NHK「べらぼう」江戸で有名な男色“平賀源内”安田顕がしっとり演技で魅了 第2話ネタバレ第3話予告

12時30分ドラマ
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)1月12日(日)放送の第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」、“ここには瀬川はいないのか”亡き恋人を想う切ない平賀源内を安田顕がしっとり演じ話題に。1月19日(日)放送の第3話「千客万来『一目千本』」に北尾重政役で橋本淳が登場。予告動画は番組公式ホームページで公開中。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。

1月12日(日)放送の第2話では、蔦重が男色の平賀源内に吉原のキャッチコピーを書いてもらうため、平賀源内探しに奔走した。一生懸命の蔦重(横浜流星)と、肝心かなめで助け船を出す花魁・花の井(小芝風花)。2人の熱にほだされたか、ついに平賀源内が筆を走らせた。

平賀源内を演じた安田顕は、前半では貧家銭内(ひんかぜにない)と偽名を使っては江戸っ子口調でまくしたて、蔦重を翻弄。後半では亡き恋人・二代目瀬川菊之丞の面影を探し求める切ない表情で視聴者を魅了。瀬川に成り代わり男装姿で登場した花の井役の小芝風花も花魁らしい色気と源内の悲しさを受け止める懐の深さを見て、ファンの心を鷲掴みにした。

そして1月19日(日)放送の第3話では、本作りに夢中になる蔦重に対し、父親代わりの駿河屋(高橋克実)は激怒し、家から追い出してしまうという騒動が起こるのだが・・・・。本作りにのめりこむ蔦重に、影響を与えた文化人のひとり、絵師の北尾重政役で橋本淳が登場する。本屋の息子として育ち、絵師としての才能を開花させていく北尾重政。今後、蔦重の本作りには欠かせない人物の登場をお見逃しなく。

■蔦重と共に『一目千本』を完成させた北尾重政
蔦重に影響を与えた文化人は数いるが、第3話に登場する北尾重政もその一人。小伝馬町の地元問屋の長男として生まれた北尾重政は、本に囲まれて育ちながら、10歳半ばで暦の版下を描いていたほど、絵に関心を示すような子供だった。それからも独学で絵を学びはじめ、35歳の時、蔦重が初めて出版した遊女評判記である『一目千本』の挿絵を作成。『一目千本』は遊女を例えた花が描かれ、その横に遊女の名前が記された吉原ガイドブックで、重政が描いた挿絵が主役となる本だった。

重政は現代ではあまり知られていない絵師だが、北尾派という流派を立ち上げ、弟子に歌麿がいたことは有名な話。浮世絵だけでなく、書道や小説、その他文化芸術に長けたマルチ文化人で、当時の自由な風潮を象徴するような人物となっていく。演じる橋本淳は「軍師官兵衛」以来2度目の大河ドラマの出演となる。

■第2話ネタバレ
蔦重は吉原のガイドブック『吉原細見』を使って人を吉原に客を呼び戻すことを思いつく。早速序文の執筆を依頼するため、江戸では有名人の平賀源内探しを始めるものの、見つからない。うつせみ(小野花梨)や花の井から、平賀源内は田沼意次のところに出入りしていると聞き、早速向かうが、途中で以前会った男(安田顕)に出会う。「俺が会わせてやるよ。」と貧家銭内と名乗る男は、吉原に連れて行くことを条件に出す。蔦重は仕方なく銭内の連れの小田新之助(井之脇海)も連れて吉原を案内する。

銭内は松葉屋の「瀬川」を指名。女将のいね(水野美紀)は、瀬川は昔の名跡で、今は継ぐ者がいないと言うと、銭内は「ここにももう瀬川いねぇのか」と悲しい表情を浮かべる。その後、うつせみ、とよしま(珠城りょう)のもてなしで銭内はしばし楽しむが、なかなか平賀源内を紹介してくれない。さらに銭内から自分の好みに合った女を連れて来くよう言われ蔦重は頭を悩ます。しかし直後に蔦重は他の客が銭内に「平賀源内先生!」と挨拶をしているのを目撃。銭内と名乗る男は探していた平賀源内だった。

平賀源内と言えば男色で有名だが、そんな男に合う女などいない。頭を悩ます蔦重の前に、男装の恰好をした花の井が現れ「今の松葉屋に『瀬川』おりんせん。わっちでよければどうぞ『瀬川』とお呼びくださんし」と告げる。源内が亡き恋人、瀬川菊之丞を忘れられずにいることを察した花の井の機転だった。源内は自宅で鼻歌混じりに菊之丞が舞の練習をするのを見るのが好きだったと悲しい目をして言い、花の井に鳴り物なしで舞ってくれと頼む。

部屋から出されてしまった蔦重は、翌日、源内が書いた序文を受け取ることに成功。早速、本屋の鱗形屋に届けた。そして『吉原細見』を改訂して欲しいと頼むと、鱗形や孫兵衛(片岡愛之助)から「お前さんがやるならいいよ」と言われたので、貸本屋のかたわら女郎屋を周り最新の情報を集めていった。

一方、江戸城内では、一橋治済(生田斗真)の嫡男・豊千代の誕生を祝う宴が開かれていた。そこには田安家、清水家の御三卿の面々や、田沼意次をはじめ老中たちも招かれていた。治済と意次が人形使いとして現れると、田安家当主・治察の弟・賢丸(寺田心)は「卑しくも吉宗公の血を引く身が傀儡師になろうかですと?」と憤慨。武家が精進すべきは学問、武芸だと非難して離席してしまう。老中・松平武元(石坂浩二)はそれに感服したと話し、田沼意次を批判するような素振りを見せる。意次と武元、けん制し合う双方を見て、治済は笑いをこらえるのだった。

■第3話あらすじ
蔦重は資金を集め北尾重政(橋本淳)と共に女郎を花に見立てた本『一目千本』作成に着手する。しかし本作りに夢中になっている蔦重を許せない駿河屋が激怒し、親子の縁を切ると大騒ぎに・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第3話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト

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