【レポート】『対外秘』チョ・ジヌン、キム・ムヨル、イ・ウォンテ監督がたすき姿で日本への愛を叫ぶ
11月3日、韓国映画『対外秘』が日本最速上映され、主演のチョ・ジヌン、キム・ムヨル、イ・ウォンテ監督が登壇したTIFFジャパンプレミアイベントが実施された。本予告動画はYouTubeにて公開中だ。
【日時】11月3日(日)19:40~20:10
【場所】角川シネマ有楽町(東京都千代田区有楽町1丁目11−1 読売会館 8階)
【登壇予定】チョ・ジヌン、キム・ムヨル、イ・ウォンテ(監督)
イベントオフィシャルスチール:https://x.gd/eyLtd
この日、角川シネマ有楽町には豪華キャストの初来日を心待ちにしていた熱い観客が駆けつけ、チョ・ジヌン、キム・ムヨル、そしてイ・ウォンテ監督たちの登場を大歓声で迎え入れた。主人公の正義感は強いが妻には弱い弱小政治家・へウンを演じるチョ・ジヌンは「皆さんにお会いできて本当にうれしいです!日本に来て舞台挨拶するのは初めてです。ご招待いただき本当にありがとうございます!」と喜びを爆発させ、日本への愛のメッセージを贈った。続いて、へウンと共謀して一獲千金を狙う凶悪なヤクザ・ピルドを演じたキム・ムヨルが「こんばんは。私はピルド役を演じたキム・ムヨルです」と流暢な日本語を披露。「日本には何度も来ているのですが、普段から旅行に来るぐらい日本を愛しています。この作品を日本で上映できて、皆さんに会えて本当に嬉しいです!」と柔らかい笑顔でアピールすると会場は再び歓声に包まれた。
「選挙」が作品の大きなテーマになるということで、特注の“たすき”を着けた3人。監督は「ちょっと窮屈です…」と苦笑。チョ・ジヌンは「私は映画の中で何度もつけていたので、とっても落ち着きます」と笑顔を見せ、キム・ムヨルも「私も選挙運動を手伝っていたので」とにっこり。日本ならではのおもてなしに満足したようだ。
本作は、裏社会の欲が溢れる1993年の釜山を舞台に、正義を信じる政治家、裏社会の支配者、凶悪なヤクザの死闘を描いている。イ・ウォンテ監督は撮影を振り返り、「釜山で撮影したのは30%くらいで、舞台にふさわしい景色を探すため18000㎞も車を走らせた。90年代を完全再現するため、小道具や当時の音楽も徹底的にこだわった」と語った。
演じたキャラクターについて聞かれたチョ・ジヌンは「人間の内面には善と悪が共存していると思います。私の演じたへウンは悪魔と取引するようなシーンがあり、皆さんの人生でもそのような状況はあり得ると思います。私は決して悪い人間ではないと思いますが、この作品を通じて自分自身を振り返ることができました」と話した。
残念ながら来日が叶わなかったイ・ソンミンについて聞かれると、「イ・ソンミンさんは最高だ!」と笑顔。「何度も共演していますが、本当にお兄さんみたいな存在。演技力も言うまでもなく韓国最高峰です」と語った。
キム・ムヨルは「イ・ウォンテ監督とは『悪人伝』以来のタッグで、今回も体重に関する注文がありました」と苦笑い。「監督に『なんでそんな痩せている?』と言われたが、『いやこれが普通なんですよ』と答えました」と仲睦まじい裏話が披露され、会場は笑いに包まれた。
トークでは、本作のタイトルにちなんで「あなたの『対外秘』を教えてください」という質問コーナーが設けられた。チョ・ジヌンは「私はあまり秘密がない方ですが、この作品で政治家を演じてみて、一度死んで生まれ変わっても絶対に政治家にはならないと思います」と明かした。キム・ムヨルは「少し前に息子が生まれたが、幸いなことに妻に似ています」とホッコリした秘密を披露。
日本の好きな場所や食べ物について、キム・ムヨルは「生ビール!ラーメン!!」と即答し、チョ・ジヌンは「福岡!」と答えた。福岡の理由を問われると「豚骨ラーメン!もつ鍋!」と熱く語り、日本ツウぶりをアピール。イ・ウォンテ監督は「冬の札幌」と答え、さらに日本通であることを示した。
最後に、日本のファンへのメッセージとして、キム・ムヨルは「この作品を楽しみながら撮影しました。大好きな皆さんに観てもらえて本当に幸せです」と述べ、チョ・ジヌンは「この作品を作ったのは私たちですが、皆さんのものです、思いっきり楽しんでください!」と熱いメッセージを送った。イ・ウォンテ監督も「この映画祭に呼んで頂きありがとうございます。この作品は重みがありながらも楽しめるものだと思います。どうか皆さん楽しんでください」と感謝を述べ、ジャパンプレミアイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
『対外秘』の舞台は1992年、釜山。国と国民に尽くす政治家・ヘウン(チョ・ジヌン)は、国会議員選挙への立候補を決意。ところが、陰で国をも動かす黒幕のスンテ(イ・ソンミン)が公認候補を自分の言いなりになる男に変える。虫けらのように踏みつぶされ、弱小政治家に成り下がったヘウンは、リベンジを果たすべく国を揺るがす〈極秘文書〉を手に入れ、ギャングのピルド(キム・ムヨル)と手を組み無所属で出馬。地元の人々からの絶大な人気を誇るヘウンは支持率1位を獲得するが、スンテが戦慄の逆襲を仕掛ける。だが、この選挙は、壮絶な権力闘争の始まりに過ぎなかった…。
タイトル:対外秘
公開表記:11月15日(金)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷 他全国公開
コピーライト:ⓒ 2023 PLUS M ENTERTAINMENT AND TWIN FILM/B.A. ENTERTAINMENT ALL
RIGHTS RESERVED.
配給:キノフィルムズ
◇予告映像(YouTube)
◇公式サイト
【韓国映画】【関連記事】