チョン・ソニ
チャン・ガラム[カラム]役:ピョ・イェジン
ハン・ソンオン役:ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン役:イ・テソン
チェ・テガン役:ホ・ウォンソ
ほか
※以下、あらすじはネタバレですので、気になる方は見逃したときなどの参考に、見どころと豆知識を参考にしてください。
■第10話あらすじ
婚約者を忘れられないソンオン
世子イ・ファンがハン・ソンオンの父の潔白を証明したことで、2人は改めて友であることを確認し合う。東宮殿への帰路、ファンはミン・ジェイ/チェイにも「お前も友になってくれるか?」と訊く。「男女は友になれないと思っているのか?」と重ねて聞くファンに、東宮殿を追い出されたことをまた持ち出す。きちんと謝ってほしいというチェイに、「会いたかった、お前はどうだった?」と心の中で答え、書庫の秘密の部屋の使用を許す。
ハン家。ソンオンは物置で婚礼の品を眺めていた。父ジュンオン(チョ・ソンハ)は世子の変化を喜び、ソンオンには婚約者を捜すのを辞めるよう忠告する。だがソンオンはチェイを必ず捜し出すと誓う。
ファンの傍で自分らしく生きたいチェイ
ファンとチェイは秘密の部屋で夜食と酒を楽しんでいた。チェイは改めて「ソンオンはいい人だ」としながらも「一目ぼれ」は嘘だと明かす。女人は自分で何も決められず、せめて結婚する相手を好きになろうとしたのだと。国婚に向けてファンもそうするよう忠告する。ファンは「そこまで指図するな。私は心のままにする。誰を好きになるかわからないだろう」と言い返す。
ファンは「遅くなる前にソンオンにチェイの正体を明かすつもり」だと言う。しかしチェイは「家族殺しの犯人を自分の手で捕まえて償わせる」とし、「それが出来ても結婚はしない」と言い出す。そして狩猟大会翌日、倉庫でファンの「やってみろ」の言葉で人生が分かったと話す。兄の名ではなく偽名だがスンドルの名をもらって、自分で人助けをして、家門も救うこともできた。「全て世子のおかげです」と言うチェイに、ファンも「私もお前がいたからできたことだった」と答えた。そんな人生を手放したくないとチェイは、「世子が王様になったら私を尚膳(※)にしてください」とねだり、ファンもそうしてやると約束する。そんな2人の様子をテガンがいつもと違う厳しい目で見ていた。
※尚膳(サンソン):王の私的な秘書のような業務を行っていた役職。
世子ファンvs右議政チョ・ウォンボ
ファンは父王に会って、右議政チョ・ウォンボが用意した帳簿は東宮殿の内官を尾行して不正に手に入れたモノで、左議政の失脚を狙ったと明かす。そこにウォンボが現れ帳簿の入手についてもっともらしい理由をつけて申し開きをする。さらに「左議政が無実なら義禁府で証明した。まさか友人のソンオンを助けるためだったとしたら、公私の区別をつけるべきだ」と逆ギレ。王は今回の一件はウォンボの忠心からでたものとして「世子は政務に介入するな」と自重を促す。ウォンボは李(すもも)の木は天啓ではなかったので、減膳はおやめくださいと進言する。
10年前の碧川事件とは?
左議政ハン・ジュンオンは、碧川(ピョクチョン)の盗賊の残党がいるのであれば、討伐した右議政チョ・ウォンボに責任があると主張し、碧川の事件を再調査すべきとの声が上がる。当時碧川の郡守だったチョ・ウォノは自分が生き証人だから必要がないと訴え、ウォンボも何とか阻止しようとする。
10年前に平安道碧川で何が起きたのかを調べるためにファンは承政院日記(※)を読む。
※承政院(スンジョンウォン)日記:歴代王の言動を詳細に書き留めた日記詳細は「朝鮮王朝」豆知識の「◆歴史記録書」で。
そこに書かれていたのはこうだ。
平安道碧川で盗賊が反乱を起こす。首領は碧川の鍛冶屋・宗家。約40人で官庁の押し入り役人たち殺し、東軒(郡守の印)奪って官庁を占領。穀物と武器を奪い投獄された罪人を解放。女たちは暴行され、反抗した者は惨殺された。郡守はムシロに巻かれて捨てられた。命からがら溟州(ミョンジュ)郡にたどり着いた郡守は「私が報告しなければ、奴らに碧川一帯を占領され漢陽にまで来たはず」と証言。兵曹判書が王に報告し、王から出兵の権限を証明する兵符を受け取った兵曹判書が討伐軍を率いて碧川へ。碧川を中心に5つの地域が陥落しており、逆賊たちはそこに国を建てていた。討伐隊は逆賊たちを制圧し、首領者・宋家をはりつけの刑にし、10日後に死亡。王は反乱を平定した兵曹判書を成州府院君(※)とし、一等功臣として功臣田を120結と奴婢15人を与えた。そして碧川一帯を燃やし反乱の地として台頭する勢力を徹底的に潰すよう命じた。
※府院君(プウォングン)とは王妃の父親、または正一品の品階を受けた功臣に対して与えられた尊号。
問題は、この報告が当時の兵曹判書で現在の右議政チョ・ウォンボによるもので、唯一の生き証人となった郡守がウォンボの弟ウォノと言うところだ。
ソンオンは、国巫の生前、顔を隠した女人が星宿庁によく来ていたという情報を得た。特に国巫が開城に行くときには必ず訊ねてきたという。これをファンに報告し、ファンは承政院日記をソンオンにも読むよう勧め、オ・マンシクを必ず生きて連れてくるよう指示する。
見えてきた勢力図
ある日、ウォンボと継妃チョ・スヨン(ホン・スヒョン)が池を挟んで顔を合わせる。スヨンは「ミョンアンを王にし、王を支配するおつもりで?それは実現しません。そのときにはおじさまの訃報を聞いているはずです」と美しい笑顔からは想像できないことを考えていた。。
ミョンアン大君(イ・ハビン)はその後も悪夢にうなされ「宋家がまた毒蛇を使って殺しに来る」と泣いて訴える。継妃スヨンは思わず「あり得ない。宋家…あの方はそんな人ではない。あの方は絶対にお前を殺したりしない。あの方は盗賊の首領ではない。この母が知っている」と涙ぐみながら言い聞かせる。
ファンはチェイに内官の身辺調査をさせて、碧川出身の内官たちを東宮殿に呼ぶ。そして東宮殿のチェ尚宮は…。
■見どころと感想など
ドラマの折り返しに入った第10話では、友情を確認したファンとソンオン、そしてチェイがワンチームとなって、政敵である右議政チョ・ウォンボ、そして得体のしれない宋氏=碧川の残党との三つ巴の戦いは始まった。
その一方でファンの言動の端々にチェイへの“サムな関係”(友達以上恋人未満のサムシングのこと)を超える感情が見え隠れする。「“遅くなる前に”ソンオンにチェイの正体を明かす」の“遅くなる前に”はひょっとしてファンの気持ちが“LOVE”に変わる前を刺しているのか?宮廷時代劇の場合は、往々にしてヒロインにフラれた二番手が王女とくっつくことが多いが、果たして本作は?
また、萬研堂のミョンジンの両親が息子の婚姻を有利にするために田舎で官職につけようとする。また、縁談相手の吏曹判書の三女からも散々けなされ、偶然手が触れると「死体を触った手」と気味悪がられてしまう。カラムは三女に足を引っかけて転ばすが、その気性からしてこれだけでは終わらないはず。次は何をするのか?
今回は正体不明だった宋家一味と疑われる者が一気に明かされた。酒幕のマンドクをはじめ、国巫、オ・マンシク、東宮殿のチェ尚宮まで。また継妃の言葉から彼女も宋氏と深い縁があるようだ。そして密書の翊衛司、多くの視聴者がテガンを疑っただろうが、彼にはアリバイがある。しかしこの回、ファンとチェイが秘密の部屋で過ごすのをのぞき見したときの険しい視線が、どうにも気になる。
酒幕のポクスン(イ・ミンジ)が言葉に出して「ネワンコルに行こうと」とはいったいどこなのか?
◇tvN公式YouTube予告動画
◇NHK「青春ウォルダム」
BSP4K 4/7(日)21時、BS 4/12(金)[(木)深夜24時25分]スタート!
【作品詳細】【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】