「悪い記憶の消しゴム」第15話・最終回キム・ジェジュン、ついに初恋相手が明らかに…トラウマ克服しハッピーエンド

09月23日13時22分ドラマ
MBN Drama公式YouTubeよりキャプチャー

キム・ジェジュン主演の韓国ドラマ、MBN「悪い記憶の消しゴム~My Memories~」がついに最終回を迎えた。今回は、9月20日・21日に放送された第15話・第16話(最終話)のあらすじ見どころをご紹介。本作はU-NEXTでも同時独占中だ。

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「悪い記憶の消しゴム~My Memories~」は、記憶を操作できる消しゴムにより人生が変わった男性(キム・ジェジュン)と、彼の初恋相手になってしまった女性(チン・セヨン)とのロマンスを描くラブコメディ。

■キャスト

イ・グン役:キム・ジェジュン
キョン・ジュヨン役:チン・セヨン
イ・シン役:イ・ジョンウォン
チン・セヤン役:ヤン・ヘジ
 ほか



■第15話


テオのリセット手術によって元の姿に戻ったグンは、毎日酒を飲んで廃人のような生活を送っていた。ジュヨンは少しでもグンの精神的ストレスを減らそうと、グンの部屋に植物やラベンダーの香りの置物を配置し、ストレス緩和に効果的な色のカーテンをつけるなどグンの助けになろうとする。しかしグンはそれらを全て撤去し部屋をぐちゃぐちゃに荒らしながら泣き叫ぶ。それだけ、ジュヨンに裏切られたショックが大きかったのだ。家族たちもグンを心配するがどうすることもできなかった。

ジュヨンは、セヤンがイタリアにまだ帰っていないという事実を知り、シンと共にセヤンを探し始める。その頃、セヤンは父の仕事場であるカーセンターに軟禁されていた。隙を見て逃げようとしていたが、父から差し出されたビールを飲んだセヤンは次の瞬間意識を失ってしまう。目が覚めると、壁一面にセヤンやシンの写真が貼られており、父の本性を知る。更に父がシンのストーカーだったことだけでなく、過去ジュヨンの父を殺したと知り衝撃を受ける。

グンは病院でジュヨンが退職することを耳にする。ジュヨンに対する怒りが消えないグンだったが、看護師ソン・ミソン(シン・ウンジョン)がジュヨンの過去について話し始める。「ジュヨンは幼い頃父の殺害現場を目撃したトラウマがあり、幼い頃の記憶がない。だからこそ同じような過去に苦しむグンを自分のことのように気にかけていた、ジュヨンは最後までグンを守ろうとした」と話すも、ジュヨンに裏切られたという感情が強すぎたのか、決して許すことはできないと言うグンだった。

シンは、グンに全てを話そうと決心し、自分の部屋の金庫にしまっていたメダルを取り出してグンに手渡す。そして当時のことを話し始め、グンは「ジュヨンの話はもういい」と怒るが、シンは「そうじゃなくて、本当の初恋相手だよ。知ってる人なのに」と打ち明ける。そこでセヤンが初恋相手ということを知ったグン。しかし、他の記憶は全て元どおりになったのに、初恋相手の記憶だけはそのままであることに気づき驚く。グンは苛立ちや焦りが混じりながら「なぜキョン・ジュヨンが浮かぶんだよ」とつぶやくのだった。

■見どころ


第15話視聴率は0.4%。セヤンの父(アン・ネサン)は精神患者として過去ジュヨンの父を殺した殺人犯だった。予想していた視聴者も多かったが「今日は本当に怖かった…このドラマ、ロマンスコメディじゃなかったの…?」などと本格スリラードラマさながらの緊迫感・恐怖感で視聴者たちを震え上がらせた。

再び自尊心の低い、暗い人間に戻ってしまったグンだったが、家族4人の関係は少しずつ修復していく様子が描かれ、視聴者の涙を誘った。グンの母は、自身もかつてバレーボール選手だったが怪我で選手生命を絶たれ、その夢をグンやシンにかわりに叶えさせようと必死に生きてきたのだった。しかしその思いが強すぎたが故に、母としての役目を果たせていなかったと後悔し、息子たちに涙ながらに謝罪する。母の正直な気持ちを聞いたグンとシン、そして影で聞いていた父。家族4人が涙ながらに肩を組んで抱き合うシーンは、家族の在り方など考えさせられた。

またラスト、最終回へ一気に盛り上がりが加速するエンディングシーンは必見。リセット手術したはずなのに初恋の記憶だけそのままだったグンの様子が描かれたため、「それだけジュヨンのことが好きで忘れられなかったということ?」という意見から、「結局はジュヨンが初恋ということ!?」など、本当の初恋相手はセヤンなのかジュヨンなのか、最後に大混乱を巻き起こし盛り上がりは最高潮となった。



悪い記憶の消しゴム16

■第16話


一人で倫理委員会に臨んだジュヨン。臨床実験の責任者として自身に対する懲戒を要求し、副作用を招いた「悪い記憶消しゴム」実験の中断を要請した。被験者としてそこにグンも登場し質問を受ける。「他の人にも勧めることができるか、再び悪い記憶を消すか」という質問をされたグンは「過去は変えられないが、自分自身は変えられることが分かった。再び同じ手術は受けない」と答える。結果としてジュヨンは3ヶ月間の臨床実験中止を言い渡される。終了後もグンは冷たい目でジュヨンを見てすぐに立ち去ってしまう。

グンは、DNA鑑定で判明したシンのストーカーが、かつてセヤンが新聞記事で見つけた実の父らしき人物だと気付き、動揺する。シンからセヤンがイタリアへ帰らず実の父と韓国内にいるらしいが、連絡がつかない状態だと聞き、グンはセヤンの身に危険が迫っているのではと直感する。グンはその後もインターネットで過去の事件を検索していると、セヤンの父がジュヨンの父を殺したことにも気づくのだった。

その頃、閉じ込められたセヤンは、周囲を漁ってカード決済端末を見つけ出す。ちょうどジュヨンから借りたカードを持っていたため、助けを求めるためにそのカードで少額決済を続け、ジュヨンのスマホへ通知を飛ばし続ける。覚えのないカードの使用通知が来て疑問に思ったジュヨンは、セヤンからのSOSのメッセージが含まれていると気づく。慌ててシンと決済店であるカーセンターに向かおうとするが、その時セヤンから「今診察室に向かってる、会える?今電話はできないけど、話がある」とのメッセージが。セヤンが無事で安心したと、ジュヨンはシンと別れて病院へ向かう。シンはジュヨンと別れた後に一人でカーセンターへ向かい、シャッターを叩いてみる。すると中から助けを求める声が聞こえ、消火器で鍵を壊してセヤンを救出するのだった。

診察室に戻ったジュヨン。そこにはうさぎのぬいぐるみが置かれており、幼い頃父の殺害現場を目撃した際に自分が持っていたものと同じだと気づき、過去のトラウマが蘇る。恐怖で震えているとセヤンの父が現れ「15年ぶりだ。おじさんの顔を覚えてる?」と声をかける。恐怖のあまり気絶してしまったジュヨンに、セヤンの父が襲いかかろうとしたところ、グンが現れジュヨンの危機を救う。二人は揉み合いになり、グンが鈍器で殴られそうになったその瞬間、危機一髪で警察が現れセヤンの父は捕まる。警察に通報したのは娘のセヤンで、「これ以上周囲の人を苦しめないで」と涙ながらに伝えるのだった。

事件解決後、セヤンはイタリア帰国前にグンに挨拶をしに会いに行く。グンの事故当日、ホテルロビーにメダルをかけたのは自分だと打ち明けるが、その日たまたま昔住んでいた家にあったから持っていっただけで、幼い頃グンを助けたのは自分ではないと告げる。そして過去よりも今の気持ちが重要だと、ジュヨンを未だに好きならチャンスは今日しかないと助言。数時間後にジュヨンは海外に飛び立ってしまうためだった。

セヤンから真実を聞いたグン。その時ハン教授から電話がきて、グンがジュヨンを初恋相手だと思ったのは副作用ではなく、曖昧だった過去の記憶が鮮明になっただけだったと知る。ジュヨンが本当に初恋相手だったと知ったグンはすぐさまタクシーに乗って追いかけようとするも、結局立ち止まり、諦めてしまうのだった。

そして3年の月日が流れ、ジュヨンは「人間の自然治癒能力」の研究による若手医学者部門で受賞し、授賞式のために韓国に一時帰国する。授賞式後、自宅に寄る前にグンと初めて出会った川に向かったジュヨン。するとそこにはグンが。自身の会社に投資をしてくれている会長から、ジュヨンの帰国の知らせを聞いていたのだった。お互い笑顔で歩み寄る。グンは「君は良いね、僕の初恋相手だから。そして、最後の愛になるから」と心で思いながら抱きしめ、二人はついに結ばれたのだった。

■見どころ


最終話視聴率は0.5%。閉じ込められていたセヤンが、父のカーセンターでカードリーダー機を発見し、過去に借りたままだったジュヨンのカードで少額決済をして身の危険を知らせようとする。韓国では一般的に、カード決済をしたら即時でスマホに通知がいくように設定している人が多いため、ジュヨンのスマホに通知が行くと分かった上での行動だ。セヤンが決済した112ウォン、505ウォン、8282ウォンはどんな意味か?これは、韓国の警察通報時の番号の112、505=SOS、8282:パリパリ(빨리빨리:韓国語で「早く」とここではすぐに助けてという意味)と正に自分の身の危険性を伝えるメッセージだったため、ジュヨンもセヤンの異変に気付いたのだった。

ジュヨンは授賞式でのコメントで第12話で出てきた、自身の患者から聞いた言葉「血が出れば軟膏を塗ればいいが、心の傷には軟膏がない。しかし悪い記憶も、時間が経てば思い出になるんだ」を引用する。この言葉がきっかけで自然治癒に関する研究をすることになったジュヨンは、過去のトラウマも克服し、前を向いて研究に取り組み成長し続ける姿が描かれた。この言葉はおそらく本作品のメッセージの核心であり、視聴者もこの言葉は深く心に響いたのではないか。

そして最後には無事グン・ジュヨンは結ばれ、周囲の登場人物も明るい幸せな姿が描かれた。シンは学校の先生になり、両親も仲良くダンスをするなど、家族団らんの姿が描かれた。イタリアに戻ったセヤンはその後もジュヨンの家族とテレビ電話をするなど関係を継続。シオンは化粧品の広告モデルを務め華やかに活躍。またハン教授と看護師のミソン、テオと付き合っていたヨ・ミンジョンと同期のナム・ジンがそれぞれ付き合うなど、病院内カップルが多数!尚、テオは本話の冒頭に病院長に裏切られて懲戒委員会にかけられてしまうなど、勧善懲悪といえる結末となった。

現在「グン、本当にお疲れ様。グンが孤軍奮闘する姿が切なくもカッコよかった」「俳優キム・ジェジュン、かっこいい熱演ありがとう」といった視聴者からのメッセージが溢れている。「過去は変えられないが、自分自身は変えられる」「悪い記憶も、時間が経てば思い出になる」本作品のこれらのメッセージを胸に、視聴者の皆様も日々前を向いて過ごして頂きたい。

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