「世子が消えた」第19話・最終回、視聴率自己最高記録更新で有終の美…王になったスホ、ホン・イェジと完璧なハッピーエンド(ネタバレ)
EXOスホが時代劇初挑戦のMBN新ドラマ「世子が消えた」が毎週土日に放送中。今回は、6月15日・16日に放送された第19・20話(最終話)のネタバレあらすじや見どころ、視聴率を紹介する。予告動画はYouTubeで公開中だ。
「世子が消えた」(原題)は、EXOのスホが時代劇初挑戦する話題作!世子が世子嬪にポッサム※された⁉自らの人生を歩むため奮闘する男女2人の愛と成長を描くロマンス時代劇だ。「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」脚本家のキム・ジス&パク・チョルによるスピンオフ作品として注目を集めている。
(※ポッサムとは再婚が法的に禁じられていた朝鮮時代に、寡婦を布で包み(包む=ポッサム)連れ去るよう偽装することで再婚を可能にした当時の風習。詳しくはこちら)
⇒【「世子が消えた」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレ(あり、なし)あらすじと見どころ、視聴率などまとめている。
■キャスト
世子イ・ゴン役:スホ/EXO(キム・ジュンミョン)
子役:チョン・ヒョンジュン
世子嬪候補チェ・ミョンユン役:ホン・イェジ
異母兄弟トソン大君役:キム・ミンギュ
子役:ヤン・フィウォン
大妃ミン・スリョン役:ミョン・セビン
王医(ミョンユンの父)チェ・サンノク役:キム・ジュホン
ほか
■第19話あらすじ
大妃の妊娠を知ったサンノクは、子供を守るために再び宮へ戻ることを決心。またなぜ王が回復したのかと疑問に思ったサンノクは、ミョンユンが解毒剤の本を持って行ったことに気づき、ムベクに、ミョンユンを家から一歩も出すなと命じる。しかしムベクは他のどんな命令にも応じるからと、必死にミョンユンを送り出すよう頼む。結局サンノクに家を出たら親子の縁を切ると言い放ち、ミョンユンは無言で出て行く。
ミョンユンが王の容体を診ながら、イ・ゴンは王に内密にミョンユンに芙蓉亭で会おうと呼び出す。芙蓉亭でイ・ゴンが屋根裏に隠れていると、大妃とサンノクがやってくる。大妃は「ミョンユンに父が母を殺したと思わせるのは酷いから早く事実を話せ」とサンノクを説得するもいうことを聞かない。大妃はそれならコウ禅師にお願いして話してもらおうと話す。この会話を聞いたイ・ゴンは、ミョンユンのためにコウ禅師(イム・ビョンオク)を呼ぶ。そこでミョンユンは父サンノクは母を殺しておらず、大妃を殺そうとした刺客らによって殺されたという事実や、サンノクは妻を失い罪悪感を持って生きてきたことを知るのだった。
イ・ゴンは牢獄にいるユン・イギョムに会いに行き、トソン大君を助けたければ罪を償うように言うが、ユン・イギョムは寧ろ自身が逆賊になればトソン大君と王妃まで危うい、トソン大君のためというなら、自分を解放してくれと叫ぶ。イ・ゴンは自分にとっては王妃やトソン大君よりも、王とこの国がもっと大切だと言うのだった。
ユン・イギョムは何者かからの脱獄の日時が書かれた手紙を受け取り、漢城判尹ユン・ジョンデ(ソン・ジョンボム)と共に脱獄する。そこに現れたのはサンノクだった。サンノクは我々には謀反の道しか残されていないと協力を求めつつ、毒薬を差し出す。一度裏切った相手が裏切らない保証はないと二人に毒薬を飲ませようとするのだった。怒るユン・イギョムらだったが、逆襲に同意したら解毒剤を渡すといい、取引をするのだった。
王は体調が優れず臣下の前で倒れてしまい、イ・ゴンに王座を譲ることに。こうして王に即位したイ・ゴン。王妃をどうするのかという臣下らに対し、キミ尚宮を殺した罪で王妃を廃位させ幽閉、またトソン大君も同様に「門外出送(罪人の官職と品階を奪い、宮外に追放する罰)」しろと命じるイ・ゴンだった。
一方でミョンユンはサンノク、ユン・イギョムら反対勢力に包囲され、王の治療ができなくなってしまう…。
■見どころ
全国平均視聴率は4.2%と、前週18話の4.5%には及ばなかったが、最高視聴率は4.9%と3話連続自己最高記録を更新する怒涛の快進撃!前週17・18話放送時から痛快サイダー逆転劇で「世子熱風」が多く報じられていた。最終話を目前にして、ネット上では公式ホームページへのアクセス数も急上昇、NAVER上でも改めてドラマの登場人物やあらすじを調べたり、関連アルバム(OST)や撮影地など、視聴者の関心が集まっている状態だ。
父サンノクが母を殺したというのが誤解だったことを知ったミョンユンは、イ・ゴンに感謝の涙を流す。イ・ゴンはそんなミョンユンの気分をほぐそうと酒を飲もうと誘い、そこでミョンユンに「私は最近癖ができました。あなたという癖(「何かをとても好きなこと」という意味で使われている)」と告白をしてミョンユンを自身の元へ引っ張り、キスする。ここでは何ともロマンチックで美しいシーンだった。ようやく、本当に結ばれるのか?最終回までどうかこれ以上何も起きずに無事に過ごしてほしいと願った視聴者も多いことだろう。
■第20話あらすじ
反対勢力へ拉致されたミョンユン。漢城判尹はトソン大君をユン・イギョムのもとへ連れて行き、拉致したミョンユンを見せながら謀反へ加担しろと説得する。こうして自分が王になり、ミョンユンは王妃になるのだと言うトソン大君に対し、ミョンユンは、イ・ゴンがこれまでトソン大君に「トソン大君を王にしようとした祖父が父である王を殺そうとした」という事実をどうしても言えず、自分が悪役を買って出ていたことを伝える。それを聞いたトソン大君はようやくイ・ゴンの真意を知り涙を流す。トソン大君はイ・ゴンにミョンユンが捕まったことを知らせる。
ユン・イギョムと漢城判尹らは、謀反の成功を祈念して酒を飲み士気を高めていたが、そこに王の軍事らが彼らを包囲、イ・ゴンやトソン大君らが現れる。ユン・イギョムは軍を率いて戦おうとしたが、実は彼らが飲んだ酒に薬を盛っており、突然皆が腹を痛めて座り込んでしまう。ユン・イギョムはトソン大君へ「解毒剤を出さないとミョンユンを殺す」と脅迫するが、そこにミョンユンが現れる。トソン大君は「私があなたの同じ血が流れていることがとても恥ずかしい」と言い放ち、結局謀反は失敗に終わる。
一方で、ユン・イギョムが大妃を殺そうとしていたことに気づいたサンノクは、大妃を助けに向かうが、刃物で刺されてしまう。 サンノクはムベクに大妃を連れて逃げるよう命令するも、大妃は一人では行かないと泣きながら側にいる。そこにイ・ゴンらが現れると、サンノクは立ち上がって「大妃だけは助けてほしい、彼女は他の男性を恋慕した罪だけだ」と請い、結局そのまま息を引き取ってしまう。大妃はサンノクを抱きかかえて嗚咽。これを見たイ・ゴンは臣下らに「皆聞け、大妃は侵入した逆賊によって殺された」と話し、慈悲を施すのだった。
こうして謀反が失敗に終わり、ユン・イギョムとユン・ジョンデなど反乱勢力は処刑される。また大妃ミン・スリョンは内密にイ・ゴン宛に手紙を来る。先王を助ける治療剤をサンノクが持っていたのだった。イ・ゴンはすぐにその薬を送るが、先王はイ・ゴンが揀択(カンテク)令を出さないと飲まないと聞かず。結局イ・ゴンは禁婚礼を廃止し、王妃を迎える準備をする。
しかし、イ・ゴンはなかなか気に入る相手がいないと首を振り続け、嘉礼都監(カレトガム:王族の婚礼を管理するため臨時に置かれた官庁)を廃するよう命令。こうして廃書となったユン氏を復位させ大妃として迎えることにし、トソン大君も復位させる。また連座制(연좌제:罪を犯した本人だけでなく、関わった人物らに刑罰を与える制度)があるとトソン大君も罪人となってしまうと廃止。これによってイ・ゴンはミョンユンを復権させることに成功する。
ミョンユンは先王からお礼に望みを聞かれ「生涯患者の治療をしたい」と答える。こうして医院を持ったミョンユンの元へ「民衆を騙す医院がある」と言いがかりをつけてやってきたのは、何とイ・ゴン。トソン大君に王位を譲位し、ミョンユンを選択したのだった。
一方でサンノクとの子供を無事出産したミン・スリョンはイ・ゴンに「悪かった、この言葉は必ず言いたかった」と謝る。イ・ゴンは「子供の心配はせずに気を楽にお行き下さい」と伝え、結局大妃は息を引き取る。その後イ・ゴンとミョンユンは、ムベク、カプソク、オウォルと共に貪官汚吏(タンカンオリ/탐관오리:人々の財物を奪って不正を犯す官吏)を処断し、自分たちらしい人生を送る。イ・ゴンとミョンユンの二人は結婚し、サンノクとスリョンの子供を育てながら幸せな日々を送るのだった。
■見どころ
視聴率は5.1%と自己最高記録を更新!有終の美を飾った。最終回はサンノクの反乱勢力が反乱を起こそうとするが、勧善懲悪!サイダーな展開で無事ハッピーエンドを迎えた。
●週末三つ巴の視聴率対決は「世子が消えた」と「卒業」が全国・首都圏で1位…
サンノクが死ぬシーンでは、いくら悪人とはいえ「切ない、悲しい」「子供には何の罪がない」という声が届いた。これまで散々悪事を働かせていたサンノクだったが、OSTも相まって何とも切ない最期となった。またサンノクの死後、ミョンユンは許しを請う大妃ミン・スリョンに対し「いつか許せる日が来るのではないか」と涙を流しながら笑みを浮かべる。すぐに許す訳ではないが、父との関係にも理解を示した様子を見せ、ミン・スリョンも泣きながら手を取るのだった。わだかまりが解けたシーンが描かれ、視聴者もホッと心を撫でおろしたのではないか。
それ以降のシーンでは、王イ・ゴンがに薬を飲ませるために揀択(カンテク)令を出し婚礼相手を選ぶシーンやトソン大君に王位を譲るシーンなどを始め、これまでの緊張感たっぷりな雰囲気とは打って変わり、コメディタッチで描かれる。これを見て、そう言えばこのドラマは初回はこのようなコメディ史劇であったなと思い出した視聴者も多いのでは?また現れた先王がイ・ゴンを素通りして赤子の元へ駆け寄るシーンもクスッと笑える。最後は本当に些細な幸せを噛みしめながら生きるイ・ゴンとミョンユンらの姿が描かれ、何とも心温まるエンディングとなった。
また出演者らがEXOのウルロンを踊っているのにも注目!「主人公の二人よりも助演たちの情事が多かったドラマ」という意見も当初から多かったが、「最後まで緊張感が途切れず楽しめた」といった高評価のコメントが多く、視聴率がその人気ぶりを物語っているだろう。
原題:세자가 사라졌다(セジャガサラジョッタ)
韓国放送:2024年4月13日-6月16日MBN土日21:40-
日本初放送:KNTV 2024年6月〜
【作品詳細】【「世子が消えた」を2倍楽しむ】