「オク氏夫人伝」第1話:奴婢イム・ジヨンが両班の娘“テヨン”になるまで…視聴率4%台でスタート
11月30日スタートしたJTBC土日ドラマ「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」第1話は、クドク(イム・ジヨン)が“テヨン”になるまでが描かれた。U-NEXTでも配信開始したこの回のネタバレあらすじを紹介する。
なお、ニールセンコリアによると、この回の視聴率は全国基準平均で4.2%、首都圏で4.7%で、前作の「貞淑なお仕事」の初回より全国で0.3ポイント、首都圏も0.7ポイント高い数字でまずまずの好スタートを切った。
●【U-NEXTで独占配信の韓国ドラマ】
「オク氏夫人伝」は奴婢のクドクが、名前も身分も夫も全てが偽物の外知部(朝鮮時代の弁護士)夫人オク·テヨン(イム・ジヨン)として生き、彼女を守るために命までかけた芸人チョン·スンフィ(チュ·ヨンウ扮)の熾烈な生存詐欺劇を描いたロマンス時代劇。【「オク氏夫人伝」を2倍楽しむ】では、時代背景や全話あらすじと見どころ、キャストの魅力などドラマを深掘りしていく。
■キャスト紹介と相関図
⇒【メインキャスト(4名)&キャラクター(5名)】
⇒【脇役(26名)キャスト・キャラクター】
■第1話ネタバレ
オープニング
物語は、真紅の韓服をまとい罪人たちと共に宮殿へ連行される女(イム・ジヨン)の姿から始まる。彼女は縄に繋がれた他の罪人たちとは違い、捕校に手を縛られそうになると、「大明律に違反している」と堂々と反論し、悠然と歩みを進める。しかし、民衆からは「2人の夫を持つふしだらな女」「本当の奴婢だ」などと罵られ、石を投げられる。彼女がどのような罪を犯したのか、そして何者なのか…。
奴婢クドクの過去
物語は過去に遡る。彼女の名前はクドク。主人キム・ナクス(イ・ソファン)から「蛆虫(=クドギ)のように生きろ」と命名された奴婢である。クドクは聡明で仕事ができるが、暴力的で冷酷な主人ナクスや、その娘で粗暴なソヘ(ハ・ユルリ)に虐げられる日々を送っていた。幼少期、病気の母が「役に立たない」として山に捨てられた過去を持つ彼女にとって、唯一の家族は病気がちな父ケジュク(イ・サンヒ)。クドクは父を守るため、二人でキム家から逃亡することを決意する。逃亡のための資金を稼ぐため、クドクは屋敷を出て小銭を稼ぎをしていた。
ソインとの運命的な出会い
そんな中、クドクは名門ソン家の変わり者ソン・ソイン(チュ・ヨンウ)と出会う。芸術や音楽を愛するソインは、町の興行を観に来ていた際、クドクと出会い、彼女の知性や洞察力に心を奪われる。夢は「老いて死ぬこと」という言葉にクドクの過酷な境遇に胸を痛めたソインは、彼女に翡翠の貫子を贈り物を渡す。しかし、このソインこそ、ソヘとの縁談の相手であった。
※「貫子(クァンジャ)は頭に巻いた網巾(マンゴン)の左右につけてひもを通すための小さな輪。
祝宴での事件
クドクはこっそりソン家の祝宴の手伝いで小銭を稼ごうとするが、祝宴はソヘとソインの縁談の場でもあった。ソヘに見つかりそうになり逃げる途中、偶然ソインの住まいに迷い込む。ソインは再会を喜ぶが、そこにソヘが訪ねてきたため、クドクを屏風の後ろに隠す。ソヘはソインに結婚の意思を尋ねるが、ソインはあっさりと拒絶する。その際、クドクが物音を立ててしまい、隠れていたことが発覚する。結婚を断ったのはクドクのためと勘違いしたソヘは激怒し、クドクをす巻きにして滅多打ちにし、さらに父ナクスの寝室へ行けと命じる。
殺害と逃亡の決意
追い詰められたクドクは、隙を見て鎌でナクスを殺害し、父ケジュクと共に逃亡を図る。二人は酒幕(宿)に辿り着き一晩を過ごす。しかしケジュクは足手まといになると考え、早朝宿を出ていく。クドクは女将に頼み込んで父が戻って来るのを待ちたいので、ここは働かせてほしいと頼み込む。一方、縁談を破談にしたソインは、自身が庶子だと知り家を出る。そしてクドクを推奴師(※)が追いかけていると知ると、彼に大金を支払ってクドクを捜すのを辞めてほしいと頼む。ソインは妓生だった母ファランを捜しに行くが、1年前に病死したと聞き、胸を痛める。
※推奴(チュノ)師:逃げた奴隷を捕まえて元の持ち主に返す職業を営む人。※参考「推奴-チュノ」
酒幕での新たなはじまり
1年後…身を隠しながら新たな生活を始めていたクドク。そこに現れたのが、清国から帰国したオク・ピルス(ソン・ヨンギュ)と娘テヨン(ソン・ナウン)だった。身分の違いを超えて友人になりたいというテヨンに、クドクは、はじめは「それは同情や優越感だ」と警戒する。しかし「富める者は秀でているのではなく、責任があるのだと思う。私は何の努力もせずに恵まれているので、恵まれない人を助けるのが道理だと考えている。ただ友だちになりたかっただけ」と謝るテヨンの言葉に感動する。
人生を変えたテヨンとの出会いと夢
テヨンの夢は、文字や法を知らずに悔しい思いをしている人を助ける外知部(現在の弁護士)だと言う。官職でないので女性でもなれるという。そんな彼女の雅号(歌や絵画に使う名)は「弁護(ピョンホ)」だと明かす。テヨンは漢字まで知っているクドクに驚く。クドクはこれまで仕えてきたソヘとは全く違う、偏見を持たない温かい心根の持ち主のテヨンに尊敬の念を抱き、2人は友情を結ぶ。
山賊の襲撃と最初のウソ
しかしその矢先、山賊の襲撃に遭い皆殺しにされる。クドクとテヨンは小屋に逃げ込むが。火を放たれ足を挟まれ身動きできないテヨンは、「あなたは生きて夢をかなえて」と、クドクを救って命を落とす。意識が戻ったクドクの目の前にいたのはテヨンから聞いていた彼女の祖母と使用人ペギ。クドクは思わず「おばあ様?ペギ?」と声に出す。クドクがテヨンだと勘違いした祖母がクドクを抱きしめ、「テヨンでしょ?」と声をかけた。クドクは「…はい」と答えた。これがクドクの最初のウソだった。
■特別出演
この回、テヨン役で登場したのは「家いっぱいの愛」のソン・ナウン(元Apink)。
JTBC「オク氏夫人伝(옥씨부인전)」は、2024年11月30日より毎週土・日22:30より放送。その後、24:10からU-NEXTにて(見放題)日本初・独占配信される。
【作品詳細】【「オク氏夫人伝」を2倍楽しむ】