BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第64話-第65話:大切な人の死~露呈した嘘【ネタバレ】
中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて1月6日放送の第64話と第65話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。
「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。
■キャスト
⇒押さえておくべき5人
⇒比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■第64話「大切な人の死」
三人の地方太守から「蕭キに九錫の礼を下賜すべし」との上書が届き、朝廷は騒然とする。蕭キの動向に注目が集まる中、九錫の礼は王夙が仕組んだものだと判明するが、噂は広がり続ける。温宗慎は王ケンに、蕭キの動きを抑えるよう依頼する。
(c) 2021 China International Television Corporation一方、王夙は錦児を屋敷に招き、彼女の胎児が早産だと言わせて玉璽を入手しようとする。その後、王藺と共に子澹が賀蘭箴に送った密書を懐恩に見せ、蕭キに反乱の首謀者として仕立て上げる計画を示す。錦児は酔いつぶれた子澹から玉璽を持ち出すが、子澹は絵が汚れたことに怒り、彼女を責める。錦児はこれを認めるが、子澹の怒りが玉璽ではなく絵に向けられていると知り安心する。
次に王夙は王藺と共に懐恩に、子澹が賀蘭箴に送った密書を見せる。これは棟羽山の変の首謀者が子澹だと言う証拠になる。王藺はこの密書を持って蕭キに会いに行けと、渋る懐恩を説得する。
その頃、蕭キと王ケンの子供となった小禾(しょうか)は、胡光烈たちの仇を取ると、弓矢の鍛錬に励む。「復讐心を煽らないで」と蕭キに頼む王ケン。だが、棟羽山の一部始終を見た小禾の胸には教えなくても恨みを抱くだろうと言い、相手が誰であれ仇を取ると蕭キ。そして王ケンが何かを隠していると感じ取った蕭キは、一人で悩むなと声をかけるが…。
その後、玉璽を手に入れた王藺は王夙に懐恩を呼ぶよう命じる。子澹に呼ばれたことを王藺に知られていると観念して懐恩は、蕭キが反乱を起こしたらどうするのかと問う。王藺は仮にも現、皇帝である子澹に宣戦布告すれば反乱となる。そうなれば江南の兵を動員して蕭キを打つ。そして先帝の密書を出して静を皇位に就けると、計画を話す。先帝の密書があったことに驚く懐恩だが、これは王藺が偽造したものだった。
そんな中、王ケンの母・馬瑾若(ばきんじゃく)の命日が近づき、徐女官は1人で慈安寺の部屋を掃除する。その時、赤ん坊の泣き声がして見に行くと静をあやす王安(ズオ・チャオ)を見つけ驚く。なぜここに静がいるのかと問い詰める徐女官の前に、王藺たちと密談をしていた王夙が姿を見せて「ここに匿っている」と説明するが、懐恩が姿を見られてしまい、徐女官を刺してしまう。
■見どころ:王夙にとっても徐女官は母同然の人物。涙を流しながらも父、王藺に従う。また懐恩にとってこれで引き返せなくなった。前途ある2人を操る王藺。わざわざ静の泣き声を徐女官に聞かせたのか?信じたくないが、王夙が聞いた「王ケンだったらどうしたか?」と問いに、「迷っただろう」と答える王藺の答えに、すべてが王藺の仕向けたことだと感じさせる。その後、王藺は護衛兵の拠点立った秋風荘(しゅうふうそう)に移り、ここがその後の王藺の乱の拠点となる。
■第65話「露呈した嘘」
夜になっても徐女官が戻ってこないのを心配した王ケンは、蕭キとともに慈安寺へ向かう。母の部屋には王夙がいた。なぜここに居るのかと問われた王夙は、数日前に母の夢を見てやってきたと答え、徐女官については見かけなかったと答える。赤ん坊の声についても聞かなかったと言う。蕭キは唐競に命じて部下に裏山を探させるのと同時に、王夙についても見張れと命じる。
(c) 2021 China International Television Corporation
夜を徹して裏山を探した兵士たちが徐女官の遺体を発見。遺体は亡き母の隣に埋葬し、王ケンは墓前で泣き崩れる。手掛かりをつかんだ蕭キは、王夙が関与していると伝える。信じたくない王ケンだが、王夙を母の墓前に呼び出し本当のことを言ってと迫る。王夙は「不慮の事故だった。既に賽は投げられた。王氏のためにやるしかない」と答え、皇都は混乱し朝廷は危険だから蕭キと共に寧朔に帰れと続ける。王ケンからこれを聞いた蕭キは、王夙の後ろにいる人物をおびき出すために一芝居打つことに。
その頃、錦児が男児を出産する。喜ぶ子澹だが、赤ん坊の様子がおかしいと気づく。呼ばれた申太医は生まれた子が皇帝の子でないと真実を告げ、職を辞して故郷に帰り二度と戻らないと、許しを請う。子澹は錦児に、誰の子を産んだのかと問い詰めると、「強要されたのです」と訴え、「子澹だけを愛してきたのに、子澹の心は私になかった」と子澹を責める。兵に連行させようとしたとき王ケンがやって来て、後は任せてと錦児を外に連れ出す。
王ケンが差し出す酒を毒酒だと思う錦児は、憎まれ口をたたいて飲み干す。そして自分の人生が子澹と王ケンのためにあったと話しだし、身寄りのなかった自分に名前をつけてくれたと過去を振り返り、「死をもって償います」と謝る。王ケンは同じ酒を口に運び、「この酒を飲めば、全てのことが過去になる」と飲み干す。そして江南に住まいを用意したと、赤ん坊を渡して身分を隠して幸せに暮らしなさいと、去っていく。錦児はひざまずき、「お姉さま、お元気で」と涙ながらの頭を下げる。
徐女官を手にかけたことで王藺の計画に協力するしかない懐恩。王藺から預かった証拠の密書を蕭キに見せれば、蕭キと子澹の関係は完全に決裂する。都に滞在する寧朔軍を率いて蕭キが反旗を翻すのはたやすい。悩んだ懐恩は、結局、妻の玉岫と共に蕭キと王ケンの元に挨拶に行くことに。屋敷を訪ねてきた懐恩夫婦を歓待する蕭キと王ケン。蕭キと二人になった懐恩は、対峙した際の無礼を謝り、罵倒してくださいと跪く。そして棟羽山の変で濡れ衣を着せられた仲間たちのために、半年の間調査してきたと話し、重要な手掛かりを見つけたと密書を差し出す。
(c) 2021 China International Television Corporation
■見どころ:皇帝以外の子を産んだ錦児。本来なら処刑されるところを王ケンが救ってくれた。別れのシーンでは、これまで「王ケン」と呼び捨てにしていた錦児が、「お姉さま」と呼んで謝る。王倩以上に王ケンを苦しめた錦児に対して恩情を示したのは、幼少期から姉妹同然に育ってきた錦児への愛情と、叶わぬ子澹への思いに同情したからだろう。ここが、利己的だった王倩(せん)を許さなかった王ケンの対応の違い。それにしても玉璽より王ケンの似顔絵に気を取られる皇帝、子澹があまりにも不甲斐ない。
◇BS12「上陽賦」番組サイト
2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
◇予告編
【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】