AI、自然、そして人間の物語:ABU賞に輝いたNHK作品たちを紹介

12時34分 
(12時37分 更新)
芸能
画像提供:nhkより

ABU(アジア太平洋放送連合)加盟の放送事業者が制作したテレビ・ラジオ番組、デジタルコンテンツの中で優れた作品に贈られるABU賞の授賞式が10月22日夜(日本時間23日未明)、トルコ・イスタンブールで行われた。



NHKからは、「フロンティア『人間の知能は作れるか ~AI 究極の知能への挑戦~』」、「ミラドール 絶景を聴く 道東の森と海」、「イニエスタが愛した神戸」の3作品が部門最優秀賞にあたる「ABU賞」を受賞した。

【テレビ/スクリーン・ABUの視点賞部門】ABU賞受賞
フロンティア「人間の知能は作れるか ~AI 究極の知能への挑戦~」
初回放送 2023年12月13日(水) 夜9:00
進化が止まらない人工知能・AI。ChatGPTを超え、人間の知能に匹敵する“究極の人工知能”の開発が世界中で進んでいる。だが、その最前線に立つ科学者たちにもまだ解けない根源的な問いがある。AI研究最大の謎「知能とは何か?」。取材を進めると、その問いへの“最先端の洞察”が浮かび上がってきた。番組では最新AIの開発現場にカメラを入れ、生成AIを組み込んだ最新型AIロボットと対談。また、AIとともに漫画の神様・手塚治虫の「ブラック・ジャック」の新作を“創作”する現場に独占密着。さらに、蹴られても何度でも立ち上がる驚異的な身体能力を獲得したAIロボットを紹介。最先端のその先に、人間自身の知能の驚くべき本質が見えてきた(※本賞には国際版を出品)

nhk【テレビ/スクリーン・エンターテインメント部門】ABU賞受賞
ミラドール 絶景を聴く 道東の森と海
初回放送 2024年3月24日(日) 午後3:00
ヒューマンビートボクサーSHOW-GOが日本の絶景に「音」を探す。本エピソードでは北海道を巡る。荒涼とした半島に流れつく波、立ち枯れた木が聴く音…自然が織りなす音を特殊マイクで録音する。さらに、自然の恵みを大切に受ける漁師や竹と半世紀向き合い続けるアイヌの伝統楽器の制作者とも「共演」。SHOW-GOは最後に、旅で聴いた音を使って曲を作る。何もしなければいつかは消えてしまうかもしれない大自然や伝統に、ゆっくりと耳を傾ける番組

NHK【テレビ/スクリーン・スポーツ部門】ABU賞受賞
イニエスタが愛した神戸
初回放送 2023年11月13日(月) 夜9:00
“魔法使い”と呼ばれた、世界的なサッカー選手アンドレス・イニエスタ。スペイン1部リーグのバルセロナで輝かしいキャリアを積み、その後、日本のJリーグ・ヴィッセル神戸でキャプテンとしてチームを大成功に導いた。神戸で過ごした5年間で、彼はサッカーにとどまらず、神戸の街と、そこに住む粘り強い人々に深い親愛の情を抱くようになった。その思いは、1995年の大地震の後、チームを神戸再生のシンボルと受け止める大勢のサポーターたちからイニエスタへも贈られた。イニエスタは、日本のサッカー、そして文化とどのように出会い、愛し、なぜ別れたのか。イニエスタと神戸をめぐる物語



【ABU賞について】
ABUは、アジア太平洋地域の放送の発展を図るため、1964年に設立された、アジア太平洋地域の放送事業者等の連合体で、65の国と地域から232の放送事業者等が加盟している。ABU賞は、第1回ABU総会以来、毎年、年次総会にあわせて授賞式が行われている。テレビ7部門、ラジオ7部門、デジタルメディア1部門の計15部門の各部門の最優秀作品にABU賞が贈られる。今年は、テレビ182作品、ラジオ110作品、デジタルメディア50作品の、合わせて342作品の応募があった

【過去の主なNHK受賞作品】
2023年
≪ABU賞≫
●ETV特集「ルポ 死亡退院 ~精神医療・闇の実態~」(テレビ・ドキュメンタリー部門)
≪審査員特別賞≫
●NHKスペシャル「超・進化論 第1集 植物からのメッセージ ~地球を彩る驚異の世界~」(テレビ部門)

2022年
≪ABU賞≫
●NHKスペシャル「新・映像詩 里山 第1回 新潟の棚田 豪雪と生きる」(テレビ・ドキュメンタリー部門)
≪奨励賞≫
●NHKスペシャル「横綱 白鵬 “孤独”の14年」(テレビ・スポーツ部門)

NHKでは、総合、Eテレの番組などを見逃し1週間配信している。

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