「光る君へ」“書きたいもの”見つけたまひろ(吉高由里子)の才能が開花!第32話ネタバレと第33話予告
NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)8月25日(日)放送の第32話「誰がために書く」まひろ(吉高由里子)覚醒!道長(柄本祐)もアツい視線を送った。9月1日(日)放送の第33話「式部誕生」で“藤式部”誕生か。予告動画は公式サイトで公開中だ。
8月25日放送の第32話では、『源氏物語』を一条天皇(塩野瑛久)に献上したまひろが、自分が書きたい物語は、帝のためではなく自分のために書くのだと覚醒。発起人の道長(柄本祐)も「俺が惚れた女はこういう女だったか」と、執筆に没頭するまひろの姿に惚れ直した。
一方、長らく道長への恨みを募らせた伊周(三浦翔平)が一条天皇の後ろ盾のもと、いよいよ表舞台に復帰した。さらに道長を支えてきた安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が死去。最期に残した「光が強ければ、闇も濃くなります」という忠告が、今後の物語にどう作用するのか注目したい。
そして9月1日は、物語の続きを執筆するため彰子が暮らす藤壺に上がったまひろだが、慣れない宮中暮らしに四苦八苦する姿が描かれる。第32話のラスト、まひろを出迎えた女房たちの冷ややかな視線、そして「遊びに来ただけじゃない?」と陰口をささやく女房たちの姿に戦りつが走った。穏やかではなさそうな藤壺ライフがどのように描かれるか、次週を楽しみに待ちたい。
■幻想的な晴明の最期
道長の父の代から陰陽師として藤原家を支えて来た安倍晴明がこの世を去った第32話。亡くなる直前、晴明が目を開けるとそこには満点の星空が広がり、神々しい三日月が輝く夜空をバックに静に息を引き取った。幻想的な映像をバックに映し出される亡骸に、ネットでは「最後まですごい存在感」「ユースケ・サンタマリアさんの安倍晴明・・・好きだった」と感動の声が寄せられた。
また、晴明が亡くなる直前まで従者・須麻流(DAIKI)が唱えていたのは、阿弥陀如来へのご真言。「おん あみりた ていぜいからうん」に平穏な心で極楽往生できるよう祈りを込めた、2人の良好な主従関係が伺えるシーンとなった。
安倍晴明を演じたユースケ・サンタマリアは、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」で朝倉義景役を演じたが、ここではナレ―ション死。「光る君へ」では陰陽師・安倍晴明らしく星空の元での亡くなるシーンとなり、ユースケ・サンタマリアはインタビューで「監督からも大事に撮っていただいた感じがすごいひしひしと感じて、すごくうれしかった。」で語っている。飄々とした姿で物語に彩りを添えた安倍晴明だが、稀代の陰陽師にふさわしい壮大な最期となった。
■第32話ネタバレあらすじ
寛弘2年(1005年)3月、一条天皇は定子との子供、脩子内親王の裳着の儀式が行われた。ここに、未だ公卿に復活していない伊周を参加させたが、それは道長へのけん制だった。後日、道長は公任(町田啓太)、斎信(金田哲)、行成(渡辺大知)も参加する漢詩の会に伊周と隆家(竜星涼)を招待する。周囲が道長の器の広さに感服する一方、伊周の道長へのしおらしい振舞には何か思惑があるように思われた。
その後、一条天皇は道長を呼び出し、伊周が除目の参議に参加できるよう命じる。あまり気が進まない道長だが、仕方なく了承するのだった。また、先日献上したまひろが書いた物語について感想を求めると、「ああ、忘れておった。」と好みに合わない素振りを見せる。道長は肩を落とし、さっそくそのことをまひろに伝えるが、まひろは全く気にする素振りを見せず「今は書きたいものを書こうと思っておりまする。」と、物語は自分のために書いていると話し、清々しい表情を見せる。
「その心を掻き立てて下さった道長様に深く感謝いたしております」と頭を下げるまひろ。ついに己の生きる道を見出したまひろは、その後も執筆に没頭していく。そんなまひろの姿に圧倒された道長は「俺が惚れた女はこういう女だったか」と胸の内でつぶやいた。後日、一条天皇はまひろが書いた物語に興味を示したので、道長は、まひろに彰子(見上愛)が暮らす藤壺へあがり、女房として働きながら執筆することを勧める。狙いは一条天皇が物語の続きを読むため、藤壺を訪れる回数を増やし、彰子との仲を深めるきっかけすることだった。
まひろは賢子と別れることに後ろ髪を引かれる思いだったが、父・為時(岸谷五朗)に背中を押され宮中へあがる決意を固める。その頃、道長はさりげなく妻・倫子(黒木華)にまひろが彰子の女房になる了解を得る。「殿がなぜまひろさんを?」と問われても「公任に聞いた」とまひろとの間を怪しまれないよう、自然に返す道長だった。
そしてその年の9月、道長の元に安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)危篤の知らせが届く。急いでかけつけると、晴明は「お顔を拝見してから死のうと思い、お待ちしておりました」と迎えると、「私は今夜死ぬ。ようやく光を手に入れましたな。これで中宮は盤石です。あなたの家から帝も皇后も関白もでるでしょう。ただ一つ、光が強ければ闇も濃くなります。」と忠告。道長を見つけながら「思うままに、おやりなさい」と励ました。その夜、安倍晴明は預言通り安らかな眠りについた。
11月に入り、一条天皇は伊周を陣の定に招くことを決定する。まひろが彰子に挨拶するため訪れたその晩、皆既月食が起き、内裏は静まり返っていた。月食が終わるころ、内裏から火の手があがり、人々が逃げ惑う中、一条天皇は取り残されていた彰子の手を引き、火の中一命をとりとめる。これを機に、内裏では伊周を陣定にした祟りだと噂が流れる。その年の暮れに、まひろは家族に見送られ藤壺に上がった。見送りの時、為時はまひろが中宮に仕える娘を誇りに思うと話し「お前が女子であって良かった」と送り出した。幼い頃から「男であれば」と言われて育ったまひろにとって、心打つ父からの言葉だった。
■第33話あらすじ
道長に頼まれ、物語の続きを書くためにまひろは彰子がクラス藤壺に住み込みで働き始める。早速、執筆しようとするが、宮中での暮らしに慣れず、思うように筆は進まない。悩んだまひろは、道長の反対を押し切り、家に戻って執筆することになる。この頃、一条天皇の命で除目の儀に復帰した伊周が不穏な動きを見せ始める。数カ月後、書きすすめた物語を持って藤壺を訪ねたまひろは・・・。
NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、瀧内公美、塩野瑛久、ユースケ・サンタマリア、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第33話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
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