NHK「Shrink(シュリンク)」第2話、中村倫也が双極症の恐ろしさを教える…SNSに患者の苦悩に胸を痛める声続々

09月08日16時30分 
(2024年09月14日20時38分 更新)
ドラマ
NHK「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」公式Xより
「Shrink」NHKにて放送中

9月7日に放送したNHK土曜ドラマ「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」第2話では双極症を発症した玄(松浦慎一郎)と彼を支える妹・楓(土村芳)に寄りそう弱井(中村倫也)の姿が描かれた。

【「NHK」で放送中のドラマ】



「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」は、幅広い世代の方々の心にまっすぐ届く「観るカウンセリング」ドラマ。のんびり屋だけどめちゃくちゃ優秀な精神科医・弱井(中村倫也)と、一言多いけど思いやりに溢れた看護師・雨宮(土屋太鳳)が、ひだまりのような笑顔で迎え入れる⇒【関連記事・各話のあらすじ】

■キャスト
弱井幸之助役:中村倫也
雨宮有里役:土屋太鳳
岩国真紀役:酒井若菜
松野裕樹役:三浦貴大
早乙女瞬役:竹財輝之助
 ほか

■第2話あらすじ
shurinku2画像:NHKドラマ公式X
「Shrink」2024年8月31日よりNHK総合にて放送

ラーメン屋の店長として忙しく働く玄(松浦慎一郎)。本社の社員はそんな彼に無理な要求をし、玄は忙しさとプレッシャーの板挟み状態に。無理がたたり、徐々に無気力になった玄は遂にベッドから起き上がるのも困難に。見かねた妹・楓(土村芳)は常連客・弱井(中村倫也)のひだまりクリニックの受診を勧めるが、玄は彼に気を遣わせることを懸念し、心療内科・早乙女クリニックを受診。そこで玄は鬱の診断を受ける。

その数日後、いきなり元気で明るい姿を見せ始めた玄。以前とはすっかり人が変わってしまった兄に違和感を覚えた楓は、弱井の元に相談に向かう。楓の話から玄が"双極症"と診断する弱井。彼からの協力の申し出に楓は安堵するも、その矢先に玄に自殺の兆候が現れてしまう。

連絡を受けた弱井は、玄の恩師を伴い、彼の保護・説得に向かう。その結果、彼を入院治療に繋げることに成功する。しかし、入院後も玄の病状はなかなか良くならない。その原因は、仕事復帰への焦りにあった。そんな彼は躁状態の時、患者とトラブルを起こし、弱井の診察を受けることに。これまで病に否定的な彼だったが、弱井の助言を受け、病に向き合い始めた。それが功を奏し、玄は退院出来るほどに回復。しかし弱井は、玄の中に残る焦りを心配していた。

弱井の勧めで生活訓練施設に通い始めた玄だったが、回復を急ぐ気持ちからそこでも焦りが。結果的に病状が悪化し、思い悩む玄。そんな彼に弱井は、人に頼る勇気を伝えた。

そんな時、玄の元に届いた解雇通知。これに絶望し、玄はフラフラと家を出る。そんな彼が向かったのは恩師のもとだった。弱井の助言に従い、恩師、そして楓に頼る選択をした玄は病気への向き合い方を変える。焦りを捨て、大切な人たちと共に病と闘う彼を見た弱井の顔には安堵の笑みが浮かぶ。そんな彼は自分達も共に闘う仲間だ、と玄に寄りそった。

後日、楓の結婚式に招待された雨宮(土屋太鳳)は大興奮。そんな時、弱井から「本気で精神医療に取り組まないか」と誘われた彼女は驚きの表情を浮かべた。

■第2話見どころ
双極症に苦しむ玄の姿が描かれた今回。鬱が治ってすっかり元気になったのかと思いきや、その状態が"躁"と呼ばれる状態で、それもまた症状の1つだったということには非常に驚かされた。自分の意思に関係なく躁状態になってしまい、人が変わったようになった玄。精神病は脳の病気というが、自分自身をコントロールできない彼の姿を見るとその言葉の意味がよく分かった。
身を粉にしてまで仕事に打ち込んでいた玄。彼をそこまで追い込む環境を作った会社がいとも簡単に彼を切り捨てたシーンは、あまりにも残酷だった。頑張った人が報われず、傷つくだけの社会の闇が描かれた回だった。

2024年8月31日よりスタートしたNHK土曜ドラマ「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」は、毎週土22:00から放送、その後1週間、NHK+で独占配信される。

NHK「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」HP

【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】