「虎に翼」伊藤沙莉は戦時下の中、女の子を出産!戦況は悪化する中、仲野太賀も戦地へ…第8週ネタバレと第9週予告

05月24日08時45分ドラマ
©NHK

寅子(伊藤沙莉)は妊娠を機に弁護士を休むという苦しい決断を下した!心優しき優三(仲野太賀)を戦地に見送る変顔シーンに涙!NHK朝ドラ「虎に翼」の第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(5月27日~5月31日)のあらすじとみどころを紹介!予告動画は番組公式サイトに公開されている。



日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第8週が5月20日から放送された。優三(仲野太賀)と結婚したことをきっかけに弁護の仕事が舞い込むようになった寅子(伊藤沙莉)だが、周りの環境は戦争一色でどんどんと悪化してゆく。兄・直道(上川周作)、優三までもが招集されてしまった。寅子と優三が出征を前に互いを思い話すシーンや苦手な裁縫でお守りを作るシーン、戦地に向かう優三が寅子を悲しませないために無理に作る変顔、そしてそれに変顔で返すシーンなど24日放送の第40話は涙なくしては見られないシーンの連続だった。

弁護士として働きながら、最初は「契約」だけの結婚だった寅子と優三の結婚が徐々に普通の形になっていった。もちろん、優三がずっと寅子を思っていたのは、本人が第7週で話していたが、視聴者にはそれ以前から「寅ちゃんのことが好きなんだ」とわかっていた。寅子も優三の優しさに触れ、恋に落ちる。やっと二人は普通の夫婦になる。そして二人の間にはかわいい女の子も生まれる。ただ、妊娠したことで、無理な仕事ができなくなり、周りの雰囲気もあって、寅子は仕事を辞めざるを得なくなる。現代でもまだまだ続く、子育てと仕事の両立。女性の地位が低かったこの時代ならなおさらのことだ。

21日に放送された第37話で、寅子たちが学生時代からいつもあつまっていた甘味処の「竹もと」が閉店となった。そのシーンで、判事の桂場(松山ケンイチ)が団子を食べるシーンが登場し、「やっと桂場が団子を食べられた!」という声があがった。これまで、食べようとすると寅子たちに妨害されているシーンが続いていたが、閉店前にやっと団子にありつけた。

5月27日から放送される第9週は終戦を迎える。生き残った寅子たちは家族のために、食べてゆくために工場などで働く。そんな中、病に倒れた直言(岡部たかし)の口から寅子に対する驚きの発言がある。悲しみにくれる寅子だったが、日本国憲法が新しくなることを知り、俄然、元気になる。

【第8週(2024/5/20-5/24)ネタバレあらすじ】
優三(仲野太賀)と結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送っていた。

ある日、手伝いとして働くよね(土居志央梨)と共に、子の親権を義父と争う女性から相談を受ける。その女性・両国満智(岡本玲)は夫に先立たれ、しかも亡き夫の子を妊娠中だ。金策に困り果てて夫の友人を頼ったが、「著しき不行跡」として義理の両親から訴えられた。夫の両親は孫の親権を取りたがっていた。満智の話を聞くと、寅子は梅子(平岩紙)の話を思い出す。それを話すと最初は反対していたよねも依頼を引き受けることに納得してくれた。

寅子から裁判の内容を聞いて優三(仲野太賀)は、張り切りすぎないようにと心配していた。寅子は頑張って裁判に臨んだ。なんと、満智に親権が認められ、勝訴した。夫の父親は結婚してから一回も会えなくなり、病気であることも知らされず、亡くなったのも時間をおいてから知らされたのだ。その話を聞くと、寅子は満智の調書を再確認した。すると、お腹の子供の父親が夫ではなかったのではという疑問がでた。満智が挨拶に来たときに確認すると、平然と「知っていてかばってくれているのだと思っていた」と言われてしまう。満智の長男も夫とのこどもではなく、頼っている友人との子どもだと聞かされて、寅子はうちのめされた。そんな寅子に雲野(塚地武雅)は自分たちの弁護で人の人生が狂うこともあるからと今後の指針を示してくれた。

昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中、優三は近隣の農家からもらった一緒においしいものを食べて寅子を元気づけようとする。いつも完全に正しい人間はいないと話す優三は「僕の前では頑張り続けなくて良い」と話した。寅子はそんな優三に恋をした。

その夜、寅子は優三に「どんな弁護士になりたかったか」とたずねる。「法律の本を出すことが夢だった」と語る優三と、仲むつまじく語り合う寅子。やがて、猪爪家にうれしい知らせが舞い込む。寅子の妊娠だ。家族みんなが喜び合った。

久保田(小林涼子)と久しぶりに再会した。久保田は弁護士を辞めるという。夫の実家に移り住むのだという。さらに中山も子育てに専念するという。仕事でも家庭でも満点を求められるが、それは無理だといって、女性弁護士は望まれてはいなかったと告げて帰って行った。いつもみなで集まっていた「竹もと」も閉店となる。久保田と寅子の話を奥の席で桂場(松山ケンイチ)も聞いていた。

猪爪家に召集令状が届き、兄・直道(上川周作)の出征が決まる。はる(石田ゆり子)は直道のためにできる限りのごちそうをふるまい、花江(森田望智)も精一杯の笑顔で送り出そうと努力する。寅子は弁護の仕事の他に、久保田が担当していた婦人雑誌の法律相談の連載を引き受けることになった。さらに、穂高(小林薫)から明律大学での講演を依頼されるが、講演会当日に倒れてしまう。穂高は寅子の妊娠を喜び、仕事を休むように言う。その言葉に寅子は反発してしまう。

雲野(塚地武雅)らは穂高から寅子の事情を聞き、今は子育てに専念する時だと寅子を諭す。寅子も身体のこともあり、これ以上は続けられないと判断した。よねの姿を追い、よねが働くカフェー「燈台」にやってきた寅子。カフェーの営業ができず、軍歌のレコードをかけて細々と営業を続けていた。妊娠を黙っていたことをわびる寅子に、よねは背を向ける。よねも苦しい寅子の気持ちもわかっているのだが、どうしても素直に話ができない。

寅子は仕事をやめ、家で主婦として生活していた。優三は寅子が仕事を辞めたことについては何も言わず、産まれてくるこどものことを楽しみにしていた。寅子は女の子を産んだ。軍の要請で家をでなくてはいけなくなった。寅子たちは直言(岡部たかし)の会社の寮がある登戸に引っ越しをする。

寅子は訪ねてきた後輩の小泉(福室莉音)から、女子部が閉鎖されることになったと知らされる。今年は高等試験も行われないため、寅子たち女性法曹の道は途絶えてしまうことになってしまった。自分が頑張った10年はいったいなんだったのかと思いつつ、ただただ、戦局が厳しくなる中、寅子は優三と娘・優未(ゆみ)と戦争を乗り越えることを最優先にしようと心に決める。しかし、とうとう優三の元にも召集令状が届いた。

戦地に向かう優三になにをしてあげられるのかと考える寅子。二人で河原を散歩する。寅子は土下座する。優三の優しさにつけ込んで変な結婚をしてもらったこと、優三が高等試験を諦めるといったときに反対しなかったこと、自分の仕事を優先させ続けたことなどだ。しかし、優三は謝る必要などなにもないといい、これからも寅子に自分らしく生きていってほしいと願う。そして、優三は戦地に旅立っていった。日本はこれから本土も襲撃を受ける厳しい状況になってゆく。



【第9週(2024/5/27-5/31)あらすじ】
■第41話(月)
昭和20年。東京大空襲で多くの人が被害に遭う。寅子(伊藤沙莉)と娘・優未、花江(森田望智)と子供たちは疎開先で空襲を逃れるが、空腹に耐えながら必死に暮らす家族の元に悪い知らせが届く。やがて、終戦。弟・直明(三山凌輝)が帰って来る。久しぶりの再会に大喜びする猪爪家だったが、直明は大学へは行かず、すぐにでも家族のために働きたいと言い出す。

■第42話(火)
直言(岡部たかし)の体調が優れない。寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)はマッチ製造の仕事を紹介してもらい、はる(石田ゆり子)と花江(森田望智)は繕い仕事をすることでなんとか生活していた。寅子はかつて世話になった雲野(塚地武雅)の事務所を訪ねてみるが、雲野も苦しい生活をしているようだった。そんな中、直言がある重要な知らせを寅子たちに隠していたことが発覚する。

■第43話(水)
直言(岡部たかし)は栄養失調と肺炎でもう長くはないと診断される。直言が大事なことを隠していたと知った寅子(伊藤沙莉)の様子がおかしいが、はる(石田ゆり子)や直明(三山凌輝)も声がかけられない。それから直言はみるみる衰弱。自分が長くないと悟った直言は家族を枕元に集める。直言の身勝手な言葉に怒った花江(森田望智)は寅子にきちんと怒って向き合ってほしいと頼む。

■第44話(木)
これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。寅子(伊藤沙莉)は何事もなかったように生活を続けようとする中、はる(石田ゆり子)は寅子にお金を渡す。花江(森田望智)もはるも悲しみを乗り越えるため、好きなことに使ったのだと言う。闇市をさまよい、優三(仲野太賀)と一緒に食べた焼き鳥を思い出す寅子。優三が自分にかけてくれた言葉がよみがえってくる。

■第45話(金)
寅子(伊藤沙莉)の目に飛び込んできたのは新しい「日本国憲法」の記事だった。そこには「すべての国民は法の下に平等である」と書かれており、寅子は次第に力が湧いてくるのを感じる。立ち上がった寅子はさっそく家族会議を開き、そこで直明(三山凌輝)が大学へ行くこと、もう一度自分が仕事を探すことを提案する。

■スタッフ他
脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,松山ケンイチ,小林薫,森田望智,上川周作,土居志央梨,三山凌輝,平山祐介,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,岩田剛典,塚地武雅, 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
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