「マウンテンドクター」初回視聴率7.9%スタート 杉野遥亮、山を愛する医者に…大森南朋の衝撃事実にネット騒然|第1話ネタバレ

07月09日10時10分ドラマ
フジテレビ×カンテレ「マウンテンドクター」より

杉野遥亮(28)主演のフジテレビ系「マウンテンドクター」(月曜22時)がスタートし、初回の平均世帯視聴率は7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが9日、分かった。平均個人視聴率は4・4%だった。予告動画は番組公式サイトで公開中だ。



夏の行楽シーズン、近年のアウトドアブームも相まって、登山をする人が増えている。そんな中、無計画な登山(軽装登山・弾丸登山等)による遭難事故のニュースも毎週のように耳にする。今月2日には、アルピニストの野口健が、山開きを迎えた富士山に登ろうとする一部の登山客の格好に対し、Xで苦言を呈したことも話題になった。

「マウンテンドクター」は、長野県松本市を舞台に、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、さまざまな思いを抱えた仲間、自身の過去と向き合い、成長していく様を描く完全オリジナル作品。

杉野遥亮が青年医師・宮本歩を演じ、対立する先輩医師・江森岳人を2023年の大河ドラマ「どうする家康」で共演した大森南朋が担当する。

第1話は、大森南朋がスマホ棒片手に軽装で登山する若者たちを一喝する場面から始まり、兄との約束通りに医師になった杉野扮する歩が、国際山岳医の認定を取る1年後までが描かれた。

その中で、歩が昏睡状態の兄に話しかけるシーンが何度もあった。しかし終盤で兄のベッドは空になり、兄が死亡していたことが分かった。15年前、疲れている兄にねだって登山し、兄弟は吹雪に遭った。自分のせいで兄を死なせたと後悔するあまり、医者としての方向性を見いだせなかった歩。そんな彼が、自身の夢として「山を愛する山の医者になりたい」と決意したとき、ベッドの幻想の兄は消え、歩は仏壇に手を合わせた。歩が兄の死を乗り越えて前向きになったことを気づかせる素敵な演出だった。

今後、歩がどんな医師に成長していくのかが気になるが、大森扮する江森医師と宮澤エマ扮する玲の過去も気になるところだ。何しろ江森は「国際基準の検定合格者だけがなれる国際山岳医」になったのが「山に復讐するため」だと言い、ラストでは院長(檀れい)が、江森に関する衝撃の発言をする。また、かつて山ガールだった玲は「今は山が嫌い」と言いながら山岳看護師になっている。

随所で見せてくれるスケール感のある、標高3000メートル級の北アルプスの風景や、ヘリを使ったダイナミックな救出劇も興味深く見た。また、宮澤エマ、檀れい、八嶋智人、近藤公園以外にも、歩の同級生で焼き鳥店店主の真吾役に向井康二(Snow Man)、歩に山登りの楽しさを教えた歳の離れた兄・翔役には時任勇気、山小屋「鮎川山荘」の主人・鮎川篤史には、芸能界きっての山好きとして知られる石丸謙二郎とキャストも豪華。命の尊さを伝える中で、複雑な人間模様がどう明かされていくのか、15日放送の第2話が楽しみだ。



■前回(第1話)ネタバレ
宮本歩(杉野)は長野県松本市で育ち、医師になる夢を叶えて整形外科医になった。11年ぶりに地元の信濃総合病院に戻り、整形外科と山岳診療科を兼務することに。山岳看護師の鮎川玲(宮澤)によると、山岳診療科は週1回の外来診察と土日祝日の山小屋での泊まり込み勤務もあると聞かされ戸惑う。

着任早々、遭難事故の救助要請があり歩は救助用のヘリで現場へ。北アルプスの山々を見て過去の記憶が蘇り、動揺するが、現場での救助活動に取り組む。ところが救助活動中に判断ミスを犯しそうになる。そこへ現れた循環器内科医の江森岳人(大森)が「緊張性気胸」と診断し、緊急処置を施す。江森の指摘を受け、歩は自分の未熟さを痛感する。

ある日、歩は江森の担当患者の診察を担当することに。検査結果に異状は見られない。歩は通院の必要もなく登山も大丈夫と患者に伝える。

ところが後日、患者が登山中に倒れたことで歩は再び責任を問われる。江森からは、高度房室ブロックの疑いがある患者でペースメーカーが必要だったと聞かされ、自分の判断ミスを悔やむ。院長の松澤周子(檀)に山岳医療科から外してほしいと願うが、周子は「お兄さんは前だけを見つめ、患者のことだけを考えていた」と諭される。

周子は歩の兄(時任)が前途有望な医師だと知っていた。15年前兄は、冬山登山で吹雪に遭い、歩を守って死亡したのだった。

歩は、患者が亡き妻との思い出を大切にしていたことを知り、登山を続けられる方法を模索。循環器内科医の掛川(近藤公園)の協力を得て心臓リハビリのメニューを考案し、江森に提案する。最終的に、患者は再び登山を楽しむことができるようになる。

歩は、国際山岳医の資格を取得するために留学を決意し、休職願を出す。理由を聞く周子に、遭難者の9割が病院で助けられたとしても残り1割は山で命を落とす。そうならないために自分にもできることがあると気づいたからと答える。

1年後、帰国した歩は「山での死亡者ゼロ」を目指す山岳医療チーム、MMT(Moutain Medical Team) のメンバーに任命される。メンバーは、救急の小宮山太(八嶋智人)、循環器内科の掛川康二、麻酔科の鮎川典子、オペ看護師の平早紀(トラウデン直美)、そして山岳看護師の鮎川玲。そこに江森の姿はなく、「彼は患者を1人殺したからメンバーからはずした」と周子がいう。

次回は、いよいよMMTのチーム医療が本格始動する。



■第2話あらすじ
復帰早々、歩は院長の周子からMMTのメンバーに任命された。しかし、チームリーダーの小宮山は山岳医療に否定的で、他のメンバーもモチベーションが低く、歩はがっかりする。初回の山小屋泊まり込み診療には歩と麻酔科の典子が向かうことになる。

山小屋に到着すると、初めての登山に来た野口七海と息子の大地が診療所を訪れる。翌日、七海が崖下に滑落し、大地も負傷するが、天候が悪くヘリは飛べない。歩と典子は現場に急行し、七海を救出して山小屋に運ぶが、彼女の容体が急変。大地は救助隊に引き渡し、歩は七海の命をつなぐため奮闘する。

病院では、小宮山たちが搬送された大地の様子がおかしいことに気づきく。

カンテレ・フジテレビ 2024年7月8日スタート。毎週月曜日22時放送「マウンテンドクター」。出演:杉野遥亮、大森南朋、岡崎紗絵、向井康二(Snow Man)、宮澤エマ、檀れい、八嶋智人、近藤公園、トラウデン直美、⼯藤美桜、吉⽥健悟、遠⼭俊也、平⼭祐介、⽯野真⼦、⽯丸謙⼆郎ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@_mountaindoctor」。

カンテレ・フジテレビ「マウンテンドクター」番組公式サイト

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