BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第66話-第67話:蕭綦の計画~反逆【最終回前話ネタバレ】
中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて1月7日放送の第66話と第67話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。
「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。
■キャスト
⇒押さえておくべき5人
⇒比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■第66話「蕭綦の計画」
宋懐恩から密書を見せられた蕭キは驚き、陰謀の黒幕が皇帝、馬子澹だと気づく。蕭キは、王ケンの制止を振り切り兵士たちを率いて宮殿に向かう。
胸騒ぎで目覚めた皇太后は、桂女官から蕭キが兵を引き連れ太極殿に入ったと報告を受け、これで子澹が罰せられると喜ぶ。蕭キは大臣たちが居並ぶ前に立ち、唐競は「棟羽山の変の黒幕が現皇帝だ」と告げる。これを元宵(げんしょう)たちが子澹に報告し、すぐに逃げるよう勧める、だが子澹は向き合う時が来たと、王の正装の龍袍(りゅうほう)に着替える。その頃、豫章王府でも正装に着替えた王ケンが止める兵に刀を突きつけ、宮殿へ向かう。
一方、秋風荘に移った王藺は、蕭キが反乱を起こし、懐恩は都周辺の兵士たちを指揮して待機していると報告を受け、満足そうにほくそ笑む。
朝廷では蕭キが、賀蘭箴とのやり取りの密書を証拠として大臣たちに見せる。温宗慎は密書の真偽はどうあれ兵を伴って宮殿に乗り込んだのは大罪となると蕭キを踏みとどまらせようとする。そこに子澹が姿を見せ、蕭キと対峙。子澹は密書は自分が書いたものと認め、「敵と結託して先帝を殺害しその罪をかぶせた」と詰め寄る蕭キに、何が悪いと開き直る。
蕭キは殺された先帝と非業の死を遂げた兵士たちのために敵を討つと、剣を抜く。その時、龐癸(ほうき)を従えた王ケンが現れ「朝廷でその剣を振り下ろせば大罪になる」と止めようとするが、蕭キは聞き入れない。すると王ケンが蕭キの剣の前に立ちふさがり「力でねじ伏せようする者は、粗野な武人に過ぎない」と言うと、蕭キはそのまま剣を振り下ろし玉座の角を切り落とし、兵士たちの遺骨を持って寧朔に帰ると宣言、宮殿から立ち去る。門を出ていく蕭キを城楼から見送る王ケン。実はすべては夫婦が仕組んだ危険な芝居だった。
屋敷に戻った王ケンは懐恩の妻、玉岫を屋敷に呼ぶ。玉岫は王ケンに、懐恩が最近毎日帰宅が遅く、帰宅してもどこか上の空で怒りっぽくなって別人のようになってしまったと、打ち明ける。さらには「大王(蕭キ)と一緒に寧朔に帰ることもしない懐恩が、何か隠し事をしているのではないか」と不安を口にする。
秋風荘にやってきた王夙は、朝廷での一連の出来事を報告し、蕭キが兵と共に寧朔に帰ったため皇都は平和。今、ことを起こすのは危険だと言うが、王藺は「謀反に退路などない」と告げる。
(c) 2021 China International Television Corporation
王ケンは式乾殿に向う。酔いつぶれた子澹は、入ってきたのが王ケンだと気づき、こんな姿を見せたくないと涙を流し、全てが王ケンのためだったと取り乱す。そして「王氏の女を得た者は天下も得る」の言葉通り、蕭キこそがもっとも皇帝にふさわしい強者だと言う。王ケンが「私も蕭キもそんな考えはない」と言うと、本来後を継ぐはずだった甥の静に帝位を返すと言い出す。王ケンは「今の朝廷は危険で譲位の時期ではない。立ち直ってこの国を立て直す君主になってください」と優しく諭す。
■見どころ:城門をくぐるときの王ケンと蕭キ合図の頷きをお見逃しなく。これこそが王夙の後ろにいる黒幕をおびき出すための芝居。蕭キは胡瑶に残って王妃を守るよう指示し、王ケンは玉岫から「懐恩が都の近くの将軍たちと会っている」と情報を得る。2人は一体どんな計画を立てているのか?一度は袂を分かった王藺と皇太后がもう一度手を組むが、王藺はまた皇太后を騙そうとしている。自らが皇帝になるためにこれまで傍で面倒を見てきた姪孫(妹の孫)まで手にかける王藺が怖ろしい。
■第67話「反逆」
青雲が皇太后に仕える桂女官を呼び出し、王藺が生きていると教えて馬静を見せる。静の無事を聞いて喜ぶ皇太后は、桂女官から兄、王藺が静を皇帝にするつもりだと聞き、王藺の望み通りに宮殿の門を開けることを承諾する。
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王藺を訪ねた懐恩は傍らに用意した龍袍が静のためだと聞き、王藺の野望を理解し、王藺に従うと答える。王藺は明日の乱に向けて準備するよう指示し、懐恩を帰らせる。そして王安を呼んで静を始末するよう命じる。この話を盗み聞きしていた王夙は王安から静を奪って逃げる。
王安から報告を受けた王藺は静を捜すよう指示し、青雲には王氏の兵を全て集めて待機させる。そして王安には、王夙の名代として「大事な話がある」と、温宗慎と大臣ら全員を秋風荘に呼び集めろと命じる。
一方、玉岫から懐恩が配下の者を連れて軍営に向かったと報告を受けた王ケンは、龐癸に魏将軍に連絡して兵を集めるよう言い残し、胡瑶を伴って宮殿へ。皇太后に会った王ケンは、父、王藺が生きていると知らず、「王夙が静を連れて協力を求めに来たはず。静を皇帝にして摂政になろうとしているのではないか」と切り出す。
その頃、秋風荘に集められた大臣たちは、目の前に死んだはずの王藺が現れ、仰天する。いち早く王藺の野望に気づいた宗慎は、ムカデのようにしぶといと言い放つ。王藺は、先帝が亡くなる前に密書を遺したと告げる。密書には、「余命わずかの先帝が国に反乱が起きぬよう王藺に大任を命じる」と認めてあった。玉璽が押してあるが、それが偽造と確信する宗慎は憤慨し、立ち去ろうとするが、兵に取り囲まれる。王藺は、これが皇太后の望みでもあり、皇都を守る兵たちは全て王藺の手の内だと告げると、顧閔汶(こびんぶん)を始め、大臣たちが次々と王藺に従うと言う。
宋懐恩が率いる反乱軍が承恩門に集結する。馬静に会えると喜ぶ皇太后は桂女官に門を開ける準備を命じる。ところが、命令に従い密かに門を開けようとした宮女と内侍が、門の防衛を固める魏将軍の部下に捕らわれる。皇太后が王藺とが手を組んだと知った温宗慎は、卑劣な王藺と決着をつける覚悟を決める。
開かない門を前にしびれを切らした懐恩が攻撃しようとしたとき、城楼に玉岫が現れ謀反を諫めようとする。だが懐恩は聞き入れず、玉岫は城楼から身を投げる。それでも懐恩は突撃を命じ官軍の攻撃をものともせず、開かない城門を突破し宮殿になだれ込む。
その頃、寧朔に戻ったとして皇都近くに潜んでいた蕭キは胡瑶からの連絡を受けると、軍を二手に分ける。唐競には皇都に入り外部から制圧するよう命じ、蕭キは抜け道を使って宮殿に入ることに。一方、王ケンはかつて使った式乾殿の秘密の通路から皇帝、子澹を逃がそうとするが、逆に懐恩がこの通路を使って式乾殿に乗りこんで来る。龐癸と胡瑶が王ケンたちを逃がそうと反乱軍を食い止めるが、胡瑶は懐恩の剣で斬られて絶命。
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■見どころ:蘇錦児に盗ませた玉璽で先帝の密書を正式なものに仕立てた王藺だが、さすが温宗慎は騙されないが、王藺を抑える力がない…。
それにしても今なお、王ケンへの想いを消せない懐恩。それどころかますます執着が酷くなる。懐に忍ばせたかんざしでもわかる。それは婚礼の夜に王ケンが懐恩に、蕭キに届けよと渡したもの。夫の懐恩が何かすると察して止める妻、玉岫。そんな彼女を「この女を見張っておけ!」と言い捨てるとは。懐恩もまた権力に見せられた男。しかも今なお心には…懐恩を一途に想う玉岫が哀れでならない。
◇BS12「上陽賦」番組サイト
2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
◇予告編
【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】