「レッド・スワン」第9話−第10話(最終回)チョン・ジフン(ピ)、死者続出の中でファイン家の秘密を暴く

08月01日22時47分ドラマ
画像:YouTube「レッド・スワン」よりキャプチャー
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キム・ハヌルとチョン・ジフン主演の「レッド・スワン」(全10話)7月31日(水)にディズニープラスの「スター」にて独占配信されたクライマックスとなる第9−10話では、遂に一連の事件の真犯人が明らかになり、ワンス(キム・ハヌル)は大切な人を奪われていく中、ドユン(チョン・ジフン)がファイン一家の愛憎が招いた悲劇の真相を暴いていく。果たしてドユンとワンスは結ばれるのだろうか。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】


「レッド・スワン」は、韓国上流階級のトップ1%に入るファイン財閥の副会長の妻であり、ナウ財団の理事長であるオ・ワンスが、ある日巻き込まれた銃撃戦で自分を救ってくれた男性とともに、闇に包まれた韓国上流階級トップに君臨する財閥家の秘密と欲望を暴く、今夏最もスキャンダラスなサスペンスだ。



■キャスト

【キャスト・人物徹底紹介】
オ・ワンス役:キム・ハヌル
ソ・ドユン役:チョン・ジフン/Rain(ピ)
キム・ヨングク役:チョン・ギョウン
パク・ミラン役:ソ・イスク
ハン・サンイル役:ユン・ジェムン
チャン・テラ役:キ・ウンセ
ほか


■第9話あらすじ

名誉会長の遺言が公開され、巨額の遺産が全てワンス(キム・ハヌル)が理事長を務める財団に渡ると知りファイン財閥では波乱が巻き起こる。ワンスが夫ヨングク(チョン・ギョウン)とスイスの銀行を訪れている頃、ドユン(チョン・ジフン)は事件に度々介入した殺し屋が警護員ジン(チョン・ジュヨン)であることに気づき始めた。

大金を巡って兄ヨングクと言い争う腹違いの次男ヨンミン(コ・ユン)。財団に隠された財閥の汚れた裏金のことを暴露すると脅すヨンミンに対して、名誉会長の死が他殺だった可能性があると言って揺さぶりをかけるヨングク。名誉会長を殺したのはヨンミンだった。このことを当初から知っていて息子を責めたのはミラン会長(ソ・イスク)に仕える弁護士であり愛人関係でもあったハン弁護士(ユン・ジェムン)だった。どうにかファイン財閥を手に入れたいヨンミンは婿入りした財閥の娘ジヨン(キム・ユンジ)の浮気の事実を義理の父に暴露し、嫁の実家の財産でファイングループの株を買ったことで妻との関係は完全に崩壊する。

財閥の恥部でもある財団の帳簿を使ってハン弁護士と取引するという兄ヒョンス(キム・ヨンピル)を心配するワンス。この時兄妹は初めてハン弁護士とヨンミンが実の親子だと知り驚く。

ワンスを愛しながらも素直に愛情を表現できずにいたヨングクはテラ(キ・ウンセ)との隠し子ジュニを呼び出すと、もう二度と会えないかもしれないと謝り、短い親子の時間を過ごした。ヨングクの決断を聞いたテラは財産も名誉も関係なく、涙をこぼす。

ハン弁護士と帳簿の取引をしたヒョンス。一部始終を撮影し現場に隠れていたドユンだが、隙をつかれジンがヒョンスを襲撃。病院に搬送されたものの彼は帰らぬ人となり、ワンスは肉親を全員失ってしまった。一方、帳簿を手にしたハン弁護士はすぐに記者にファイン財閥の裏金の情報をリーク。検察はミランに召喚状を渡し、裏切られたと知らないミランは連絡の取れないハン弁護士に激昂。同時にワンスの不倫記事が出回り、世間はファイン財閥の話題で染まった。ようやく戻ってきたハン弁護士にどうしてヒョンスを殺したのか尋ねるミランだが、彼がファイン財閥をヨンミンに継がせようとしていることに気づき怒りをあらわにする。

兄の葬儀で、妻から不正の証拠が詰まったUSBを渡されたドユンは再びハン弁護士が暮らす別邸に忍び込むと金庫にUSBを隠し、検察に通報させるのだが…。



レッドスワン画像:YouTube「レッド・スワン」よりキャプチャー
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■第10話(最終回)あらすじ

ハン弁護士の罠にかかりミランが横領の容疑で逮捕され、世間に衝撃を与えた。ドユンの根回しでハン弁護士の別邸にも捜査のメスが入り、ジンが逃走を図っていることに気づくとドヨンは死闘の末に彼女が人を殺した証拠があることを明かし、彼女は警察二逮捕された。ドユンから警告を受けたハン弁護士だが、彼は全く意に介さず余裕の笑みを浮かべる。人知れずに彼が裏庭から掘り出したのは息子ヨンミンが名誉会長を殺した時に使った凶器の金塊だった。

面会に訪れたハン弁護士の態度の違いに初めて裏切られていたことを知ったミランは、怒りをぶちまけるが、ヨンミンを産ませたのは使用人扱いされ蔑まれてきた復讐だったことを明かし、使用人とのスキャンダルで財閥の名声に泥を塗るか、ヨンミンが犯した名誉会長殺害の罪を被るかを迫られ、ミランは後者を選ばざるを得ない状況に。

テラを呼び出したヨングクはこれまでに貯めてきた財産1000億をテラに渡し、彼女を一度も愛したことがなかったことや、今でもワンスを心から愛していることを打ち明けた。ジヨンから最終通告を受け、婿入り先の財閥から締め出されそうになったヨンミンは暴走し屋敷に向かうと、使用人を全て屋敷から追い払い、猟銃を手にした。話を聞いて不穏な気配に気づいたハン弁護士が見ている前でヨングクに発砲したヨンミン。銃声を聞いたワンスも屋敷に引き返すが、目の前でヨングクが銃撃されたことに衝撃を受け、ヨングクに駆け寄り涙を流す。彼女を見たヨングクは穏やかな顔でずっと彼女を愛していたことをようやく告白し、出会った頃のことを思い出しながらこの世を去った。

目の前で起こった悲劇にワンスが泣き崩れる中、ハン弁護士はヨンミンを逃がし、ワンスを犯人に仕立て上げようとした。事件を聞きつけ屋敷に戻ったドユンは屋敷の内部に隠れていたヨンミンを早期に見つけ出したおかげで、ワンスの潔白は晴れ、ヨンミンは殺人の容疑で刑務所に。ミランの面会に訪れたワンスは、彼女に自分が犯した罪だけを償うように促し、弱気になるなと彼女なりのエールを送った。

ミランを陥れ、息子の罪も利用してファイングループの代表理事の座についたハン弁護士の前に現れたドユン。全てを手に入れて勝ち誇ったかのような表情を浮かべたハン弁護士に、帳簿受け渡しとヒョンス殺害の一部始終を収めた映像の存在を明かし、直後に現れた検察によって彼は手に入れたばかりの栄光の座から引き下ろされることに。釈放されたミランは迎えにきたワンスに悪態をつきながらもヨンミンの面会に連れて行ってほしいと頼み、ハン弁護士が陰で息子の罪を利用していたことを明かし、ショックを受けたヨンミンは刑務所内でハン弁護士を殺そうと襲いかかり、欲望に取り憑かれた親子の関係は修復不可能に。復帰したミランは悔しい気持ちを捨てきれないながらに遺産を遺言通りに財団を通して社会に還元すると宣言。

その1年後、相続された遺産でアフリカをはじめ世界中の恵まれない人々に奉仕活動を行っていたワンスはアフリカへと向かう直前の空港で見慣れた人物を見て驚きを浮かべる。1年ぶりに現れたドユンに「もう警護は必要ない」と冗談を言うワンスだが、ドユンがボランティアスタッフとして正式にワンスと一緒に働く決意をしたと知ると思わず笑みがこぼれ、二人は時間が止まったかのように見つめ合った…。



■見どころ

いよいよクライマックスを迎え、物語の裏に隠れた真相や事件の真犯人が明らかになった。先週明らかになった通り、ヨンミンはミラン会長とハン弁護士の間に生まれた婚外子で財閥にとってはスキャンダルの種になる爆弾のような存在だった。実子である兄ヨングクとの待遇の差が彼の劣等感を大きくし、名誉会長殺害へと走らせ、それを実父のハン弁護士が隠蔽しようとしたことで、ドユンの親友ジュヒョクが殺され、一連の事件の火種となったのだ。ヨンミンの罪を覆い隠そうと実質的にジンを使って殺人を教唆していたハン弁護士の動機は、冷遇される息子を不憫に思う親心のように描かれたが、最終回では息子の罪すらも自分が代表理事の座を掴むための踏み台だったと分かり、欲望にまみれた本性を見せて視聴者を驚かせた。

ワンスにとっては、母を亡くして間もないのに、兄ヒョンスをジンに殺され、夫ヨングクを目の前でヨンミンに撃ち殺され、かなりハードな展開を迎えるのだが、印象的だったのは、冷めきっていたはずのヨングクのもとに慌てて駆け寄る場面だ。この時、彼女が夫にかけた「チャニのパパ」という言葉がとても重みを感じる。韓国では子供を持つと夫婦間や周りからも「◯◯のパパ、ママ」と呼ばれるのが一般的だ。つまりワンスは愛情が冷めきったと言いながらも、とても親しみの籠もった名前でヨングクに声をかけ続けたということだ。久々に彼女からそう呼ばれたヨングクが、少しでも見つめていたいと彼女への本当の気持ちを打ち明けて幸せそうに息を引き取るシーンは本作でも屈指の名場面と呼んでいいだろう。

信用していたハン弁護士に裏切られて、豪快なシャウトを連発したミラン会長が、天敵だったはずのワンスに励まされ、出所後に頼み事をするなど、わずかながらも関係が近づいた点も視聴者にとっては感慨深いシーンだったのではないだろうか。

事件が終結し、辞表を出してワンスのもとを去っていったドユン。あまりにもあっさりとした別れだったものの、クライマックスではドユンがボランティアスタッフとしてワンスのもとに再び現れるというハッピーエンドで締めくくられた。二人が愛を確かめ合うシーンはこれまでにキスシーンがたった1回登場したのみで、視聴者としては物足りなかったかもしれないが、そのプラトニックさが財閥の他の奔放な人物との差別化を強調し、最後は視聴者の想像に委ねる形で二人の幸せな未来をほのめかした。二人の理想的なその後を思い浮かべながら余韻に浸るとしよう。



■スタッフ

監督:パク・ホンギュン「花遊記<ファユギ>」「善徳女王」「幸せのレシピ~愛言葉はメンドロントット」
脚本:チェ・ユンジョン「最後から二番目の恋 ~beautifuldays」「三姉妹」
原題:화인가 스캔들
配信:ディズニープラス スターにて2024年7月3日(水)独占配信開始(全10話/毎週水曜日2話ずつ配信)



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