Netflixで2024年6月28日に独占配信開始される新作韓国ドラマ「旋風」では、キム・ヒエとソル・ギョングの圧巻の演技が光る。政治ドラマの名手パク・キョンス作家が手掛ける本作を、予告動画と場面写真と共に鑑賞ポイントを紹介しよう。

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

Netflix新作ドラマ『旋風』：キム・ヒエ＆ソル・ギョングの魅力に迫る

「旋風」のストーリー概要と注目ポイント

「旋風」は、世界を覆すために大統領暗殺を決意した国務総理と、それを阻止して権力を掌握しようとする経済副総理の対決を描く政争ドラマ。「追跡者 THE CHASER」「黄金の帝国」「パンチ～余命6ヶ月の奇跡」など「権力三部作」と呼ばれる政治ドラマを手掛けてきたパク・キョンス作家が脚本を担当。

Netflixシリーズ「旋風」2024年6月28日独占配信開始深夜の青瓦台の大統領接見室。国務総理パク・ドンホ（ソル・ギョング）はかつての同志であったが欲望に溺れた大統領チャン・イルジュン（キム・ホンパ）の電子タバコのリキッドをすり替えて暗殺する。大統領と経済副総理チョン・スジン（キム・ヒエ）らの策略に陥り拘束の危機に瀕したパク・ドンホが勝負に出たのだ。大統領は手術に入り、政局は一寸先も見えない霧の中に突入する…。

パク・キョンス作家の脚本の魅力

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キム・ヒエとソル・ギョングが激しい演技対決を繰り広げる本作は、ややショッキングなストーリーで始まる。しかし、“大統領暗殺”というテーマは既に韓国の現代史でも見慣れたものであり、そこまで衝撃的ではない。物語も善と悪の対決、権力内部の暗闘などどこかで見たことのあるお馴染みのストーリーだが、そこにドラマを牽引する作家の確固たる意志が感じられる。
Netflixシリーズ「旋風」2024年6月28日独占配信開始
回を重ねるごとに巨悪の経済副総理チョン・スジン）一味との一戦を繰り広げるパク・ドンホの活躍は観る者の息を止めるはず。特に、策謀を巡らす権力内部の戦いは、反転に反転を重ねてクライマックスへと進む。相手を打ち倒すために検察、財閥、国会、内閣、国家情報院など全てを総動員する熾烈な戦争は、誰も引き下がれない崖っぷちの戦いである。

キム・ヒエとソル・ギョングのキャラクター紹介

2人の共演は映画『THE MOON』『普通の家族』に続いて三度目。ソル・ギョングは、信念のために大統領を暗殺する狂気の国務総理パク・ドンホ、キム・ヒエは自分の野心のために悪女に変身する経済副総理チョン・スジンに扮する。
特に悪役を演じるキム・ヒエは、Netflixシリーズ「クイーンメーカー」以来2度目の政治ドラマ。前作では、過去の過ちを償いながらフィクサーとして復讐をする一風変わったダークヒーローを演じたが、本作では、刃を隠し持ったかのような悪女をどう演じるのかも大いに気になる。

Netflixシリーズ「旋風」2024年6月28日独占配信開始一方、ソル・ギョングのドラマ出演は1994年のドラマ「大きいお姉さん」以来。2001年11月10日にNHKより放送されたスペシャルドラマ「聖徳太子」で、新羅の武人、伊真役（架空の人物）で出演したが、韓国ドラマでは30年ぶりという点でも期待を集める。なお、ソル・ギョングは、Disney Plusにて独占配信される「ハイパーナイフ」への出演も決定している（配信日は未定）。

左から：キム・ミスク、キム・ヨンミン、イム・セミほかにも、チェ・ヨンスク秘書室長役のキム・ミスク、腐敗した政治権力を利用するテジングループ副会長カン・サンウン役のキム・ヨンミン、パク・ドンホの秘書ソ・ジョンヨン役のイム・セミらが堅固な演技で二人を支える。

※キャストについてはこちらも参照→どこよりも詳しい！Netflix「旋風」キャスト、キャラクター人物紹介（画像）…これを見れば初回から楽しめる

「旋風」への期待と評価

Netflixシリーズ「旋風」2024年6月28日独占配信開始
近年のNetflixではトレンディな作品や派手な演出、凝った映像の作品が多い。そうした作品とは少し少し距離がある。むしろ伝統的なドラマ手法を忠実に守りながら、ストーリーと俳優の演技で視聴者を引き込もうとする努力が見て取れる。韓国的な政治状況が織り込まれたドラマに対し、グローバルな視聴者がどのような反応を見せるかを見守るのも興味深い。

◇YouTube「旋風」公式予告動画

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