吉永小百合124本目の映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』制作決定

08月21日07時00分映画
撮影 三浦憲治

吉永小百合が監督・阪本順治とタッグを組み、自身124本目となる映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の政策が決定した。76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた田部井淳子の実話をもとにしたスケールの大きな映画となる。関連動画などは発表があり次第お知らせする。



田部井淳子は“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、 世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマータ、 中国名:チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した。その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた。

そんな、日本を代表する偉大な女性登山家・田部井淳子の実話をもとに、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な生涯を壮大なスケールで描く映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の製作が決定した。公開は田部井淳子の世界初女性エベレスト登頂という偉業から50周年となる2025年を予定している。

そして、この映画の主演は日本を代表する名女優の吉永小百合だ。映画という高峰へ挑み続けるために、万全の準備、体力づくりを欠かさない吉永にとって、生涯挑戦し続けた日本を代表する女性登山家を演じることは必然ともいえるキャスティング。出演にあたって吉永は「田部井淳子さんと対談したのは2012年。明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせて下さいました。今、私は、「せかいのおきく」という素晴しい映画を創った阪本監督のもと、「世界の淳子」役に全力で挑戦します。」とコメントしている。

監督本作のメガホンをとるのは、吉永と『北のカナリアたち』以来13年ぶりの再タッグとなる阪本順治だ。

1989年、監督デビュー作『どついたるねん』でブルーリボン作品賞など数多くの映画賞を受賞し、2000年『顔』では日本アカデミー賞最優秀監督賞を始めとする映画賞を総なめにし、その後も精力的に作品を撮り続けている。昨年は第22回ニューヨーク・アジアン映画祭にて、長年優れた作品にて、何世代にも渡る映画製作者と観客に影響を与えてきた特別な才能の人物に与えられる「スター・アジア・ライフタイム・アチーブメント賞」を授与された。阪本は本作への意気込みを「吉永小百合さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井淳子さんの人生を基にした山と家族の物語。(中略)みんなで頑張ります‼」と語っている。



本作は満を持して8月18日(日)にクランクインしたばかり(11月末クランクアップ予定)だが、「一歩、一歩、前へ」と生涯、決してあきらめることなく山への情熱を燃やし続けた女性を描く大作となる。

■作品概要
企画・製作  木下グループ
製作総指揮  木下直哉
主演 吉永小百合
脚本 坂口理子
監督 阪本順治
公開 2025年秋
配給 キノフィルムズ
宣伝 東映エージエンシー
原案 田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」 (潮出版社)
協力 一般社団法人 田部井淳子基金
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会