「サムシクおじさん」第6−7話:二人の国務総理候補が対立しソン・ガンホの作戦が幕を開ける

05月25日07時00分ドラマ
Disney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信中

名優ソン・ガンホがドラマ初主演で話題の韓国ドラマ「サムシクおじさん」がDisney+ (ディズニープラス)のコンテンツブランド「スター」にて、5月15日(水)より独占配信を開始した。
5話分の一挙配信から待望の第6−7話では、黒い過去を持つ自由党議員ソンミンが保身のために奔走する一方で、サムシクおじさんやサンが彼の行動を先読みしてアクションを起こしていく頭脳戦が描かれた。気になるあらすじをチェックしてみよう。(ネタバレ)

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「サムシクおじさん」は、1960 年代の韓国を舞台に、自国の運命をなんとか好転させようと奔走する野心あふれる理想主義的な政治家キム・サン(ピョン・ヨハン)と、影で暗躍する謎の政治フィクサー、サムシク(ソン・ガンホ)を描く骨太のヒューマン・エンタテインメント。⇒【各話のあらすじと見どころ】

■キャスト
サムシクおじさん/パク・ドゥチル:ソン・ガンホ
キム・サン:ピョン・ヨハン
カン・ソンミン:イ・ギュヒョン
チョン・ハンミン:ソ・ヒョヌ
 ほか

■第6話「Never Say Never」あらすじ
サムシクDisney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信中襲撃されたチュ・インテ革命党議員(オ・グァンロク)の死を発端に民衆の暴動寸前まで事態が発展する中、娘でサン(ピョン・ヨハン)の元婚約者だったヨジン(チン・ギジュ)は暴動をやめるよう民衆の心に訴えかけた。一方で、オルブライトの同級生グァンミン(イ・ガソプ)と殺されたパルボン(ムン・ジョンウォン)が共に働いていたことを知り、事件に裏があることに気づいたサンに、かつてソンミン(イ・ギュヒョン)の指示でパルボンと共にアン会長(チュ・ジンモ)の息子ミンチョルを殺したことや、事件の犯人テミン(チ・ヒョンジュン)との関係を打ち明けたドゥチル(ソン・ガンホ)。その頃、日本警察出身の自民党議員ジウク(チュ・サンロク)が警察官を引き連れてテミンの潜伏場所を襲撃し、ソンミンの弱みになる信義社に関する資料を隠滅していた。

大統領の再選を支持し、地方自治法を強行改正しようと目論むソンミンを、自分が国務総理になって防ぐ計画を知ったサン。しかし、ソンミンは信義社との関連を疑われ、アン会長から約束されていた政治資金が受け取れず、遂にアン会長のもとを訪ねると、自らの潔白をうそぶき、アン会長から息子の代わりに国務総理になってみろと大きな試練を言い渡される。しかし、それもまたサムシクらの策略のうちだった。

唯一想定外だったのは軍の若い将校が軍内部の腐敗の排斥を求めた声明書を出したことだ。若い軍人が多く賛同し、米軍司令部にも情報が渡ってしまった中、軍では新たにベテラン司令官のハンリム(リュ・テホ)を推す動きが見られたが、1960年、連行されたドゥチルの口からはハンリムもまたすでに帰らぬ人になっていたことが明かされた。



■第7話「父親 VS おじさん」あらすじ
サムシクDisney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信中1952年、オルブライト奨学生を選抜するための過酷な訓練で選ばれたサンたち。ハンリムはサンの家族を気にかけ、サンにとって最も尊敬する軍人だった。そんなハンリムを擁立する軍の若い層からの声明書が出されたと知り、どうにか状況を掴もうとするドゥチル。

1960年2月、オルブライト奨学団の卒業式典に参加し、ハンリムと再会を果たしたサン。山積したドゥチルも遠くから様子を伺っていた。そしてドゥチルとサンはオルブライト奨学団のレイチェル(ティファニー・ヨン)と知り合うことに。ドゥチルらはハンリムに政界進出の意思があるのかを探ろうとするが邪魔が入り失敗に終わってしまう。ハンリムだけは殺すなと念を押すサンにドゥチルは今後の計画を打ち明けた。

ソンミンが秘密裏に進めようとしていた地方自治法の強行改正が新聞に掲載され、ソンミンは改正を急がざるを得なくなってしまう。ジウクはコネを使って地方から公務員を寄せ集め、ソンミンの地方自治法改正を支援する手助けをするが、何の見返りも与えられないことに不満を抱き、信義社の証拠を一部燃やさずに持っていた。ジウクはドゥチルを信じるべきではないと警告するが、それもすべてドゥチルに筒抜けで、巧妙な口ぶりでソンミンの信頼を取り戻したドゥチルはソンミンが呼び寄せた地方公務員を足止めさせ、新聞社にもこれから起きることを根回し。

ある晩、肯定派の議員を100名近く集めて法改正を強行しようとするソンミンに少数で立ちはだかったサンは、ソンミンを挑発して殴られてしまう。しかし、新聞記者がその決定的瞬間を撮影していた。これこそがドゥチルやサンが狙っていた作戦だったのだ…。

■見どころ
シン・ヨンシク監督の初ドラマ作品・ソン・ガンホの初ドラマ主演作品・初週に5話を一挙配信と話題に満ちた期待作。初週に配信された5話を観た視聴者なら感じたと思うが、物語はあらすじや人間関係、それぞれの思惑が絡み合っている上に、水面下に隠れたり、思わぬところから水面に顔を出したりと奥が深く、2話ずつに分けてしまうとなかなか細かい設定が頭に入ってこなかったに違いない。最初の5話で視聴者を選ぶ作品であることは否めないが、裏を返せば最初の5話を通ってきた視聴者にとっては、今回の第6−7話の内容がすっと頭に入ってきたのではないだろうか。

第6−7話ではそれが策略だとは知らずに国務総理への切符を掴み、狡猾に自身の出世を狙うソンミンと、人々が豊かに暮らせる国を作るために国務総理になろうとするサンの対立の始まりが描かれ、ドゥチルらの一歩先を見据えた戦略や根回し、そしていくつかの変数が視聴者の好奇心を掻き立てた。また、当初から出演キャストにクレジットされていたティファニー・ヨンがオルブライト奨学団のレイチェル・チョン役で第7話になっていよいよ登場。ティファニーといえば日本でも大ブームを起こした少女時代のメンバーだ。当時の所属事務所を離れた後もメンバーとしての籍は残しつつ、演技の道に進んだ彼女はオーディションを経て2021年から人気ミュージカル「シカゴ」の主人公ロクシー役を掴み、a href="https://navicon.jp/title104506/" target="_blank">「財閥家の末息子」で本格的に地上波ドラマにも進出したが、本作では自身の境遇と同じ韓国系アメリカ人として流暢な英語を披露している。そんな彼女がこの先どのような形で物語に絡んでくるのかも注目ポイントだ。

第7話終盤で、サムシクおじさんの計画通りに暴挙に出たソンミンをサンが牽制し、二人の国務総理候補の対立の始まりが描かれた。更に物語で今のところ最も最新の時点として描かれる取り調べシーンでは、3月の不正選挙の話題が上がっており、これまで取調べ中に死亡したことがほのめかされている自民党議員ジウクや司令官ハンリムの身に何が起こったのかも含め、興味が更に膨らむ。

本作では時の大統領名や組織など架空の要素が多く存在はするものの、同じくディズニープラス スターで独占配信中のイ・ジェフン主演「捜査班長1958」も1958年から1960年代初頭の同じ時代背景を舞台にした作品だ。合わせて視聴すると当時の韓国の世相についてより深く理解できるに違いない。

「サムシクおじさん」は初回のみ5話が一挙公開され、以降水曜に2話ずつ配信、最終週は3話一挙公開となる予定だ。

韓国ドラマ『サムシクおじさん』|本予告

■スタッフ
監督・脚本:シン・ヨンシク「カシオペア」

YouTube|予告編(日本語字幕)

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