BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第48話-第49話:狩場での陰謀~皇帝の危機【ネタバレ】

12月08日16時00分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて12月9日放送の第48話と第49話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか



■第48話「狩場での陰謀」

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation

竇夫人の屋敷で子どもとの楽しいひと時を過ごした王ケンは申太医を呼び、命を懸けても子を持ちたいので、何か方法はないかと相談する。太医からの言葉で病状が相当深刻と悟った王ケンは、危険を冒しても構わないと言い、太医は子供が産めて命も守る方法を探すと約束する。

その頃、鄭乳母が妓楼の索拉(そら)を訪ね、皇后、謝宛如の言葉「皇太后と皇帝が動き出した。一発で仕留めろ」と伝える。その後、鄭乳母は宮廷には戻らず馬子澹の手の者に手紙を渡す。実は、子澹の母・謝貴妃に仕えていた鄭乳母は子澹と通じていたのだった。

皇后が産んだ皇子、静(せい)は相変わらず不調で顔色も悪い。昭陽殿にやってきた子隆はそんな静を心配する。そして蕭キが辞職を願い出たと伝え、そうなれば彼を暗殺する必要はないと話すが、宛如は考えが甘いと納得しない。その後も静は、なぜか昼も夜も泣いてばかり。子隆の足もどんどん遠のき今夜も側室の容妃の元へ行くと知り、宛如のイライラは募るばかり。

江南での工事は、顧采微のお陰で数千人が集まり順調に進んでいた。采微が差し入れを持ってやって来て二人は楽しく食事をしながら語らう。夙はお互い庶民の生まれならもっと自由に生きられただろうにと言うと、士族にも庶民にもそれぞれ悩みはあり、思い通りにはいかない。でも、不幸に直面したとき、その対処法だけは自分で選べると話す。夙は含蓄のある彼女言葉に感じ入り、2人はますます打ち解ける。

狩場への出発の日、蕭キは、皇帝から辞任の許可が下りたので、狩り場から戻ったら寧朔に帰ろうと王ケンに言い、王ケンはそれまでに荷物をまとめて帰りを待っていると笑顔で答える。

その夜、皇后は不安で落ち着かない。王ケンが宮殿に入ってきたと知ると、夫が死んだと聞くと必ず復讐するだろうから、皇帝が戻るまで足止めするよう指示する。王ケンは密かに辛い火鍼治療を受けていた。その頃、皇帝陵ではついに子澹が動く。兵を動かして、朝廷がつけたお目付け役と見張りの兵士たちを夜襲させる。

王ケンが宮殿入りしている間に皇后が誕生日を迎え、挨拶に出向く。だが王ケンの席は用意されおらず、皇后は自分の傍の特等席に座らせる。イラつく宛如は、蕭キについて北の辺境の寧朔に行くという王ケンに嫌味を言う。すると王ケンは「豫章王(蕭キ)は全てを捨てるほどの価値がある男です」と反論。女だけのにぎやかな宴の中で孤独を感じる王ケンだった。

宴の後、王ケンは馬静への贈り物を届けるために昭陽殿へ。宛如と2人になった王ケンは「ずっと姉さま(宛如)が恋しかったです」と言うと、「お互いの立場が逆転してしまった」と宛如。そこに静の泣き声が聞こえ、王ケンが抱き上げると大泣きしていた静が泣き止み、宛如が喜ぶ。

■見どころ:寧朔に帰れることになったと王ケンに話す蕭キ。皇都での暮らしに未練のない王ケンに夢を話す。果たしてその夢とは?蕭キが戦場に行っても不安がらない王ケンが不吉なことが怒りそうだと不安がったり、いつもはおとなしい白馬が興奮していたり…。「行ってくる」という蕭キに「抱きしめないの」と甘える王ケン。ハグを帰ってきたときのお預けにした王ケンだが…。蕭キだけでなく、王ケンさえ排除しようと考えながらも、今なお王ケンのことを愛して止まない皇太后。それでも蕭キ暗殺計画を止めない皇太后がもはや哀れでもある。かつて姉妹のように過ごした宛如と王ケン。皇太后に呼ばれて静を王ケンに託したとき、宛如から久々に「阿嫵」と呼びかけられて喜ぶ王ケンの顔をお見逃しなく。



■第49話「皇帝の危機」

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation

温宗慎は、皇太后から蕭キの兵力を抑制する策について意見を求められ、蕭キが寧朔(ねいさく)に帰りたいと願っているこの機会に乗じて、気づかれぬよう徐々に蕭キの兵力を分散させてはと、進言する。だが皇太后は雑草は早いうちに根こそぎ排除した方がいいと、すでに計画が始まったことを明かす。宗慎は最後まで皇帝と皇太后と共に立ち向かうと約束する。

その頃、昭陽殿で王ケンは鄭乳母が、皇子、馬静(せい)を虐げられているのを目撃する。ところが乳母は駆け付けた皇后、謝宛如(しゃえんじょ)に静を泣かせたのは王ケンだと言い、王ケンは思わず手をあげてしまう。宛如は無礼なふるまいだとして、王ケンを責め、けんか別れする。この一件は皇太后にも報告されるが、王ケンをよく知る皇太后は、鄭乳母と宛如に問題があると判断し、そのままにする。

鄭乳母の味方をした宛如だが、その日から静を自分で面倒見ることにする。すると静は穏やかで泣くこともない。王ケンの言葉を思い出す。

江南ではまた雨が降り続き、堤防決壊の危機に瀕するが、王夙と宋懐恩との懸命の治水対策で水位が下がり始める。そんな中皇太后から王夙に密書が届く。そこには「粛毅伯 殺」(宋懐恩)と認められていた。

狩りの前日、竇(とう)夫人の家に何者かが忍び込み、侍女を殺害する。皇太后とともに蕭キ暗殺の計画を進めてきた皇帝、馬子隆(ばしりゅう)の元には、明日の狩りに向けて、皇太后が蕭キ暗殺の手はずを整えているとの知らせを受ける。その頃、胡光烈たちが丁寧に森の見回りをするが、穴を掘って身を細めている刺客たちに気が付かない。

ついに狩りの日。皇帝は計画通りに2人だけで狩りの勝負をしようと言いだし、蕭キを刺客が待つ森の中へおびき出す。森に駆けた子隆を追った蕭キが見たのは、矢に射られて倒れている子隆だった。大勢の刺客に襲われる蕭キは、馬を走らせ危機を知らせ、一人刺客たちと戦う。刺客一味が退散した後、「助けて」という沁之(しんし)の声を聞いた蕭キは、子隆を駆けつけた禁衛軍に任せて、胡光烈と胡瑶を連れて刺客の後を追う。

駆け付けた大臣たちは子隆の胸の毒矢が蕭キのモノだと知り驚く。皇太后の令牌を持つ禁衛軍の将軍は、兵士たちに寧朔軍営の包囲と、蕭キを皇帝殺害犯として見つけ、殺害しても構わないと命じる。蕭キもまた毒刀で傷を負っており、胡瑶は蕭キを心配して部下に援軍を呼びに行かせ、兄の胡光烈と共に蕭キに同行する。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation■見どころ:鄭乳母の嘘で謝宛如と王ケンの溝は更に深まってしまう。自分の乳母を王ケンが殴った仕返しに徐女官の頬を殴りつける宛如。この一件に誰よりも腹を立てたのは阿越。宋懐恩に嫁いだ玉岫に代わって王ケンの侍女になった。彼女は謝氏との関係が深い鄭乳母がなぜ静を虐待しているのか疑問に思う。果たしてその訳は?

一方、皇太后による蕭キ暗殺計画は狩場で行われるが、襲われたふりをする馬子隆が本当に襲われてしまう。しかも子隆に刺さった矢は蕭キのもの…。やはり中国ドラマの魅力はその迫力にある。森の中を疾走する馬があげる水しぶき、縄を使ったアクション、棟羽山(れんうざん)の谷を行く蕭キたちを俯瞰でとらえる映像は圧巻だ。



BS12「上陽賦」番組サイト
 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

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