涙なくして聴けない…森田剛が全国民に語りかける『劇場版 アナウンサーたちの戦争!』名シーン公開

08月07日18時00分映画

森田剛主演『劇場版アナウンサーたちの戦争』がいよいよ今月8月16日全国公開するにあたり、本作に寄せられた絶賛のコメントと共に新写真と本編映像の一部が解禁となった。妻夫木聡、土屋太鳳、宮藤官九郎、塚本晋也、大友啓史、笠井信輔らからの大絶賛コメントも到着した。



『劇場版 アナウンサーたちの戦争!』とは?


『劇場版 アナウンサーたちの戦争!』は、本作は、戦時中の彼らの活動を、事実を基に映像化し、放送と戦争の知られざる関わりを描く。森田剛、橋本愛、高良健吾、安田顕など豪華キャスト陣が出演する。





太平洋戦争では、日本軍の戦いをもう一つの戦いが支えていた。ラジオ放送による「電波戦」。ナチスのプロパガンダ戦に倣い「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた。そしてそれを行ったのは日本放送協会とそのアナウンサーたち。



終戦記念日が控える今、伝えたい名シーン


本日解禁となったのは、和田信賢(森田剛)が全国民に語りかける、名シーンだ。
招魂祭とは、死者の魂を招きよせ弔う儀式で、靖国神社では戦没した軍人、軍関係者を御柱(神)として合祀する大祭で行われた。明治以来、大祭はほぼ春に行われていたが、日中戦争勃発後戦没者が増え、1938年(昭和13年)からは秋にも行われるようになった。



伝説の型破りな実況シーンが解禁


昭和15(1940)年2月、厳粛な国家行事での静寂の中、和田は全国放送の中「母さん、元気かい――」と語り掛ける。当時アナウンサーに求められたのは、原稿を力強く読み、国民の戦意高揚に貢献すること。しかし、その声からは、民衆を熱狂させる「声」とは真逆の、温かい、市井の人々に語り掛ける実況だった。和田が届ける声の先には、電気屋に集まりラジオを聴いている人々、静かに耳を傾け、涙を流し聴いている者、戦死した息子の遺影を抱えて悔しそうな人の姿が映し出される。和田は「虫眼鏡で調べて、望遠鏡でしゃべる」と話していたという。



招魂祭の放送を担当するにあたっては、和田は遺族を綿密に取材し、全国民にその遺族の想いを届ける様に語り掛けたのだった。演出の一木は「『招魂祭』での囁くように民衆へ語りかける言葉について、森田さんは絶対にはまるだろうと確信を持っていました。舞台で張ったときの声の通り方や、ラジオで話す時のまさにあなたにだけ話していると思わせる甘い声。さらに森田さんが本来持っている朴訥とした雰囲気とか、そういったものが和田さんにはまると思ったんです。」と当時を振り返る。



各界から激賞コメント到着


「突きつけられる」「その声が利用されてしまった」「心をえぐる」各界から現代への警鐘を鳴らすコメントが到着した。更に本作の公開にあたり、一足早く鑑賞した著名な方たちからコメントが到着!俳優・妻夫木聡は「使命感、責任感、自分の存在意義、色々な思いが錯綜するなか、お前はどう生きるんだ?と最後につきつけられた。現代を生きる僕たちが必ず観るべき作品です。」とコメント。


また脚本・演出家の宮藤官九郎は「森田剛さん、橋本愛さんら俳優陣の「声」に、ここまで耳を持って行かれる映像作品を初めて観た気がします。」と当時のアナウンサーたちを演じた俳優陣を絶賛。


決して風化させてはいけない、戦争の歴史を刮目せずにはいられない『劇場版アナウンサーたちの戦争』。終戦記念日を控え、8月彼らの姿が、当時の人たちの想いと共にスクリーンに刻み込まれる。⇒【コメント全文紹介】



■作品概要

出演:森田剛、橋本愛、高良健吾、安田顕、浜野謙太、大東駿介、水上恒司、藤原さくら、中島歩、渋川清彦、眞島秀和、降谷建志、古舘寛治、小日向文世ほか
脚本:倉光泰子
音楽:堤裕介
制作統括:新延明
プロデューサー:城谷厚司、林啓史
制作担当:蓮見昌寿
助監督:長尾楽
脚本協力:山下澄人
演出:一木正恵
テレビ版制作著作:NHK
製作協力:NHKエンタープライズ
製作・配給:NAKACHIKA PICTURES 2024年/日本/113分/カラー/ビスタサイズ/5.1ch



映画『劇場版 アナウンサーたちの戦争!』予告映像 YouTube
映画『劇場版 アナウンサーたちの戦争!』公式サイト