「光る君へ」彰子(見上愛)が一条天皇(塩野瑛久)へ直球告白が大成功!第35話ネタバレと第36話予告

09月16日11時30分ドラマ
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NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)9月16日(日)放送の第35話「中宮の涙」中宮・彰子(見上愛)が思いを告げ、一条天皇(塩野瑛久)のハートを撃ち抜いた。そして9月22日(日)放送の第36話「待ち望まれた日」では彰子がついに懐妊へ。予告動画は公式サイトで公開中だ。



9月15日放送の第35話では、道長(柄本祐)が金峯山に御嶽詣へ出かけたが、途中に崖あり、刺客ありの超難関コースとなりながら、無事に懐妊祈願を終えて帰京する。宮中では、一条天皇(塩野瑛久)への思いを寄せる彰子が、まひろ(吉高由里子)からのアドバイス通り一条天皇に「お慕いしております!」と直球の告白で勝負に出た。

思いが溢れすぎて涙を流す彰子だが、思い切った甲斐があり、ついに一条天皇と結ばれることに。道長の積年の思いがまひろの助けにより叶った幸せ回に視聴者からも「彰子さまようやく・・・!」「ときめき過ぎて震えた」「彰子さま豪速球!」と注目を集めた。

そして9月22日放送の第36話は、彰子がついに懐妊し、宮中がお祝いムードになる中、周囲の女房たちから羨望の眼差しで見られるまひろは新たなミッションを道長から伝えられる。予告では公任(町田啓太)が「ここに若紫はおいでかな?」という場面が登場。これは『紫式部日記』で、公任が紫式部に「あなかしこ。このわたりに若紫やさぶらふ」の場面の再現と思われるが、物語、随筆とドラマがどんどんリンクしていくので、来週も濃い一話となりそうだ。

■道長が行った金峯山詣
道長が大変な思いをして懐妊祈願に向かった金峯山詣(きんぶせんもうで)。ドラマではわらじで崖を上り、“ファイト一発!”と声をかけたくなる険しい道のりを歩んだ一行。源俊賢(本田大輔)は命より大事な烏帽子を落としながら必死に登る姿を見せ、それがどれほど険しい難所を超えてきたかが伺えるシーンとなった。

御嶽詣とも呼ぶ、金峯詣は、弥勒(みろく)信仰を基調とする「金峯山浄土」の信仰に基づき、御嶽精進の後、金峯山寺の山上蔵王堂に参詣することを指す。金峯山は、現在の奈良県吉野郡の山上ヶ岳を中心とする山々のこと。役行者が山上にて千日の修行をし、金剛蔵王大権現を感得した場所として有名だ。

道長が記した『御堂関白記』によると、この旅程は、吉日を選び、8月2日に都をたち、その9日後の11日に金峯山寺の山上蔵王堂に到着している。帰りはわざわざ「馬に乗った」と書いてあるので、行きは徒歩で行くのだという気合が伺えると、時代考証の倉本一宏は考察する。また、お供する人々も、埋葬する経典の他、着替えや荷物を持ったり、訪れた各所に奉献する絹や米なども持っていたとされ、それだけでもかなり大がかりな御嶽詣だったと思われる。ドラマでは、旅程の難所も再現しており、クライマックスでは彰子へ帝のお渡りが実現したので、苦労が報われた回となった。

■第35話ネタバレあらすじ
道長は中宮・彰子の懐妊祈願のため、息子・頼道(渡邉圭介)や源俊賢(本田大輔)を伴い御嶽詣へ向かう。だが、険しい行程と悪天候に悩まされ、目的地である金峯山寺への到達にてこずっていると、伊周(三浦翔平)が武者を引き連れ不穏な動きを見せる。一方、一条天皇はまひろに物語のことを聞く為に藤壺を度々訪れるようになっていた。命がけで金峯山に到着した道長は、懐妊祈願を行い、本堂の蔵王権現に直筆の経典を捧げ経塚に埋めた。

帰路の途中、伊周は武者たちを連れ、道長一行に向かって一斉に矢を向ける。その時、伊周の弟・隆家(竜星涼)が現れ、この先で大きな岩が落ちて来たから早くここから立ち去るように言って、道長らを助ける。またしても隆家に邪魔をされ、腹立たしい伊周だが、隆家は「俺が花山院の御車を射たことで兄上の行く末を阻んだことは、昔も今もすまなかったと思っている。それゆえに、憎まれても兄上を止めなければならぬと思ったのだ。」と本心を伝え伊周を思いとどまらせるが、伊周はまだ腹に一物あるようで・・・。

無事に都に戻って来た道長は、彰子に御嶽詣が無事に終わったことを告げるため、藤壺を訪れる。そして、まひろから未だ一条天皇と彰子に進展がないことを聞いて残念がるが、まひろが物語の続きを書いているのを知るとその場で読み始める。そこには、不義密通により、藤壺が光る君の子を孕む様子が描かれていた。「どのような心づもりで書いておる」という道長の問に「わが身に起きたことにございます。」と答え、一度物語になってしまえば、自分に起きたことは、霧のように、嘘か真かわからなくなる、と告げた。

まひろが不義の子を産んだと知って、思案する道長だが、すぐにこの物語を写させようと藤壺から立ち去って行った。そして、まひろの周囲では思い人が亡くなり悲しみに暮れる和泉式部(泉里香)や、惟規(高杉真宙)と斎院の中将との逢瀬など、男女の恋模様にも変化が訪れる。そんな中、彰子は物語の続きを読むと、自分が「若紫」のように感じるとまひろに話す。そしてこの先、若紫は光る君の妻になるのが良いと告げ、まひろは、彰子が一条天皇の本当の妻になることを望んでいると感じるのだった。

「お心の内を帝にお伝えなさいませ」とまひろが告げた直後、なんと一条天皇のお渡りがあった。「敦康に会いに来たが、おらぬゆえ・・・」という一条天皇の言葉を遮り、「お上!お慕いしております!」と彰子が涙を流して思いを告げた。呆気にとられる一条天皇は、「また、来る」と言ってその場から立ち去ってしまった。しかし、この言葉が一条天皇の心を動かし、彰子と一条天皇は初めて結ばれることになった。その夜まひろは道長と月を眺めながら、一条天皇と中宮が結ばれたことを安堵するのだった。

■第36話あらすじ
一条天皇の中宮・彰子がついに懐妊。宮中が色めき立つ中、まひろは彰子から、天皇に対する胸の内を明かされる。一方、清少納言(ファーストサマーウイカ)は、まひろが道長の指示で物語を書いたことを知り、伊周にあることを訴えるのだが・・・。出産が近づくにつれ、不安を抱える彰子はまひろを頼りにするが、一方で女房たちから嫉妬される。そんな中、道長から新たな相談を受けることになる。

NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、瀧内公美、塩野瑛久、ユースケ・サンタマリア、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第36話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

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