「虎に翼」仲野太賀の死を乗り越えて、伊藤沙莉は裁判官の道を目指し始める!第9週ネタバレと第10週予告

05月31日08時34分ドラマ
©NHK

戦病死した夫・優三(仲野太賀)の言葉が寅子(伊藤沙莉)を奮い立たせた!弟・直明(三山凌輝)を大学に行かせるために、裁判所で仕事を得ようと、その門を叩いた!NHK朝ドラ「虎に翼」第9週振り返りと、第10週「女の知恵は鼻の先?」(6月3日~6月7日)のあらすじとみどころを紹介する。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第9週が5月27日から放送された。27日に放送された第41話で駆け足で東京大空襲から終戦までが描かれた。疎開先の寅子(伊藤沙莉)と花江(森田望智)の元にもたらされたのは、兄・直道(上川周作)の戦死というスタートとなった。さらに寅子が無事に帰ってくるのと心待ちにしていた夫の優三(仲野太賀)も戦病死していた。暗いスタートとなったが、寅子は戦後、改訂される憲法を心の支えにもう一度仕事にでることを決めた。判事・寅子の一歩がスタートする。

軍の注文で潤っていた直言(岡部たかし)の会社は休業となり、直言の体調も優れない。食べてゆくために服を売るにも限界がある。そこに戻ってきたのは弟・直明(三山凌輝)だ。優秀で帝大にゆくために学問に励んでいたのだが、家族を養うために自分が働くと言い出す。寅子は反対しようとしたが、直言もはる(石田ゆり子)も直明にすがってしまう。自分が味わった「学ぶ喜び」を弟にも経験してほしい。ついに寅子は立ち上がる。

6月3日から放送される第10週からは寅子が司法省で働くことになる。女性に弁護士の道が開かれ、そのトップランナーとなったのが弁護士編とすると、これからは判事編がスタートしてゆく。日本国憲法で「すべての国民は法の下に平等である」と規定されるが、仕事の場で寅子たち女性はどんな風に活躍してゆくのか?

そして、新キャストが続々と登場してくる。まず登場するのが、司法省の久藤頼安役の沢村一樹だ。沢村は、主演の伊藤沙莉も出演していた「ひよっこ」でヒロインの父親役を演じて以来の朝ドラとなる。さらに今後、寅子の上司となる多岐川役で滝藤賢一、裁判官役で岡田将生、その右腕として平埜生成などが登場してくる。

【第9週(2024/5/27-5/31)ネタバレあらすじ】
昭和20年。東京大空襲で多くの人が被害に遭う。東京に残っているよね(土居志央梨)たちは逃げ惑う。直言(岡部たかし)が寅子(伊藤沙莉)と娘・優未、花江(森田望智)と子供たちが疎開している先にやってきた。それは兄・直道(上川周作)の戦死の知らせだ。知らせを聞き、泣き崩れてしまう花江を息子たちは支える。

やがて、終戦。寅子、花江たちも疎開先から両親の住む登戸に戻った。そして弟・直明(三山凌輝)が岡山から帰って来る。久しぶりの再会に大喜びする猪爪家だった。直明は大学へは行かず、すぐにでも家族のために働きたいと言い出す。帝大に行くために岡山の学校に言っていた直明の発言に寅子は驚いてしまう。

直言の体調が優れない。寅子と直明はマッチ製造の仕事を紹介してもらい、はる(石田ゆり子)と花江は繕い仕事をすることでなんとか生活していた。直明は自分が支えるといっているものの、活字に飢えていることもわかるし、何より、学ぶ喜びを味わってほしいと寅子は考えた。そして、職を得るためにかつて世話になった雲野(塚地武雅)の事務所を訪ねてみるが、雲野も苦しい生活をしているようでとても寅子を雇う余裕はない。他の事務所にあたってみても同じだった。

直言は栄養失調と肺炎でもう長くはないと診断される。直言が優三(仲野太賀)が戦病死していたことを隠していたと知った寅子の様子がおかしいが、はるや直明も声がかけられない。それから直言はみるみる衰弱してゆく。自分が長くないと悟った直言は家族を枕元に集める。花江は寅子にきちんと怒って向き合ってほしいと頼む。寅子はその言葉を受け、やっと直言とむきあった。

直言は兄の戦死に加えて、優三の死を知れば寅子が倒れてしまい、一家が路頭に迷ってしまうのではと思ったのだ。そうしているうちに言い出せなくなったという。さらに、寅子が優三と結婚したことが残念だったとばかりに話を始める。花岡(岩田剛典)と結婚すればよかったと言ってしまう。自分のことを情けない男だといい、共亞事件の時に寅子がしつこかったことや、はるには残業だといって飲みに行ったこと、花江が強くなりすぎて怖かったことなどこれまでの人生で悔いていることに謝った。何度も謝る直言に寅子は「お父さんだけだから」という。直言だけが女子部に行っていいといい、人目をはばからす自分のことを可愛いと言ってくれたと話した。

これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言は安らかに亡くなった。復員兵が寅子を訪ねてくる。優三を同じ病院にいたといい、具合が悪くなった時にお守りを渡して励ましてくれたという。その後、優三は残念ながら亡くなったという。

直明はもっと働いて家族を支えたいというが、寅子は本当の直明はどんな人生を思い描いていたのかが気になっていた。寅子は普通に生活を続けようとする中、はるは寅子にお金を渡す。花江もはるも悲しみを乗り越えるため、好きなことに使ったのだと言う。闇市をさまよい、優三と一緒に食べた焼き鳥を思い出す寅子。優三が自分にかけてくれた「寅ちゃんの好きに生きて良い」という言葉がよみがえってくる。

寅子の目に飛び込んできたのは、屋台の女性が焼き鳥を包むのに使ってくれた新聞に書かれた新しい「日本国憲法」の記事だった。そこには「すべての国民は法の下に平等である」と書かれており、寅子は次第に力が湧いてくるのを感じる。立ち上がった寅子はさっそく家族会議を開き、そこで直明が大学へ行くこと、もう一度自分が仕事を探すことを提案する。家長制度の元に育ち、自分が一家を支えると思っていた直明だったが、寅子の言葉に、再度、学問への情熱を燃やし始める。

弁護士の道がないのなら、司法省で裁判官として雇ってもらう道を模索すべく、寅子はその一歩を歩き出す。そして、人事課に向かうと、そこにいたのは桂場(松山ケンイチ)だった。



【第10週(2024/6/3-6/7)あらすじ】
■第46話(月)
昭和22年3月。新しい日本の憲法に希望を見出した寅子(伊藤沙莉)が向かったのは法曹会館。そこには空襲で被害を受けた司法省の仮庁舎が設置されていた。裁判官として雇って欲しいと直談判にやってきた寅子だったが、人事課にいたのはなんと桂場(松山ケンイチ)。熱弁する寅子に興味津々の久藤頼安(沢村一樹)は「人手不足の上に、GHQも彼女を見たら喜ぶ」と語るが、桂場は難色を示す。

■第47話(火)
久藤(沢村一樹)の後押しもあり、司法省で働くことになった寅子(伊藤沙莉)は民法の改正案を読み、かつて共に法律を学んだ仲間たちを思い出す。そこに現れた久藤から、これがGHQから突き返された案だと知らされ、「思ったより謙虚だ」と言われた寅子は、自分の認識が甘いことに悔しい思いをする。そこに、久藤を訪ねてGHQで働くホーナー(ブレイク・クロフォード)がやってくる。

■第48話(水)
民法が改正されれば多くの人が混乱すると語る神保(木場勝己)。寅子(伊藤沙莉)は花江(森田望智)を思い出し、強く反対意見を言えない。寅子は広く意見を募るために婦人代議士・立花幸恵(伊勢志摩)らの集まりに参加するが、自分は一度弁護士をやめたということから後ろめたい気持ちを感じてしまう。狭い法曹界。寅子は民法改正の委員をしている穂高(小林薫)とばったり再会する。

■第49話(木)
ホーナー(ブレイク・クロフォード)から子供たちにとチョコレートをもらった寅子(伊藤沙莉)は、公園で花岡(岩田剛典)に再会する。花岡は東京地裁に戻っており、判事として主に食糧管理法違反の事件を担当しているという。寅子は自分の弁当を思わず隠すが、花岡は堂々としろと微笑む。その夜、猪爪家に久藤(沢村一樹)とホーナーがやってくる。

■第50話(金)
穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。しかし寅子はむしろこの道で生きる決心を新たにする。家制度が変わることに反対する神保(木場勝己)と議論した寅子は、民法を多くの人に知ってもらうためにどうすればよいか、はる(石田ゆり子)と花江(森田望智)にも意見を聞き、新たなヒントを得る。昭和22年、いよいよ新しい民法が成立する。

■スタッフ他
脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,石田ゆり子,沢村一樹,松山ケンイチ,小林薫,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,土居志央梨,岩田剛典,三山凌輝,小林涼子,安藤輪子,ブレイク・クロフォード,木場勝己 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

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