「光る君へ」ききょうが物語を酷評?まひろと緊張の対面に視聴者釘付け 第38話ネタバレと第39話予告

07時53分 ドラマ
©NHK

NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)10月6日(日)放送の第38話「まぶしき閨」緊張の冒頭シーン、ききょう(ファーストサマーウイカ)がまひろ(吉高由里子)に対し、『光る君の物語』の率直な感想をぶつけ話題に。10月13日(日)放送の第39話「とだえぬ絆」では、片岡千之助、南沙良ら新キャストが登場する。予告動画は公式サイトで公開中だ。



10月6日放送の第38話では、冒頭からききょうが『光る君の物語』の感想を遠慮なく語り、まひろに対しバチバチ火花を散らす姿が注目を集めた。はじめは「惹き込まれました!」と感動するも、「あんなことを1人でじっとお考えになっていたのかと思うと、たまげましたわ。まひろ様はまことに根がお暗い」と作家同志だからできる最大限の賛辞のようでもあり、妬みにも聞こえるコメントを残し、「いきなり修羅場」「作品めちゃくちゃ読み込んでる」とネットをざわつかせた。

また、伊周役の三浦翔平は道長への怨念を募らせ呪詛札をかみちぎる怪演を見せ視聴者を震え上がらせた。クライマックスでは対面した道長(柄本祐)への怒りを爆発。これまで影でしか唱えてなかった「八剱や花の刃のこの剣 向かう道長を薙ぎ払うなり」と呪詛する言葉を道長本人の前で唱え、呪詛紙をまき散らす狂気と見せた。

そして10月13日放送の第39話では、彰子(見上愛)が皇子を出産したことで、次の東宮を誰にするか、つまり皇位継承者問題が色濃くなっていく。予告では大きくなった敦康親王役で歌舞伎俳優の片岡千之助や、「鎌倉殿の13」で源頼朝と北条政子の娘・大姫を演じた南沙良がまひろの娘・賢子役で登場する。南沙良は「鎌倉殿の13人」の劇中で、思いを寄せていた源義高の魂を呼び出してもらおうとする時に「紫式部がいい」と周囲を困らせていたが、2年越しに紫式部の娘として登場するということで、注目を集めている。

■朝廷の諮問委員会・明法博士とは
第38話で、伊周による呪詛が判明した際、その処罰をどうするか評定にかけられたおり、公家たちが口々に「明法博士お勘申に従うべき」と意見を述べ、道長も「明法博士に調べさせた上で、お上にお伺いを立てよう」と話す場面があるが、「はて?」と思った方も多いのでは。

明法博士(みょうほうはかせ)とは、日本の律令制度における大学寮に属した官職のひとつ。日本の古代法律制度や、その運用において不可欠な存在で、社会の基盤を支える重要な職務だったとされている。主に大学寮(官僚育成機関)で教育が行われ、専門的な学問が発展する中で、国家法制度の発展に尽力してきた。

日本の古代律令法は、7世紀末から8世紀初めにかけて、中国の隋・唐の律令を模範とする法典が編纂され施行されてきた。9世紀、10世紀になると、社会の現実に適合的に運用されるようになっていき、明法博士や、大学寮で法律学である明法道が発展していった。今では聞きなれない“明法博士”だが、こうして古代日本にも法を司る機関があったことを知ると、さらにドラマを楽しむきっかけになるかもしれない。

■第38話ネタバレあらすじ
藤壺をたずねて来たききょうは、まひろに「光る君の物語、読みました。ひき込まれました。あんなことを1人でじっとお考えになっていたのかと思うと、たまげましたわ。まひろ様はまことに根がお暗い」と感想を伝え、さらに主人公・光る君は困った男だと呆れてみれば、まひろの漢籍の知識の深さに感激し、お見事だったと褒めた。

だが、まひろが道長に頼まれて、帝の心を捉えるような物語を作りたいと思って書いたことを知ると、「私は腹を立てておりますのよ、まひろ様に!源氏の物語を恨んでおりますの」と激怒。ききょうは亡き中宮を崇拝している分、帝の心から中宮を消し去ろうとする道長にもまひろのことも許せなかった。一方、行成(渡辺大知)は敦康親王に、道長と元服の次期を相談すること伝える。

敦康は、元服すれば大好きな彰子がいる藤壺に来られなくなることを拒み、元服を遅らせることを望んだ。そんな時、彰子と親王の寝所から呪符が見つかり、道長は行成に捜査を命じた。その結果、円能という僧侶に辿り着き、さらに調べを進めると、伊周の縁者であることがわかった。道長は呪詛の首謀者である円能と関与した伊周の処分を評定にかけた結果、朝廷の諮問機関である明法博士が決めることになった。

明法博士によれば、首謀者であれば死罪になるが、これを聞いた一条天皇が道長に意見をたずねると、「官位はく奪が打倒」と言って、厳しい処罰で恨まれることを避けたいと進言。一条天皇もこれに賛同し、伊周は参内を停止された。それから道長は息子・頼道(渡邉圭介)に、これから自分たちがなすべきことは敦成親王を東宮にして、早く即位させることだと話し、あくまで家の繁栄でなく、民のためによい政をすることが目的だと説いた。

3月になり、臨時の除目が行われ、実資は大納言へ、公任(町田啓太)と斉信(金田哲)は大納言、行成は中納言に任命され、すでに権中納言であった源俊賢(本田大輔)と合わせ「一条朝の四納言」となった。この時、為時(岸谷五朗)は8年ぶりに左小弁の官職を得た。一方、まひろは道長が藤壺を華やかなものにするべく“人気者”を探していると知り、あかね(泉里香)を推薦。あかねは和泉式部として藤壺に上がることになり、藤壺は活気づいていった。その年の6月、頼道と隆姫女王(田中日奈子)との結婚が決まり、中宮彰子の懐妊が明らかになった。

道長は敦康親王の元服を急ぐが、一条天皇から延期するよう命じられる。この頃、藤壺でボヤが起き、敦康親王と脩子内親王が伊周の屋敷に避難。この時、敦康親王は道長への不満を漏らしたので、伊周は道長に会いに行く。道長から、一条天皇から参内を認められたのに、なぜ内裏に来ないか責められた伊周は態度を一変し「何もかもお前のせいだ」と正気を失い呪詛をとなえはじめ、土御門殿の者たちに連れていかれてしまった。その様子をまひろは偶然目撃するのだった。

■第39話あらすじ
中宮・彰子が二人目の皇子を出産したことで、次期皇位をめぐり、公卿たちの思惑が交錯する。そんな中、道長は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始める。道長と敵対していた伊周の体調悪化の噂が広まる一方、帰省中のまひろが久々の家族団らんを楽しんでいると、賢子の父親が道長であることを、惟規が為時にバラしてしまうのだが・・・。

NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、瀧内公美、塩野瑛久、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第39話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

NHKオンライン・NHK_PR

【2024年秋ドラマ紹介】【関連記事・全話のあらすじ】