視聴率12.6%をマーク!NHK大河「べらぼう」吉原炎上で横浜流星が疾走 第1話ネタバレと第2話予告

01月06日11時29分ドラマ
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横浜流星主演、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)1月5日(日)放送の第1話「ありがた山の寒がらす」は“吉原炎上”で幕開け。1月12日(日)放送の第2話で蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。

1月5日(日)に初回15分拡大で放送された第1話では、幕府公認の色町、吉原が大火に包まれるシーンからスタート。視聴率は12.6%をマーク(ビデオリサーチ調べ、関東地区)した。語りの綾瀬はるかが、吉原にある九郎助稲荷のキツネに化けて登場し、艶やかな衣装をまとい、スマホを片手に吉原の位置情報を紹介するなど、楽しい仕掛けで視聴者を楽しませた。

一方で、花魁の華やかさ、吉原の旦那衆が私服を肥やす一方で、口減らしで売られた子供たち、場末の女郎たちの厳しい生活や、寺に裸で葬り捨てられる女たちの亡骸など、ショッキングなシーンも織り込まれ、吉原の光と闇が描かれた。苦境を何とか打破しようとする蔦重の逞しさ、老中・田沼意次との出会いからインスピレーションを得た蔦重が、吉原の案内本“吉原細見”を思いつくところで第1話は終了。メディア王と呼ばれる蔦重の原点が描かれ、今後の展開に期待が寄せられた。

そして1月12日放送の第2話では、蔦重が吉原復興のために思いついたアイディアを形にするべく奮闘する姿や、平賀源内(安田顕)との出会いが描かれる。蔦重の情熱にひと肌脱ぐ花の井(小芝風花)や、第1話では炭売りの男として登場した平賀源内が、再び蔦重の前に現れ、ひと騒動繰り広げる。果たしてどんなドラマを展開するか、楽しみに待ちたい。

■蔦重が受けた“桶伏せ”の刑
奉行所に“けいどう”を頼みに行ったことで、楼主たちから袋叩きに遭った上、桶に閉じ込められた蔦重。ドラマでは桶の上には重しが乗せられ、顔が少しでるほど開いた穴からご飯を受けとったり、ゴミを入れられたり、さんざんな目にあっていたが、この”桶伏せ“という刑は、遊郭で遊ぶお金を払えない者に桶を被せる私刑。吉原独自の私的制裁法だった。

蔦重が、楼主たちにこてんぱんにやられた挙句、文句も言わず桶に入れられ、希望に溢れた目で吉原のために動き出そうとする姿が印象的だったが、桶伏せにされても、町行く人々にからかわれる様子が注目を集めた。視聴者からは「わりとみんなに可愛がられてるね?」「蔦重を面白がる町の人たちがいいね」「桶伏せを映像で初めてみた!」と短いシーンながら盛り上がりを見せた。

■第1話ネタバレ
明和9年(1772年)、江戸を大火が襲う。人々が逃げ惑う中、蔦屋重三郎(横浜流星)が幼馴染の花魁・花の井(小芝風花)を助けるために、吉原内の九郎助稲荷に駆けつける。大火事から1年半が過ぎたころ、吉原も復興し、重三郎は大火の際に助けた少年・唐丸と共に過ごしていた。

蔦重は、義理の兄・次郎兵衛(中村蒼)が営む茶屋で働きながら、貸本屋を営み、ささやかな小遣い稼ぎをしていた。ある日、松葉屋にいる蔦重の幼馴染、花の井に頼まれて、病気の女郎・朝顔(愛希れいか)にお弁当を届けた。蔦重や花の井が小さい頃、よく面倒を見てくれた朝顔は、病気をこじらせ、河岸見世の二文字屋で寝起きしていた。朝顔が受け取った包みを開けると、お弁当と薬が添えられていた。蔦重は、やつれた朝顔に、本を読み聞かせて、朝顔を楽しませたが、風呂にも入らず、部屋に押し込まれた朝顔の境遇を心配していた。

当時、幕府公認の色町・吉原の他に、宿場町に非公認で色を売る岡場所が増えていた。蔦重は、そちらにお客を取られている現状を嘆いていた。吉原は、日に千両落ちると言われるほどだったが、松葉屋のように立派な茶屋に所属していた花の井のように売れっ子花魁がいれば、朝顔のように河岸見世で安い賃金で働く女性もいて、完全なる格差社会となっていた。

ある夜、花魁・花の井の花魁道中に居合わせた長谷川平蔵宣以(中村隼人)が、花の井の美しさに一目ぼれし、会わせて欲しいと松葉屋にやってくる。そこに居合わせた蔦重は、ろくに遊んだこともない平蔵を見て、これはいい鴨がやって来たとばかりに、宴席を設けて大いに稼ぐ。しかし翌日、吉原で付け火騒ぎが起こる。発端は、遊女の火付けだった。昨年の大火事後、客が押し寄せた際、ご飯をお腹いっぱい食べられた。遊女は、火付けは大罪とわかっていながら、空腹のあまり火をつけてしまったのだ。

憤る蔦重と花の井だが、そこへ朝顔が亡くなったと知らせが届く。蔦重と唐丸が急いで寺へ駆けつけると、朝顔は着物をはぎ取られ、裸の埋められるところだった。蔦重は羽織をかけてやり、朝顔に世話になった話を唐丸に語って聞かせた。「吉原に好き好んで来る女なんていねぇ。きついつとめだけどおまんまだけは食える。それがろくも食えもしねぇって、そんなひでぇ話しあっかよ」と涙を流した。女たちの窮状を嘆く蔦重は、吉原の旦那衆が集まる会合に乗り込み、河岸見世の女郎たちへの炊き出しを頼むが、親父たちは耳を貸さなかった。それどころか、蔦重を階段から突き落としてしまった。

それでも諦めない蔦重は、奉行所に岡場所への不意打ち取り締まりである“けいどう”を訴える。しかし、奉行所は名主の訴えでなければ取り合わないとの一点張り。行き場を失った蔦重は、偶然出会った炭売りの男に勧められ、老中・田沼意次の屋敷を訪ねる。偶然居合わせた馴染み客、和泉屋の荷物持ちとして屋敷に入り込んだ蔦重は、隙を見て意次に“けいどう”を求めた。意次は蔦重の話に耳を傾けたが、「吉原に客が来ないのは魅力がなく、人を呼ぶ工夫が足りないのではないか」と返し、その言葉に、蔦重ははっとする。

吉原に戻った蔦重は、“けいどう”を求めたことが親父たちからの怒りを買い、桶の中に閉じ込められる酷い仕打ちを受ける。しかし、桶の中で三日三晩考え抜いた蔦重は、あるアイディアを思いつく。そして、桶から出され、蔦屋に戻ると、店先に並ぶ吉原細見(吉原の案内書)を手に取り、「これだ」と目を輝かせ新たな挑戦に挑む決意をする。

■第2話あらすじ
蔦重は、吉原の案内本“吉原細見”で客を呼べないか思案する。その序文で「吉原に行ってみたい」とお客の心を掴むことが肝要と考えた蔦重は、執筆を依頼するため、江戸きっての有名人、平賀源内を探して町中を奔走する。そんな時、以前偶然出会った炭売りの男が、「源内と親しい」と言うので、蔦重は源内を紹介してもらうかわりに、吉原を案内することになるのだが・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。初回は15分拡大版。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第2話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト

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