日米で宣伝方法が違った映画『ベイマックス』、6日金曜ロードショーで本編ノーカット放送

09月05日18時22分映画
日本テレビ番組公式サイトより

兄の事故死で哀しみにくれるヒロの元に現れたのは、兄が残したケアロボットだった。

ディズニーによる、優しすぎるロボットと孤独な少年との友情を描いたアニメーション映画『ベイマックス』(2014)が、9月6日(21時)金曜ロードショーで本編ノーカット放送する。番組サイトで予告動画が公開中だ。





『ベイマックス』とは?

本作は、心温まる友情と家族の絆を描き、子供から大人まで幅広い世代に愛されているアニメーション映画。
主人公のヒロ・ハマダは天才的な頭脳を持つ14歳の少年。兄タダシとともにロボット工学に情熱を注いでいる。ある日、悲劇的な事故で兄を失ったヒロは、兄の遺したケアロボット「ベイマックス」と出会う。ベイマックスは医療目的で開発されたロボットだが、ヒロは彼を頼りにし、兄の死に関わる陰謀を追いかける冒険へと突き進んでいく。仲間たちと共に「ビッグ・ヒーロー6」として、悪に立ち向かう姿が感動的に描かれている。



キャラクター・声優紹介

ベイマックスは、その白くて丸い体と優しい声で多くのファンを魅了した。彼の「私はあなたの健康を守るために設計されています」という台詞は、彼の優しさとケアする心を象徴している。ヒロを助けるために腕に空いた穴をセロテープで塞ぐのもご愛敬。そんなロボットの声を担当するのはスコット・アツィット、日本吹き替え版は川島得愛が担当。

一方、ヒロは、失った家族の痛みを抱えながらも成長していく姿が印象的。兄タダシの遺志を継ぎ、仲間たちと共に新たな未来を切り開いていく。ライアン・ポッターの声を日本吹き替え版では本城雄太郎が担当した。他にも、兄のタダシの声を小泉孝太郎、キャスおばさんを菅野美穂、ロバート・キャラハン教授を金田明夫が演じている。



舞台は日本と西洋文化が融合した架空の都市

映画の舞台は、日本の東京とサンフランシスコを融合させた架空の都市「サンフランソウキョウ」。日本文化と西洋文化を融合した都市であることから、歌舞伎の隈取(くまどり)のようなデザインをしたロボット「ヨウカイ(Yokai)」も登場する。ヨウカイは、工科大学機械工学科の教授で、娘を窮地に追いやったアリステア・クレイを殺すため、復讐に燃えるが、ヒロ・ハマダたちまで巻き込んでしまう。



日本とアメリカの異なる宣伝方法

本作の原作はマーベルコミック『Big Hero 6(ビッグ・ヒーロー6)』という漫画。超能力を持つ6人の日本人が日本を守るために結成されたチームの物語で、登場する「ベイマックス」はヒロが開発した人口生命体で5人の仲間たちと一緒に悪と闘うヒーローダ。

映画が公開された当時、日本では「心優しいロボットと少年」の物語として宣伝されたが、本国アメリカでは、原作のタイトルで公開され、マーベル・コミックスのスーパーヒーローチームに焦点を当て、アクションや冒険要素が強調された。ディズニーのアニメーション作品でありながら、マーベルというアメリカン・コミックの要素を取り入れたことが重要な宣伝ポイントだった。

両国では観客の好みに合わせたプロモーションが行われ、同じ映画でも異なる魅力が伝えられた。YouTubeにてアメリカ版の予告動画が公開されているので、比べてみると面白い。
アメリカ版『Big Hero 6』予告動画(YouTube)

子供から大人まで幅広い世代に愛されている主人公ヒロとケアロボットのベイマックスが繰り広げる冒険は、明日6日金曜ロードショーで本編ノーカット放送される。

<b>【ベイマックス】(2014)
監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ
脚本:ジョーダン・ロバーツ/ドン・ホール
原作:ダンカン・ルーロー/スティーブン・T・シーグル
脚本:ロバート・I・ベアード
製作総指揮:ジョン・ラセター
原題:Big Hero 6
声の出演(日本語吹替え):ヒロ(本城雄太郎)/ベイマックス(川島得愛)
/フレッド(新田英人)/ゴー・ゴー(浅野真澄)/ワサビ(武田幸史)/ハニー・レモン(山根舞)/タダシ(小泉孝太郎)/キャスおばさん(菅野美穂)/ロバート・キャラハン教授(金田明夫)/アリステア・クレイ(森田順平)ほか。

日本テレビ 「金曜ロードSHOW!」番組公式サイト