ド・ギョンスのSF映画『THE MOON』(7/5公開)、圧倒的映像美と臨場感で「絶対劇場で見て」と韓国で口を揃えて激賞
ソル・ギョング×ド・ギョンス(EXO D.O.)×キム・ヒエ共演のエンターテインメントSF超大作『THE MOON』が明日7月5日(金)からいよいよ日本公開される。
韓国在住の筆者が、作品情報や登場人物、実際に映画を鑑賞した韓国人の口コミなどご紹介。予告動画は映画公式サイトで公開中だ。
『THE MOON』は、人類が月面着陸を果たしてから55年、没入度100%の体感型アドベンチャーが幕を開ける…月探査ミッションにたった一人で挑む宇宙飛行士の大冒険を描いたエンターテインメント超大作だ。映画『国家代表』や『神と共に』シリーズを手掛けた韓国映画界のヒットメーカーことキム・ヨンファ監督が手掛けた作品だ。
韓国で昨年2023年の8月に公開され、51万人を動員した本作品は、ソル・ギョング×キム・ヒエ×ド・ギョンス(EXO-D.O.)という豪華共演。ソル・ギョング×キム・ヒエといえば、現在Netflixシリーズで独占配信中の「旋風」でも共演している。
韓国映画界を代表する一人であるソル・ギョングが演じるのはナロ宇宙センターの前責任者キム・ジェグク。(以下、人物紹介は公式ホームページより抜粋)5年前に計画されていた韓国初の有人ロケット、ナレ号のプロジェクト総責任者であり、ナロ宇宙センターのフライトディレクターを務めていた。しかし、悲劇的なナレ号爆発事故の責任を負って辞職し、ソベク山天文台の研究者として山中に隠れるように暮らしていたところを呼び戻される。人命を救うために再び宇宙センターに戻り、ソヌの救出にすべてを懸ける決意をする。
ダンス・ボーカルグループ EXOのメンバーで、俳優としても活躍するド・ギョンス(EXO—D.O.)。これまでにも「大丈夫、愛だ」や「100日の郎君様」など多くの人気作品に出演しており「リーガル・クレイジー 真剣勝負」では兵役を終えて更に成長した姿を見せた。また映画では本作品を手掛けたキム・ヨンファ監督の 『神と共に』でもタッグを組んでおり、『スウィング・キッズ』でも圧倒的な存在感をアピールし、名実共に俳優としての地位を確立している。
そんな彼が本作品では月に一人孤立した宇宙飛行士ファン・ソヌ役を演じる。分子物理学・地質学を専攻、大韓民国海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)出身の宇宙飛行士であり、父の果たせなかった夢のためにウリ号に搭乗するが、予期せぬ事故で一緒に旅立った2名のクルーを失い唯一生き残る人物だという。宇宙船の操作は未熟だが、任務を遂行すべく月面へ降り立つ。
NASA統括ディレクターのユン・ムニョン役を演じるのはキム・ヒエ。「夫婦の世界」で大きな旋風を巻き起こしたのは記憶に新しいが、その後も「クイーンメーカー」など活躍を続けている。 ユン・ムニョンは、NASAに勤務し、月周回有人拠点ルナー・ゲートウェイを担当する統括ディレクター。かつてNASAで同僚だったジェグクと切れない縁があり、ジェグクと別の手段でソヌを救助することができる最後の希望の存在だという。
公開されている予告動画だけでも既に迫力満点だが、映画本編はどうだろうか?実際に映画を鑑賞した韓国人の口コミを抜粋してご紹介したい。
まず、出演陣の演技力に関しては言わずもがなだが、改めて賞賛の声が多数集まり、多くの賞を受賞している本作。「主演俳優の演技が印象的で、特にド・ギョンス俳優の演技が没入感をさらに高めた。演技が上手だとは思っていたが、本当に上手!」「ド・ギョンスは賞をもっとあげなければ」「楽しさと感動が最高! ソヌ隊員が月に第一歩を踏み出した瞬間、流星雨の中で床を頼って脱出したシーンは本当に圧倒的」など、特にド・ギョンスの演技力を賞賛する声が多かった。
また本作品は「映像美」に関しても高評価で、何が何でも映画館で見ることをお勧め!というコメントも多数。せっかく見るなら、より本作品の世界観や臨場感を体験できる「IMAX」をお勧めするという声も是非とも参考にしたい。「宇宙にいるように感じた。最近はOTTで映画がよく出ており敢えて映画館に行く必要性を感じなかったが、これは必ず映画館で見なければ!劇場でないと絶対感じられないと思う。だからどうか絶対に映画館で見て!」「見るなら「IMAX」がお勧め。映像美がやばい;;;」「本当に2時間退屈する暇もなく早く過ぎていったた」など絶賛の嵐。こんな口コミを見たら、もう劇場に足を運ぶ以外の選択肢はないのでは?
そして韓国発のSF映画ということに関しても好意的な意見が多く寄せられている。「ストーリーはある意味少しありきたりとも言えるが、個人的には韓国でも良いSF映画を作れるのかと今後がもっと楽しみになった」「SF映画狂人として韓国にこのような映画が出たこと自体とても幸せ。」など今後の韓国映画の発展を期待する人が多かった。
勿論、海外の有名SF映画と比べるとまだまだな部分もあるかもしれないが「韓国もこのような映画に頻繁に挑戦してこそ、より良い結果が出るのではないだろうか? このような韓国映画が出る度に、外国作品と比較し批判するより、今後のために応援するのが韓国映画の発展にもっと役立つだろう」という意見が印象的であった。
臨場感、ダイナミックな宇宙空間の映像、圧倒的リアリティで再現される神秘的な月面…俳優たちの演技、映像美ともに完璧だと絶賛された本作品、没入度は間違いないだろう。また「最近の韓国の映画はどれも刺激的だから、そんな映画に疲れた方々なら、十分見応えのある映画だと思う。家族と一緒に見るにも良さそう」といった声もあり、これから夏休みシーズンを迎えるが、家族揃って劇場に行くのも良いかもしれない。
映画『THE MOON』は明日7月5日(金)から日本にて公開開始だ。
■作品紹介
制作国:韓国
制作年:2023年
スタッフ:
演出・脚本:キム・ヨンファ
原題:「더 문」(ドムン)
韓国公開日:2023年8月2日
日本公開日:2024年7月5日
キャスト:
キム・ジェグク役:ソル・ギョング
ユン・ムニョン役:キム・ヒエ
ファン・ソヌ役:ド・ギョンス(EXO—D.O.)
他
■あらすじ
月面の有人探査を叶えるべく、3人のクルーを乗せた韓国の有人ロケット ウリ号は宇宙へ旅立った。しかし月周回軌道への進入を目前にしながら太陽風の影響で通信トラブルが発生し、修理中の事故によりクルーの命が失われる。唯一残された新人宇宙飛行士ソヌを生還させるため、5年前の有人ロケット爆発事故の責任を取り組織を去った当時の責任者ジェグクが宇宙センターへ呼び戻される。一方、仲間の遺志を継ぐ決断をしたソヌは、重大な危機に直面しながらも月面への着陸を成功させる。僅かな救出の可能性に懸けて地上スタッフが奔走するなか、果たしてソヌは再び地球の大地を踏むことができるのか?
◇日本公式サイト
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