イ・ジェフン、M&Aの世界に挑戦 「交渉の技術」、「オク氏夫人伝」の恩恵なしに3月スタート

18時18分ドラマ
YouTube:JTBC Drama〈협상의 기술〉[1차 티저] より

イ・ジェフンが再びジャンルものに挑む。主演を務めるJTBC新・土日ドラマ「交渉の技術」は、M&A(企業の合併・買収)を専門とする交渉のプロとそのチームの活躍を描く作品で、3月8日に初放送を迎える。これまで数々のジャンルものに出演し、高い人気を誇ってきた彼が、今作では“伝説の交渉人”として新たな一面を見せる。

イ・ジェフンが演じるのは、鋭い洞察力と冷静な判断力を持つM&Aの専門家ユン・ジュノ。業界では“白蛇(ペクサ)”と呼ばれ、その交渉術で企業の未来を左右する人物だ。彼は経営危機に陥ったサニングループを救うため、熾烈な交渉戦に挑む。

最近公開されたティーザー映像では、イ・ジェフンが白髪姿で登場し、スーツを身にまとった姿が話題を集めた。「戦争が武器で戦うものなら、M&Aは契約書で戦うものだ」という彼のセリフが示す通り、本作では冷徹かつ緻密な駆け引きが繰り広げられることが期待される。



一方、ロマンス作品への出演を熱望していた彼にとって、今回の選択は意外にも思える。映画『建築学概論』やドラマ「明日、キミと」「輝く星のターミナル」などでロマンス演技を披露したものの、彼の出演作はジャンルものが中心だった。「シグナル」ではプロファイラー、「模範タクシー」シリーズでは私的制裁を加える解決士として緊張感と爽快感を提供した。「捜査班長1958」では推理・捜査ジャンルに強みを持つことを証明し、「交渉の技術」ではオフィスドラマに挑む。昨年のインタビューでは「なぜロマンスの役が来ないのか分からない」と語り、「若い姿をロマンティックコメディで残したい」と本音を明かしていた。

それでも彼が「交渉の技術」を選んだ理由は、企業経営への関心にあった。俳優業だけでなく、所属事務所の代表やプロデューサーとしても活動する彼は、M&Aの世界に魅力を感じたという。自身の経験と重なる部分もあり、この作品を通じてよりリアルな演技を見せることになりそうだ。

ただし、乗り越えなければならないハードルもある。それが前作「オク氏夫人伝」の成功だ。最終回で13.6%の視聴率を記録し、JTBC土日ドラマにおいて歴代5位、2024年-2025年現在時点で第1位と大きな話題を呼んだこの作品の後を継ぐ形となるが、「交渉の技術」は約1カ月の放送空白期間を挟むため、前作の恩恵をそのまま引き継ぐのは難しいとみられる。

前作の余韻が残る中、イ・ジェフンは「交渉の技術」で新たな視聴者を引きつけることができるのか。彼の新たな挑戦に、注目が集まっている。

なお、「オク氏夫人伝」は、本日2月1日22時30分から「オク氏夫人伝 別冊付録」が特別放送される。

JTBC「ドラマ一覧」ページ

kandoratop【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】