村上春樹の珠玉の連作短編、「地震のあと」を岡田将生、佐藤浩市ら主演でドラマ化
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NHKは17日、1995年に発生した阪神淡路大震災の後、作家・村上春樹が著した4つの短編を、震災から30年を迎える今年、土曜ドラマ『地震のあとで』(4月5日スタート NHK総合 後10:00~後10:45)として全4話の連続ドラマ化することを発表した。
物語は全4話で、主人公を岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市が務める。脚本は映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允、演出をドラマ「その街のこども」「あまちゃん」で震災を描いてきた井上剛が手掛ける。年代も舞台も異なる4つの物語を通し、「地震のあと」の30年間の時間を描いていく。
放送予定 4 月 5 日から【総合】毎週土曜 夜 10 時〈全4話〉
【あらすじ】
#1「UFO が釧路に降りる」
1995年、東京。阪神淡路大震災のニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)は、突然家を出ていく。夫の小村(岡田将生)は、妻の行方も分からないまま、後輩に依頼された「届け物」をするため釧路へ赴く。妻はなぜ出ていき、どこに行ってしまったのか?小村は、釧路で出会った女性たちに奇妙な旅へと導かれていく。
#2「アイロンのある風景」
2011 年、茨城。家出して海辺の町に暮らす順子(鳴海唯)は、流木を集め焚たき火をするのが趣味の画家、三宅と出会う。順子は、自分と同じくこの町に流れ着いた三宅に惹ひかれ、いつしか焚き火を共にするようになる。3月 11 日の明け方、焚き火の大きな炎を前に、神戸にいた三宅の過去が明かされていく。
#3 「神の子どもたちはみな踊る」
善也(渡辺大知)は、熱心な宗教団体の中で、母親から「神の子ども」と言われ育ったが、2011年、東日本
大震災を機に信仰をすてた。9年後の2020年、善也は、地下鉄の中で、耳の欠けた男を見つける。それは
父親かもしれない男の特徴だった。自分の父親とは誰なのか?はたして神とは?善也は男を追いかけて
いく。
#4「続・かえるくん、東京を救う」
2025年、東京。銀行を定年退職し漫画喫茶で暮らす片桐(佐藤浩市)の元へ、突然巨大な“かえる”の姿をした「かえるくん」が現れ、間もなく地震が起こるという。「かえるくん」は 30 年前にも片桐と共に戦い、東京を地震から救ったと言うが、片桐にはまったく身に覚えがない。再び、2人の戦いが始まる。年代も舞台も異なる4つの物語を通し、「地震のあと」の30年間の時間を描いていく。
■キャストなど
【原作】村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』より
【脚本】大江崇允
【音楽】大友良英
【出演】岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市、橋本愛、唐田えりか、北香那、吹越満、泉澤祐希、黒崎煌代、渋川清彦、黒川想矢、木竜麻生、津田寛治 ほか
【制作統括】訓覇圭、樋口俊一、京田光広
【演出】井上剛