NHK、スペシャルドラマ「坂の上の雲」 89分版をBSP4Kで、44分版を総合で再放送
司馬遼太郎が10年の歳月をかけて書き上げ、NHKが足かけ3年に渡って放送した「坂の上の雲」が今秋、NHKにて一挙再放送される。
総合とBS4Kの2枠で一挙再放送
総合テレビでは2024年9月8日より毎週日曜日23時~23時44分に全26回で一挙放送。BSプレミアム4Kでは10月4日より毎週金曜日20時15分~21時44分まで全13回で一挙放送する。なお、総合で放送する26回版はNHK+でも視聴できる。
原作紹介
原作は、司馬遼太郎が10年の歳月をかけて、幕末から明治初期にかけての日本の変革期を書き上げた歴史小説。明治維新後の日本が、近代国家として成長し、日露戦争へと突き進む様子を、実在の人物たちの生涯を通じて描いている。
テーマは、日本の近代化と国際社会への挑戦。司馬遼太郎は、日本が西洋列強に対抗するためにどのように変革し、努力したかを描くことで、当時の日本人の熱意と希望を表現している。また、登場人物たちの人間性や葛藤を通じて、個人の成長や友情、愛国心の大切さも描かれている。歴史的な事実に基づきながらも、文学的な描写と深い人間洞察力によって、多くの読者を魅了してきた。
空前のスケールと豪華キャストで映像化
映像化は困難といわれていたこの作品を、テレビドラマ史上に残るであろう空前のスケールと本木雅弘、阿部寛、香川照之、菅野美穂、松たか子、伊東四朗、西田敏行、石坂浩二、高橋英樹、加藤剛、渡哲也ら豪華キャストで実現した。NHKでの初回の放送は第1部が2009年11月29日から12月27日までの5回、第2部は2010年後半、第3部は2011年後半に、1話90分で放送しされ、多くの視聴者に感動を与えた。
第1話の渡辺謙のナレーションによる、原作での有名なフレーズから物語は幕を開ける。同時に画面に飛び込んでくるのは、大作映画に匹敵する、詳細に作り込まれたセットや人物の衣装、小道具の数々。所々細かなCGも交えながらも、実物で作り込まれたものがかなりの部分を占める。画面から吹き出してきそうな秋山家の埃っぽさ、再現された明治初期の軍艦など、詳細な時代考証が織り込まれている様子が見て取れ、一気に引き込まれるはず。
3年がかりの大作ドラマが一気見できるこの機会をお見逃しなく。
⇒【関連記事と各話のあらすじ】
◇NHK「坂の上の雲」番組公式サイト
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